シアトル近辺の美味しいレストラン食べ歩き
by seafoodie
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シアトル在住のAlexです。美味しいものが大好きなので、レストラン訪問記をまとめてみました。

サイトの意図や星づけに関しては、はじめにをお読みください。

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Den Gyldene Freden (デン・ギルデネ・フレーデン)
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★★★½
スウェーデン料理
Den Gyldene Freden
Osterlanggatan 51
Stockholm, Sweden
08-249760

Den Gyldene Fredenは、創業1722年。現存するレストランとしては、北欧最古とも言われているらしい。ミシュランの「ビブ・グルマン」マークを取得しているこのレストランは、リーズナブルな値段でクオリティの高い料理を食べられる場所との評判だ。

店は確かに古い佇まい。椅子もかなりの年代物で、座るとギシギシと少し左右に揺れる。塗装もはげているところもあるけど、全体的に見てそれがネガティブに感じないのが不思議。やっぱり歴史的建物の中にあるというだけで、印象も違うのだろうか。

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面白い形の超年代物の椅子

僕はアペタイザーに「サマー・サラダ」を注文。様々な野菜の入ったサラダには、Sveciaと呼ばれる牛のミルクのチーズが入っていて、自家製ベーコンの薄切りが乗っている。全体的に、これがなんとも爽やか。「夏のサラダ」という名前が本当にピッタリとくる感じ。野菜の新鮮な味に、コリコリとしたちょっと酸味のある豆がアクセントを加えてる。チーズはいい味を出してるし、自家製ベーコンも軽くて最高に美味しい。暑い一日を忘れさせてくれるような、本当に爽やかな一品だった。

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Summer Salad with our own dried cured pork side, artichoke & Svecia cheese (165SEK)

同行人はエビのスープ。エビの殻の香ばしい匂いが口いっぱいに広がる。これはスープというよりはビスクだな。スープの下には山羊のチーズが隠れていて、スープと一緒にすくって食べると、そのコンビネーションにうっとりしてしまう。山羊のチーズはあまり好きじゃないけど、なるほどこの香ばしいスープには、山羊のチーズの酸味がよく合うみたいだ。

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Shrimp soup with smoked shrimps & goat cheese (160SEK)

僕のメインはミートボール。大好物なのに、旅行中にミートボールを食べることをすっかり忘れていた。すごく香ばしいミートボールの表面は、ちょっと焼き鳥のタレのような濃厚な香りがする。中のジューシーな肉の味と、表面の濃い味わい、それにクリームソースの味が全部一緒になって、これは本当に感動の味。今までに食べたスウェーデン風ミートボールの中で、文句なしに一番の美味しさだ。リンゴンベリーもサイドに置いてあるので、全体的に甘くならなくていい。それにリンゴンベリー自体の甘味と酸味が本当にバランスしていて、ミートボールの濃い味わいととてもよく合う。いつもは避けてしまうリンゴンベリーだけど、今回初めてこのコンビネーションが美味しいと感じた。ポテトピュレも滑らかで味わい深く、とてもナイス。旅行の最後に、こんなに美味しいミートボールを味わうことができて、ラッキーだったなぁ。

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Swedish meatballs with potato purée, cucumber, lingonberries & cream sauce (195SEK)

同行人は仔羊肉のローストと、仔羊肉で作ったソーセージ。こちらも文句なしの味わいで、同行人は大感動。性格の違う二つの肉を一度に味わえるというのは、とてもお得な気がする。でも後で気がついたけど、お値段もそれを反映してかなり高めなんだよな(笑)。付け合わせのキャベツはちょっと焼いてあって、その香ばしさもまた嬉しかった。

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Sausage & roast of lamb with chanterelles, cabbage & cheese curd (360SEK)

いやー、このレストラン侮れない! ガイドブックにも載っている店だから、お味の方は平均的かと思いきや、一切手を抜かない姿勢がまじまじと見て取れる料理ばかりで、本当に楽しく食事することができた。最後には建物の二階のプライベートツアーにも連れて行ってくれて感動。スカンジナビア旅行の最後を締めくくるのに、まさに最高のレストランだった。
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by seafoodie | 2014-07-30 18:30 | ヨーロッパ
Oaxen Slip (オアクセン・スリップ)
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★★★☆
スウェーデン料理
Oaxen Slip
Beckholmsvagen 26
Stockholm, Sweden
08-551-531-05

ストックホルムの星つきレストランを探していて見つけたのが、このOaxen SlipとOaxen Krog。以前はここにOaxenというレストランがあってとてもポピュラーだったらしいけど、それがクローズして、SlipとKrogに分離したらしい。Oaxen Krogはミシュラン一つ星レストランで、Oaxen Slipは「ビブ・グルマン」マークを取得している。最初はOaxen Krogの方に行こうかと思っていたんだけど、ウェブサイトからの情報によると、料理の値段がかなり高いらしい。Slipの方はもうちょっとカジュアルなビストロらしく、値段はそこそこ。物価の高いストックホルムでは、たぶん標準的と言える値段なので、ここを予約しておいた。

Oaxen Slipはボート用の桟橋に面している。この日はかなり暑い日だったので、全ての客がテラス席で食事を楽しんでいるようだ。僕たちが通されたのは一番外側の角の席で、テラス席では一番の眺めが楽しめる。ウェブサイトでテラス席のことを知っていたので、ちょうど食事中に日が沈むような時間に予約を入れておいてよかった!

