シアトル近辺の美味しいレストラン食べ歩き
by seafoodie
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シアトル在住のAlexです。美味しいものが大好きなので、レストラン訪問記をまとめてみました。

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Benu (ベヌ)
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★★★½
アメリカ料理/フュージョン
Benu
22 Hawthorne St
San Francisco, CA 94105
415-685-4860

Benuは、レストランがひしめき合うサンフランシスコでも比較的新しいアジアフュージョン/新アメリカ料理のレストラン。シェフのCorey Lee氏は、Thomas KellerのFrench Laundryで働いていた人で、レストラン界のアカデミー賞ともいえるJames Beard Awardも獲得している。

ミニマリスト的な店のフロントからは、どこが玄関なのかわかりずらい。パーキングアテンダントが僕たちを連れて日本庭園のような場所を通り抜け、店の入口に案内してくれた。普通パーキングアテンダントはマナーを心得ていないことが多いんだけど、ここのアテンダントは笑顔から物腰から、レストランからきちんとした教育を受けているようで、この時点から高級感がビシバシ伝わってきた。

店のインテリアも「禅」的なミニマリストのアプローチ。少しも嫌味じゃないし、とても落ち着いた感じがするのは、それほどモダンに走りすぎていないからなのかもしれない。

ここでは週末のディナーはテイスティングメニューのコース料理のみ、でも週末以外はアラカルトも提供しているらしい。テイスティングメニューはなんと18コースもの大晩餐。値段も$180と、今まで味わったどこのテイスティングメニューよりも高い。でもやはり初めてのレストランではこのメニューを頼んでみたい。今回はちょっと奮発して、ワインペアリング($130)も一緒に頼んでみた。

まず最初に出てきたのは、海苔とゴマから作ったクラッカーのようなもの。まるで黒糖を使ったほうな香りとほんのりとした甘みがあって、違うワインに移る前に味覚をリセットするのにピッタリな感じがした。

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普通に食べてもいいけど、コース前にこれで舌をリセットするのもいい

最初のコースは「1000年卵(ピータン)」がポタージュスープに入ったもの。優しいポタージュからはちょっとツンとした生姜の香りが漂っていて、それにピータンの複雑至極な味が抜群によく合う。ポタージュはピータンをより「味わわせる」ための素晴らしい額縁といった感じ。ほんの一口で食べられる量だったけど、素晴らしいクオリティで、これからの食事が一層楽しみになった。

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Thousand-year-old Quail Egg, Potage, Ginger

次は牡蠣と豚の腹肉が、キムチから作ったというキャンディ状の籠に入ったもの。「一口で食べてください」とのことだったので、そのまま口の中へ。一番最初に感じたのは、豚の脂の旨味、その後牡蠣の味も微かに感じて、パリパリと口の中で溶ける籠からはちょっとした辛味も感じる。なるほど、とても美味しい料理だけど、いまいちこのコンビネーションに整合性が感じられないのはなぜだろう? こういう足し算の料理は、ときにパズルが合うかのようにピッタリと組み合わさって感動させてくれるけど、このコースはパズルを合わせずに上に重ねただけのような気がした。一つひとつはとても美味しいけど、このコンビネーションである必要性はどこにあったんだろう。

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Oyster, Pork Belly, Kimchi

次はポテトサラダの周りに少し甘く味付けされた煮干しを纏ったもの。ほんの一口で食べられてしまう量だけど、ポテトが煮干しの味のバックグラウンドに立って全体の味を増幅している感じで、これはパズルがカチッと合った気がした。とても妙な形のパズルだったけど(笑)、こういうのもとてもいいと思う。

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Potato Salad with Anchovy

次はアンキモ。そのまま食べてみると、桃のソースの甘さがアンキモのネットリとした味によく合って、それにシャリッとした大根の青い風味も加わって、今までのアンキモとは全く違う美味しさ。なんでブリオッシュがついてきたんだろうと思ったら、そういえばこれも一応レバーパテとして味わえるんだね。フカフカのブリオッシュにアンキモを載せて食べると、アンキモの甘さをより感じられるみたいな気がして面白い。半分はそのまま、半分はブリオッシュに載せて食べた。甘いソースもなかなかいいもんだな。

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Monkfish Liver, Peach, Daikon, Brioche