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大きなボートが吊り下げられた店内には誰もいない

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外の僕らのテーブルからの景色!

まず僕がアペタイザーに頼んだのは、この旅行でまだ食べていなかったニシン。スモークされたニシンの上にポテトサラダがかけてあって、その上にリンゴの細切りが乗ってきた。ニシンを口に入れると、まず感じたのがかなりの甘さ。酢漬けの酢に細工をしてあったんだろう。ニシンはほとんど生なので新鮮な旨みが口いっぱいに広がるけど、スモークされているせいでどっしりとした煙の香りが鼻に抜ける。それだけだとかなり性格の強い味だけど、ポテトサラダと一緒になっているせいで、卵がとても柔らかな味わいに変えてくれている。甘さはあまり好きじゃなかったけど、全体的にはとても楽しめた一品だった。

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Smoked Norröna herring with browned butter, herbs, apple & warm potato salad with chopped egg (155SEK)

同行人のアペタイザーは、スモークされたエビ。殻つきのまま出てきて、ほとんどのエビが卵を抱えているようだ。ガーリックマヨネーズがついてくるけど、これには全然必要ない。かなり強い煙の香りがするけど、それがエビの甘さをエキゾティックに演出しているようだ。殻を取るのは面倒くさいから個人的に好きじゃないけど、これはその手間をかけるだけのことはあると思わせるくらいの美味しさだった。それに、どうやらこのスモークがこのレストランの目玉らしいな。

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Oaxen smoked prawns with garlic mayonnaise (75SEK/100g), 200g

僕のメインは豚肉を揚げたもの。豚の唐揚げみたいな感じかな。色々な部位の肉に衣をつけて揚げてあって、その香りが食欲をそそる。スイートチリソースはどことなくアジア的な味わいを演出してくれていて、それに柔らかな豚をつけて食べると、なんとなく半分中華料理的な印象も受ける。”Tre Kockar”というバーベキューソースもお好みでかけられるみたいで、それがまるでホッとソースのような役割をして、ピリ辛な味に大変身。豚肉は最高に美味しいけど、やっぱり揚げてあるからかちょっと重たいので、このスパイシーさがとても嬉しかった。

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Deep fried pork from Nibble in Oaxen sweet chili sauce, sesame mayonnaise & lemongrass oil (195SEK)

同行人のメインはキングクラブの腕を焼いたもの。カレーを使ってあるらしく、運ばれてきたときにまるでインド料理のような香りがした。身は甘く、ビックリするほどカレーの香りと合う。キングクラブはシアトルでも食べられるけど、ここのはちょっと身の質が違う気がするな。どちらも身がホックリしてるけど、こっちのはシアトル近辺のものよりもプリプリ感があるみたい。どちらが好みかは個人によって分かれるところだと思う。どちらにせよ、この料理はシンプルながらにとても説得力のある味わいだった。

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Grilled arm of king crab (275SEK)

なるほどのクオリティと素晴らしいロケーションで、大満足のディナーだった。ストックホルムでモダンなスウェーデン料理を食べたかったら、胸を張ってお勧めできる場所だと思う。
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by seafoodie | 2014-07-29 20:00 | ヨーロッパ
Fem Små Hus (フェム・スモー・フース)
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★★½☆
スウェーデン料理
Fem Små Hus
Nygrand 10
Stockholm, Sweden
46-8-108775

Fem Små Husは、ストックホルムのガムラ・スタン(旧市街)でも有名な老舗レストランの一つ。店名は「5つの小さな家」という意味で、5つの建物が中で繋がっているらしい。さすが老舗と思わせるインテリアで、高級感がありながらも、どことなく暖かな雰囲気を演出していた。

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高級だけど家庭的な店内

僕のアペタイザーはアンチョビと卵のサラダ。これはいたって普通な感じ。フィッシュケーキとポテトサラダの中間かな。お約束のようにディルの風味がするのは、スカンジナビアならではのこと。でもちょっとこの風味には飽きがきた気がする。下にあるのはクラッカーのような感じで、ナイフで切ろうとするとバラバラに砕けてしまう。もっと食べやすい方法があると思うんだけど…。

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Anchovy and Egg Salad with Crisp Bread (140SEK)

同行人のアペタイザーはエルク。生のままソースに漬け置きして、カルパッチョのような感じになっている。上にかかっているのはサワークリームとロケット(アルグラ)から作られたソース。口に入れた瞬間に、フルーティーな甘さを感じて、その後肉の旨みが口に広がる。この甘味は漬け置きソースから来てると思うんだけど、エルクの性格の強い味によく合ってる。性格は強いんだけど、野生の臭さはないんだよな。これはとても美味しいと思った一品だった。

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Marinated Elk with Basil and Rocket Dressing (175SEK)

僕のメインは仔牛肉。「アナ・リンドベルグ」という名前のこの料理は、このレストランが開いた当時にオーナーだった女性の名にあやかっているとのこ。この店の名物料理の一つで、1969年からずっとメニューに載っているものらしい。中は濃いピンク色で完璧な焼き上がりの仔牛のヒレ肉は、肉汁がたっぷり。モレルマッシュルームの香りのするクリーミーなソースに、柔らかな風味の肉の味が本当によく合う。感動するほどではないけど、「美味しい!」と素直に言える家庭料理といった感じだった。

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Fillet of Veal Anna Lindberg with Morel Sauce and Potato Gratin (295SEK)

同行人はトナカイのヒレ肉を注文。こちらは仔牛肉とは打って変わってドッシリとした味。鹿肉のようだけど、ほんの少しだけ風味が違う気がする。これも野生の臭みは全くなし。このドッシリとした旨みには、シンプルな赤ワインのソースで十分。なるほど、これがスウェーデンの味なんだねと納得させてくれる感じだった。

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Fillet of Reindeer, Potato and Parsnip Purée and Red Wine Sauce (335SEK)

「感動」こそは少ないけど、しっかりと丁寧に伝統料理を伝えている感じで、老舗レストランとしてはとても高レベルだと思った。サービスもよかったし、なにより階段の多い店内の雰囲気が、さすがに昔ながらといった感じでよかった。
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by seafoodie | 2014-07-28 19:00 | ヨーロッパ
Rataskaevu 16 (ラタシュカエブ 16)
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★★★½
スカンジナビア料理
Rataskaevu 16
Rataskaevu 16
Tallinn, Estonia
372-642-4025

このレストランは、TripAdvisorのタリンのレストラン部門で第一位を獲得していたので行くことにした。口コミサイトはあまり頭から信じない方がいいんだけど、他からの情報の少ない場所は、TripAdvisorを頼りにするほかない。660人もの人がExcellentと答えているレストランなので、そんなに失敗することはないだろう。

観光客で激混みのタリンでも、比較的静かなRataskaevu通り。ここには昔の井戸があって、Rataskaevuとはエストニア語で井戸のことなんだそうな。この井戸の真ん前に位置するRataskaevu 16には、開店と同時に入った。ものすごく暑い日だったので、冷房のない店内にゲゲッとなってやめようかと思ったけど、サーバーが風通しのいいテーブルを選んでくれたので落ち着くことができた。

石造りの店内は、モダンでも昔風でもなく、おしゃれなカフェといった感じ。楽譜が壁紙として使われていたり、ワインボトルを並べてインテリアにしてたりして、とてもセンスがいい。

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暑いながらに、清涼感の漂う店内

レストランのことを書いている途中で突然トイレの写真を出すのもナンなんだけど、トイレに入ったら床がガラスでビックリ。その下には遺跡のようなものが見える。これが何だったのかサーバーに聞くのを忘れたんだけど、これはなかなかできない体験だと思った。

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トイレの足元には遺跡??

まず出てきたのは焼きたてのパンプキンブレッド。まだホクホクと熱いパンはとてもみずみずしく、カボチャの香りがちょっとしてとても美味しい。焼きたてのパンを出すっていう、こういう心遣いがとても嬉しい。これなら料理も期待できるなって思った。

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パンプキンブレッドは焼きたて

僕はアペタイザーにズッキーニのサラダを注文。ロケット(アルグラ)や普通の野菜は見えるんだけど、主役のズッキーニはどこにあるんだろうと思ったら、野菜の下に薄切りにされて隠れてた。ズッキーニは塩をしてあって、どことなくキュウリの浅漬けのような雰囲気。それにロケットのゴマのような風味と軽いドレッシングの味わいが加わって、とても爽やか。こんな暑い日にはピッタリのサラダだと思った。ドレッシングは本当に軽くて、野菜の味を隠してしまわないのがいい。うん、やっぱりレベルが高い。

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Light Zucchini Salad (Rocket Salad, Lollo Rosso Lettuce, Roasted Seeds) (€3.80)

同行人はオイスターマッシュルーム(ひら茸)のスープ。エルクの肉が入っている。このスープが厚みのある素晴らしい味わいで感動! 家庭料理的なんだけど、それをもっと完成させたらこうなるって感じで、欠点が全く見つけられなかった。エルクの肉にも臭みはなく、スープの味と相まって、ただただ旨みだけが口の中に流れ出す。本当に素晴らしいスープだった。

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Oyster Mushroom Soup with Elk Meat (€4.80)