次はサーモンの身と卵のコース。サーモンのフィレは絶妙な焼き加減で、しかも下に塗ってあるマスタードの辛さが最高に合って、これは感動の味! イクラはこの写真では普通に見えるかもしれないけど、実は普通のイクラよりも小さ目で味もちょっと違う感じ。どうやら普通の「イクラ」とはちょっと種が違うみたいだ。でも少し甘めの醤油のようなソースがイクラの味を引き立てていて、これもなかなか。上に載ってるのは、茄子のチップス。ハチミツを塗ってあるみたいで、まるで大学イモのような素朴な味わいで、箸休めに最高だった。

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Wild Salmon Fillet, Cherry, Hot Mustard / Wild Salmon Roe, Eggplant, Perilla

次はウナギの肉をフェイユ・ド・ブリックというパイ皮のようなものに包んだもの。手が汚れないように紙を巻くっていう、この心遣いも嬉しい。シャリッとした皮の中からウナギの旨味が溢れだしてくる感じで、美味しいんだけどそのままだとちょっと重い。クレムフレッシュをつけて食べると、その重さが軽減されてしっくりとくる感じだった。

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Eel, Feuille de Brick, Crème Fraîche, Lime

次はカプレーゼのアジア的アレンジバージョンのような感じなのかな。モッツァレラチーズにバジルとXOソースがかかったもの。振り掛けてあるのはクルトンを崩したようなもので、カリカリとした食感を与えてくれる。これもまあ面白い組み合わせなんだけど、カッチリと組みあわない感じ。XOソースがちょっと前面に出過ぎて、モッツァレラチーズの味が見えてこない。これをやるんだったら、思い切ってカプレーゼからは外れて、もっとどっしりとしたチーズを使った方がいいと思う。

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Mozzarella, Basil, XO Sauce

次はトライプとエビ。トライプは牛の胃の内壁で、普通は第1か第2の胃を使うらしいんだけど、この料理ではOmasum、つまり第3の胃を使っているらしい。クニュッとした歯触りで、甘みがあってとても美味しい。エビの甘みとは違う次元で面白かったな。とろみがついたソースはダシのようないい味がして、それにラベッジの緑の香りが加わって、とても美味しかった。

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Omasum Tripe, Shrimp, Yellow Chive, Lovage

次は「塩コショウをしたイカ」という題名なんだけど……、どうみてもこれはイカに見えない(笑)。この黒い物体はイカ墨で作ったサクサクの煎餅のような感じで、その上には角切りのイカが載ってる。サクッとした煎餅の塩味の後、上に載ったイカの甘みを感じられて、まるでお菓子のような感覚で面白かった! この非凡さはThomas Kellerの弟子なんだなぁって感じだった。

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Salt and Pepper Squid

次はフォアグラの小龍包! 中にはフォアグラのパテが入ってる。カリフォルニア州では、この7月1日からフォアグラを使うことが条例によってできなくなってしまう。中のスープも皮もソースも最高なんだけど、その後フォアグラの重さが感じられてしまって、全体的に脂っぽい印象の小龍包になってしまっていたのが残念だった。でもこれは僕が小龍包の味わいを知っているからであって、それを知らない人たちには面白い味なのかもしれないけど。まぁアレンジして食わせるのがこのレストランだとはいえ、小龍包ほど完成されたものをアレンジするってのはちょっとツライ気がした。

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Foie Gras Xiao Long Bao

次はチキン・ベルベット。アワビと、英語で「アワビ・マッシュルーム」と呼ばれるエリンギが入っている。真ん中の丸いのがチキン・ベルベットで、卵白とコーンスターチでフワフワのケーキのような感触になってる。味つけを抑えただし汁を吸って、とても美味しかった。コリコリのアワビとエリンギの共演も面白かった。

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Chicken Velvet, Abalone, Abalone Mushroom, Chrysanthemum

これはギンダラとレーザークラムという貝。ちょっと甘めの味つけがギンダラをとても美味しく仕立て上げていた。

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Sablefish, Razor Clam, Black Bean, Corn

アヒルのコースは、アヒルの肉とアヒルの肉まん! 肉まんの皮には黒トリュフが使われていて、口に入れた瞬間に恍惚となってしまう。嫌味がなくて肉の味とあんなに合うなんて知らなかった。アヒルの肉にはあまり手を加えすぎないで、アヒル自体のしっかりとした肉の味わいを存分に楽しめた。ただこの頃にはもうお腹が一杯になってきていたので、肉まんもアヒル肉も、全部食べられなかったのが本当に残念だった。

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Duck, Celery, Scallion, Shaoxing Wine, Black Truffle Bun

ビーフリブは肉の脂身の味が前面に出ていて、まるで霜降り肉を食べているかのようだった。少しだけソースが重すぎな気もしないでもなかったけど、全体的にとても美味しかった。これも一口しか食べられなかったのが残念!