僕のメインは豚のヒレ肉。こんがりとグリルしてある豚肉が、ポテトを薄く切って何層にも重ねたポテト・オー・グラタンの上に載ってきた。豚肉は完璧な塩加減で、もちろん中もジューシー。そのまま食べても美味しいけど、ほんのりとマスタードの味と香りがするソースをつけて食べてもいい。それにまたこのポテト・オー・グラタンが美味しいんだわ。それだけでも料理の一品になってしまう感じで、その存在感は付け合わせの域を遥かに超えていた。

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Grilled Pork Fillet (Potato Gratin, Mustard Sauce) (€9.50)

同行人は鶏の胸肉。これもまたこんがりとグリルしてあって、皮が最高に美味しい。トマトソースは、まるでスペインで食べたサルモレホのような味わいで、ローストされた野菜の味を優しく包み込む。これもどこにも文句のつけようのない味。完璧です。

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Crispy Chicken Breast (Roasted Vegetables, Tomato Sauce) (€7.90)

いやー、TripAdvisorの一位は伊達じゃないことがハッキリとわかった。料理はピカイチ、店の雰囲気もいいし、どことなく “Where’s Wally?” のWallyに似ているサーバーMikkのサービスも最高だった。スカンジナビアの国々の物価の高さに閉口していたんだけど、ここの料理はとてもリーズナブルな値段で感動。エストニアの物価はそれほど高くないらしいけど、この観光地でこの値段っていうのは立派だと思う。もしタリンを訪れる機会があったら、ぜひここで美味しい料理を堪能してほしい。
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by seafoodie | 2014-07-25 12:00 | ヨーロッパ
VAU (ファウ)
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★★★½
ドイツ料理
VAU
Jagerstr. 54/55
Berlin, Germany
030-202-9730

VAUはミシュラン一つ星。ベルリンにはもっと星のついたレストランがあるけど、他のところに比べて値段が手頃ということと、集合場所であるジャンダルメンマルクト広場のすぐ近くということで選んだ場所。

高級感のある建物の入口には、ギリシャ語で何か書いてある。後で聞いてみると、東ベルリン時代のギリシャ大使館の建物だったらしい。てっきりレストランはビルの中だと思ってたんだけど、静かな佇まいの中庭にもテーブルがたくさん並んでいて、僕たちはそこに通された。夕方のそよ風がとても心地よい。

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静かなそよ風に吹かれながら、中庭でのダイニング

席に着いてアペリティフを待っている間に、軽いスナックが運ばれてきた。バーベキュー味のポップコーン。ちょっと僕には甘めだったけど、すごく軽くて美味しかった。

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BBQポップコーン

メニューには6コースのメニュー(€120)と共に、アラカルトの数々も並んでいる。面白いのが、コースメニューはフレキシブルで、気に入らないものがあったらアラカルトの料理と交換することもできる。アラカルトの品々も美味しそうだったけど、6コースのメニューが楽しそうだったので、それを頼むことにした。

まずアミューズ・ブーシュとして運ばれてきたのが、イチゴのガスパッチョ。モッツァレラチーズとトマトが添えられている。ガスパッチョはトマトの風味が溢れていて素晴らしく美味しい。最後にほのかなイチゴの風味が鼻に抜けて、全体の印象を非凡なものにしている。クルーズ船で、フルーツの味しかしない「ガスパッチョ」を食べたばかりだったので、この一品の素晴らしさがよくわかった。串に刺さったモッツァレラチーズとトマトにはバジルのソースがかけられていて、カプレーゼサラダの美味しさが口の中に溢れる。それにこのトマトが甘くて、最高に美味しいんだ。こんなに美味しいトマトを食べたのは久しぶりな感じだ。

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イチゴのガスパッチョ、モッツァレラチーズとトマト、バジルのソース

アミューズ第二弾は、フィッシュケーキ。アニスの根の薄切りとディルが添えてある。フィッシュケーキは白身魚の旨みに溢れていて美味しいんだけど、ちょっとだけドライな感じがしたかな。アニスの香りはあまり好きじゃないので最初それを聞いたときにはちょっとゲゲッとなったけど、いざ食べてみると香りはほんのヒント程度。白身魚の味わいをバックアップする感じで、全体的に爽やかな印象にしてくれていた。こんあ感じの使い方だったら、アニスもいいもんだなぁ。

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フィッシュケーキにアニスの根とディル

さて、やっと最初のコース。ターボットという魚のロースト。白いクリームのようなものはアーモンドのソース。泡はパッションフルーツ。ターボットはそのままでもみずみずしくて最高に美味しいけど、パッションフルーツの泡の微かな甘さが、その美味しさを何倍にもしてくれている。アーモンドのクリームの自然な脂肪の甘さも、魚の旨みにピッタリ。ブロッコリーを少し焦がしたものは、その香ばしさによって、まるで箸休めのように口の中をリセットしてくれる。この一皿はまさに見事! やっぱりミシュラン星つきレストランだけのことはあると、納得させてくれた。

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Roasted turbot with broccoli, almond and passion fruit

次のコースはキャットフィッシュ(なまず)。魚をバーナーで焼いたものらしい。キャットフィッシュはターボットに比べると淡白な味わい。トマトとサフロンのソースがとても合うけど、やっぱりなんとなく味が弱く感じてしまった。付け合わせはマッシュルームのサラダ。何種類かのマッシュルームを細切れにしてあって、酢がベースのドレッシングで和えてある。これはとても爽やかで、すごく気に入ってしまった。これと一緒にキャットフィッシュを食べても、また性格が変わって面白かった。

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Torched catfish in cold tomato-saffron broth with mushrooms and portulak

最初の肉のコースは鶏の足のコンフィ。真ん中には軽く調理した卵の黄身が落としてある。鶏の足は裂いてあって、口に入れた瞬間に香ばしさと共に強い風味が口の中に溢れ出してビックリした。鶏だからソフトな味だと思っていたから、いきなり肩透かしを食らった感じ。鶏で黄身をすくって食べると、味に深みが出てまた面白かった。周りには酢漬けにした野菜も入っていて、味覚を飽きさせない感じだった。

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Confit leg of Les Lande chicken with Frankfurt green sauce

肉コース第二段は仔羊。RoastedとBraisedの二種類の調理法を使ってある。ローストの方はお馴染みの感じで、完璧な焼き加減の肉はとてもジューシーな旨みに溢れていて、文句のつけようがない。Braisedの方は裂いてボールのような形にしてあって、「これが同じ肉??」と思うほど全く性格の違う味。上にはペコリーのチーズをスモークしたものがかけてある。かなり強い味わいだから、少ししかないってのも頷けるな。僕はどちらかというとローストの方が好きだけど、違う味わいの肉を一皿で味わえて面白かった。付け合わせのポレンタは、まるでスフレのようにフワフワで美味しかった。

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Lamb two ways with green asparagus, polenta and smoked pecorino

次はチーズのコース。Mönchshofer Schlosskäseというチーズをスライスしてあって、アプリコットとビートが添えてある。このチーズは初めて食べるけど、まるでパルミジャーノ・レッジャーノのような、深みのある熟成した味わいで、僕が大好きな味だ。アプリコットもビートも、チーズの味とよく合うと共に、舌をサッパリさせてくれる。

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Mönchshofer Schlosskäse with beetroot and apricot

次はメニューに載っていない、サービスのデザート。クリームチーズケーキのようなものの上にメロンのシャーベットが乗っていて、横にはメロンを丸くくりぬいたものが添えてある。真ん中のクリームやシャーベットも美味しかったけど、丸いメロンはキリキリに冷やしてあって最高に美味しかった。

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メロンのシャーベット

最後のコースは「ニューヨーク・チーズケーキ」。といっても、普通のチーズケーキの形はなくて、白っぽいクリームのような感じ。でも食べてみると、確かにチーズケーキの味がするから面白い。甘さを抑えてあって、僕好みの上品な味。ラズベリーのシャーベットの下には、ポップコーンを粉にしたものが敷いてある。ポップコーンの香ばしさがシャーベットに加わって、ビックリするほど美味しかった。ポップコーンで始まり、ポップコーンで終わる。こういうテーマのあるディナーは、僕は大好きだ。

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New York cheese cake with rhubarb and raspberry

最後にはプチフールも出てきたけど、僕はあまりにもお腹がいっぱいで、食べられなかったのが残念だった。

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プチフール

やっぱりミシュラン一つ星ってのは伊達じゃない。雰囲気から、サービスから、もちろん料理の味わいやプレゼンテーションまで、全ての面で客を喜ばせようという心意気が感じられるようだった。そよ風を感じられるテラスでディナー体験ができたのも大きなプラス。このレストランを選んでよかったと思えた。
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by seafoodie | 2014-07-23 19:00 | ヨーロッパ
Relæ (レレ)
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★★★½
スカンジナビア料理
Relæ
Jaegersborggade 41
Copenhagen, Denmark
3696-6609

Relæはミシュラン1つ星レストラン。本当は『世界一のレストラン』と名高いNomaに行きたかったんだけど、この期間レストランは夏休み中で超ガッカリ。RelæのシェフはNomaやEl Bulliで働いていたらしいし、ウェブサイトから得られる情報もかなり良さそうな感じだったので、予約を入れておいた。

コペンハーゲンの中心部からはかなり遠いので、バスを使って行かなければならなかった。中心部とは違い、周りには落書きも多く、少しだけ違った印象を受ける。でも危険な感じではない。

レストランは道の角の半地下にある。窓が開け放たれていて、店内をゆったりと吹き抜ける夕方のそよ風が心地よい。ミシュランの星つきレストランだというのに、肩を張った感じはまるでない。ジーンズで行っても大丈夫そうな雰囲気だ。

席に着いてすぐに、アップルサイダーはどうですかと聞かれる。僕はアップルサイダーが大好きなので、もちろんYesと答えた。オーガニックで栽培されたリンゴから作られたサイダーは、とても軽い甘さで、後味もとても爽やかだった。

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アップルサイダー

テーブルには隠れた引き出しがついていて、その中にナプキン、フォーク、ナイフ、スプーン、それにメニューも入っていた。

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各テーブルには隠れた引き出しが

メニューは肉食の4コースメニューと、ベジタリアンの4コースメニュー(どちらも450DKK)。二つのメニューを足し合わせて、それにエキストラのチーズコースを加えた7コースメニュー(725DKK)がある。僕はベジタリアンのコース、同行人は肉食のコースを頼むことにした。

最初にアミューズとして出てきたのは、いんげんに塩をかけたものに、発酵させたマッシュルームとサワードウブレッドから作ったムース。いんげんでムースをすくって食べる。いんげんは生みたいで、新鮮な甘さがとてもいい感じ。マッシュルームのムースをつけると、途端に妖しい味わいになるから不思議だ。なんとなくトリュフの魔法に似てるかな。かけてある塩もすごく美味しかった。

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アミューズ

パンは自家製のサワードウブレッド。普通のサワードウブレッドよりも酸味が少なく、オリーブオイルをつけて食べると止まらなくなってしまいそう。

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自家製サワードウブレッドとオリーブオイル

僕の最初のコースはセルタス。これは僕は初めて食べるものなんだけど、セロリとレタスの中間のような植物で、茎を食べるらしい。そのセルタスがナスタチウム(キンレンカ)の葉の上に置いてあって、その下にはさらに梅干しのペーストが塗ってある。コリッとした食感のセルタスは瑞々しく爽やかな印象。その緑色の味を楽しんでいると、ほのかな梅干しの酸味が立ち上ってくる。普段は酸味はあまり好きではない僕なんだけど、これはパーフェクトな組み合わせだと思った。セルタスの上はねっとりとした二つの緑色のソースに覆われている。これが何なのかわからないけど、ただの茎というだけに終わらせない、とても複雑な旨みを与えているのは確か。なるほど、これは非凡な一品だ。かなり斬新だけど、しっかりと足が地についている感じで、とても気に入ってしまった。

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Celtuce and nasturtium

同行人の最初のコースは、鹿肉のタルタルとグリーンピース。グリーンピースは普通のホックリとした歯触りではなくコリコリとしていて、微かな酸味とミントの香りがして、とても爽やか。それが鹿肉のタルタルの肉の旨みと一緒になると、1+1が5になったような感じで、舌の上を様々な味が駆け抜ける。これは本当に最高だった。

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Venison, peas and mint

共通のコースは、ヒマワリの種をKornlyというデンマーク産山羊のチーズのソースに絡めて、上に黒トリュフの薄切りを乗せたもの。トリュフはイタリアのと似た感じで、蠱惑的な香りは少ないけど、フレッシュな独特の香りが鼻腔を刺激する。ヒマワリの種はコリコリとしていて、ナッツのような味わい。それがチーズソースに絡まると、なんとなくリゾットのような感じになるから不思議だ。山羊のチーズといっても、僕があまり好きじゃないあのキツさがない。ヒマワリの種の味わいを優しく包み込んで、さらに増幅する感じ。それにトリュフの香りが加わると、またもや口の中は味覚の嵐が吹き荒れる。これも斬新だけど、素材の味を生かしながら、そのコンビネーションによって味わいを倍増する感じで、シェフの想像力の豊かさが浮き彫りにされる一品だった。

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Sunflower seeds, kornly and truffle

僕のメインは「野菜の花束」。なるほど、何種類もの野菜を束ねて、温かいソースをかけてあるだけのシンプルなもの。ソースは山羊のミルクのクリームがメインらしい。ほんの少しだけ感じる酸味が、野菜の味を引き立てる。普通のレタスのような味もあれば、ハーブの味もあったり、一口ごとに違う味わいが広がるのが面白い。ピュアでシンプルなんだけど、メインとしてはやっぱり少し「これだけ?」感があることは否めない。とても美味しいけど、どっしりと満足させてくれるような何かがないんだよなぁ。まぁベジタリアンメニューなんだから軽いのは当たり前なんだけど、この料理だったらアペタイザーとして出てきてもおかしくない感じ。

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Vegetable bouquet and grilled goatcream

同行人のメインは仔羊。でもこれは湿地帯に育つ羊らしく、食べる草が違うので、普通の仔羊とは風味が違うらしい。柔らかな肉を噛みしめると肉汁が出てきて、なるほど言われてみれば少し普通とは違う風味な気がする。でも言われなければわからない程度だな。新玉ねぎをサッとゆがいたものを細切りにして乗せてあって、そのツヤツヤとした輝きが真珠のようだ。赤と黄色のグースベリーも使ってあって、時々フッと甘さと酸味が感じられる。シンプルながらに緻密に計算された一品で、脱帽の味わいだった。

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Havervadgård lamb, new onions and gooseberries

デザートはバニラアイスクリームと粉末化したラズベリー。それだけでも美味しいんだけど、なんとカラメル化したマスタードも使ってあるらしく、微かなユニークな風味が面白い。最後まで非凡なディナー。一切手を抜いていない感じで、本当に楽しかった。

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Vanilla, dried raspberry and caramelized mustard

素材の味を大切にして、しかもすっきりした味わいを楽しめるという点で、以前僕が大好きだった(けど閉店してしまった)シアトルのLampreiaの料理に通じるところがあると思った。普通の僕だったら4コースだけだと物足りなく感じると思うけど、今回はコペンハーゲンに着いた当日のディナーということで、とてもいい腹具合だった。ベジタリアンということもあって、胃にもたれなかったし。ここのメニューはかなり頻繁に変わるようなので、コペンハーゲンに住んでいたら頻繁に通ってしまいそうな場所だった。
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by seafoodie | 2014-07-19 20:30 | ヨーロッパ
Told & Snaps (トルド & スナップス)
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★★½☆
デンマーク料理/スモーブロー
Told & Snaps
Toldbodgade 2
Copenhagen, Denmark

コペンハーゲンのニューハウン近辺で美味しいレストランを探していて見つけたのが、このTold & Snaps。デンマーク料理で代表的なスモーブロー(オープンサンドイッチ)で有名な店らしい。

11:30に開店とのことだったのでその時間きっかりに行ったら、なんと予約で一杯だと言われてしまった。えー? そんなに人気のある店だったの?? それだったら予約しておきべきだった……。いつ頃テーブルが開くか困った顔で聞くと、12:15に予約が入っているから、それまでにテーブルを空けられるならば今で大丈夫と言われた。それほど長居するつもりはなかったので、喜んでOKしてしまった。

半地下の店内は、ニューハウンの運河沿いの様々なレストランのようなチャームはないけれど、いかにもトラディショナルな店といったオーラがびしばし感じられる。

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高級感漂う店内

メニューから選べるスモーブローは、なんと40種類。僕はその中から、Plaiceという白身魚をフライパンで焼いたものに、グリーンランドのエビが沿えてあるものを頼んだ。スモーブローに欠かせないのはスナップス(ジャガイモの蒸留酒)。店の名前にも入ってるくらいなんだから、ここは一緒に頼むべきでしょう。スナップスにも色々と種類があって、白身魚に合うのはどれかと聞くと、ディルかレモンだとのこと。それじゃディルのスナップスをお願いすることにしましょう。

スモーブローは、普通のオープンサンドイッチの形式で出てくるかと思いきや、材料は全てバラバラのまま皿に乗ってきた。これを自分でオープンサンドイッチに組み立てて食べるらしい。パンの上に魚の身を乗せて、その上にエビをたっぷりと盛りつける。ナイフとフォークで切って口に入れると、白身魚の香ばしく焼けた匂いと中のしっとりとした味わい、エビの甘さ、それにパンの甘さと穀物の歯触りが渾然一体となって、なるほどこれは頷ける美味しさだ。素材は新鮮で、嫌な香りや味はまったくない。人気がある店だけのことはあるなぁ。

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Pan-fried fillets of plaice, hand-shelled shrimps from Greenland and mayonnaise (118DKK)

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自分で組み立てて食べる

スナップスは淡い琥珀色。かなりアルコール度が強いけど、爽やかなディルの香りがとてもいい。スモーブローを一口食べた後に少しすすると、まるで魚がディルと一緒に調理してあるかのような印象を受ける。ディルはスカンジナビア料理には欠かせないハーブだからね。このコンビネーションは、本当になるほどだった。

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左はセージ、右はディルのスナップス

同行人はレバーパテ。まるでムースのようにふんわりと調理されたパテは、レバーの臭さが皆無で、優しい旨みだけが口の中いっぱいに広がる。こんなに軽くて美味しいレバーパテは初めてかもしれない。いくらでも食べられてしまいそうな感じだった。

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Warm home-made liver pâté, bacon, cucumber salad & pickled beetroot (88DKK)

元々デンマークの物価は高い上に、人気店だということもあって値段はそれほど安くはないけど、ここのスモーブローはそれだけ払っても惜しくはないと感じさせてくれるほどの満足度だった。
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by seafoodie | 2014-07-19 11:30 | ヨーロッパ
Restaurant Cofoco (レストラン・コフォコ)
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★★★☆
デンマーク料理
Restaurant Cofoco
7 Abel Cathrines Gade
Copenhagen, Denmark
33-136-060

Cofocoは、コペンハーゲンのレストラン探しをしているときに、「美味しくて値段が手頃な場所」として紹介されていた場所。コペンハーゲンはそれでなくても物価が高いので、ちょっといいレストランに行こうとすると、まるでニューヨークの高級レストランに行ったかのような値段になってしまうからさあ大変。そんな中で、Cofocoの値段はとてもリーズナブルだったし、メニューにも心惹かれるものがあったので、ネットで予約を入れておいた。

場所的には中央駅の南側の、少し寂しい場所にある。インテリアはモダンでカジュアル。センスのいいカップルたちがデートの場所に使うような感じの場所だった。

メニュー的には、全てのアイテムが「アペタイザーサイズ」とのこと。一つではお腹いっぱいにはならないけど、いつくか頼んで色々な味を楽しむのが、Cofoco流らしい。僕らは二人だったので、8種類の料理が並ぶメニューから6種類の料理を選んで、シェアして食べることにした。

最初はホタテ。生のホタテが白いソースに浸かっていて、様々な野菜を散らしてある。生のホタテは甘くて、舌の上でネットリと溶けるような感じ。柔らかな風味を楽しんでいると、カリッという硬い歯触りと共に、ライ麦パンの風味が口の中に広がる。ライ麦パンを硬くした、いわばライ麦パンふりかけ。ラディッシュやカリフラワーも爽やかな風味を与えていて、とても美味しい。スカンジナビア地方の代表的な香りともいえるディルのオイルが、全体を引き締めているようだ。最初から美味しい一品で、とても嬉しくなってしまった。

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Small scallops, radish, cauliflower purée, cucumber, rye bread, dill oil and cress (75DKK)

次はチキンナゲット。といっても小さいナゲットではなく、チキンストリップを揚げたもの。表面はとてもカリカリで、中のチキンも臭みがなく、そのままでもとても美味しい。一緒についてきたカフェ・ド・パリ風のマヨネーズをつけて食べると、また一風変わった味わいが楽しめる。それにまたこのポテトが最高に美味しい。スパイスの入った塩を振ってあって、ホクホクのポテトの美味しさを一段を高めている。まるでファーストフードのようなメニューだけど、逆によく口にするアイテムだからこそ、いいレストランで食べるといかに素晴らしい味わいになるかがわかる。

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Chicken nuggets, small potatoes and Café de Paris mayo (75DKK)

次はレタスをグリルしたものを、クリームチーズのソースの上に置いてあって、それにカリカリに揚がった鶏の皮が振りかけてある。ちょっと焦げのついたレタスはとても香ばしく、それに鶏の皮のどっしりとした旨みが加わってもう最高! 鶏の皮をこんな風に使うなんて、普通考えないよね? 前の二つの料理も美味しかったけど、この一品でレストランの高いレベルがわかった気がした。これは僕のお気に入りの一品になりそうな感じだった。

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Grilled gem lettuce, cream cheese, crispy chicken skin, chives and cheese (75DKK)

魚はターボット。白身魚を焼いてあって、それにカニの身を載せ、色々な野菜を添えてある。白身魚はとてもしっとりと調理してあって、とても美味しい。野菜の味がアクセントになって、最後まで飽きずに食べさせてくれる。あまり非凡ではないけれど、しっかりとした土台を感じさせてくれる一品だった。

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Fried Turbot, zucchini, lobster vinaigrette, crab, cucumber and peas (95DKK)

肉料理一品目は豚の腹肉。キャベツ、コーンやパセリなんかと一緒に、豚の腹肉を裂いたものを和えてある。口に含むと、まず脂の美味しい香りが鼻に抜けて、焼いた表面のカリカリとした香ばしさと共に、どっしりとした豚の旨みが口の中いっぱいに広がる。色々な野菜の味も、元々華やかな味に一段と花を添えてくれているよう。やっぱり豚肉は美味しいや。なんか記憶にある味だと思ったら、ニューヨークのABC Kitchenと味の方向性が似てるんだ。たくさんの素材を使ってるけど、それを上手く調和させてあるところに通じるものがあるのかな。

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Pork belly, cabbage, corn, parsley and pepper sauce with plums (75DKK)

肉料理第二弾はビーフ。焼いて軽く酢漬けにしたトマトを上に載せて、タイムのソースをかけてある。中はレアな感じだけど、ちゃんと温かいから肉の旨みを最大限に楽しめる。タイムのソースにはちょっとフルーティーな甘さがある。普通は甘いソースは僕は好きじゃないんだけど、これは爽やかな感じなので嫌味がなかった。それにその甘さが、トマトの軽い酸味と本当によく合う。よく考えてあるなと思った。

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Grilled Entrecôte, baked and pickled tomatoes, thyme sauce and watercress (125DKK)

素晴らしく感動するほどの味わいではなかったけど、どの料理もしっかりと実質のある味わいで、客に楽しんでもらおうとするシェフの心意気が感じられるみたいだった。コペンハーゲン最初のディナーは、大満足の結果に終わった。
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by seafoodie | 2014-07-18 19:30 | ヨーロッパ