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Beef Rib, Wood Ear Mushroom, Lettuce, Pine Nut, Fermented Pepper

次はフカヒレスープ。カニの身やハムが入っていて、しかも底には黒トリュフのカスタードまであるという盛り沢山さ。トリュフLOVEの僕がこんなことを言うのは初めてかもしれないけど、はっきり言ってこの料理にはトリュフは余分な気がした。トリュフを使うことで、味の方向性がバラバラになっちゃった気がするんだよね。やっぱり元が中華料理だと、あれだけ完成されたものをアレンジするのは難しいんだろうなぁ。

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"Shark's Fin" Soup, Dungeness Crab, Jinhua Ham, Black Truffle Custard

やっとやっとデザート。ラズベリーに、トニックウォーターとラベンダー、オリーブオイルから作ったアイスクリームが載ってる。普段僕はトニックウォーターの苦みが好きじゃないんだけど、このデザートにはキッチリと収まって感じられた。それほど甘すぎず、大人の味わいといった感じのデザートだった。

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Raspberry, Tonic, Lavender, Olive Oil

デザート第二弾はスパイスケーキにオートミールアイスクリーム。どちらも甘さ控えめで、それに控えめの量も巨大化してしまった胃にとってはとても嬉しかった。フランス料理のデザートみたいに、胃がもたれる感じがしないところがグー。

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Spice Cake, Blueberry, Yogurt, Oatmeal Ice Cream

最後はプチフールでおしまい。

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Chocolates

いやはや、18コースもの壮大な味の冒険。僕の好みと100%合致するのはそれほど多くなかったとはいえ、シェフの想像力の豊かさが十分に感じられるディナーだった。それでも感じられたのは、中華料理というものの完成度の高さと、それをアレンジすることの難しさ。日本料理はそれに比べたら工夫しやすいかもしれない。per seほどの感動はなかったけど、ここの料理を体験できて本当によかったと思う。

<ペアリング>
  • Schloss Godelsburg, Grüner Veltliner, Steinsetz, Kamptal, Austria 2010

  • Kiminoi “Emperor’s Well”, Yamahai Junmai Ginjo, Niigata, Japan

  • Karthäuserhof, Riesling Spätlese, Eitelsbacher Karthäuserhofberg, Mosel, Germany 2004

  • De Ferreiro, Albariño, Rías Baixas, Spain 2010

  • Rodenbach, Flemish Red Brown Ale, Belgium 2009

  • Bodegas Grant, La Garrocha, Fino Sherry, Jerez, Spain

  • Zind Humbrecht, Pinot Gris, Alsace, France 2011

  • Lioco, Pinot Noir, Anderson Valley, California 2010

  • Clos St. Jean, Châteauneuf-du-pape, Rhône, France 2008

  • Blandy’s, Verdelho, Madeira, Portugal 1968

  • Niepoort, Colheita Tawny, Portugal 1998

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by seafoodie | 2012-06-20 19:00 | 北アメリカ(シアトル以外)
Delfina (デルフィーナ)
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★★★☆
イタリア料理
Delfina
3621 18th St
San Francisco, CA 94110
415-552-4055

友達に言わせるとこのDelfinaは、ミッション地区がトレンディなグルメエリアとして生まれ変わった、火付け役となったレストランらしい。今でこそミッション地区にはたくさんの素晴らしいレストランが立ち並んでいるけれど、昔は雰囲気どころか治安のいい場所でもなかったとのこと。シアトルのキャピトルヒルもトレンディ化が進んでるけど、こういう変化はとても喜ばしいことだと思う。

このレストランはかなりの人気で、予約を取るのが大変だとのこと。朝食の帰りにその前を通ったときにその話を聞いて、スマートフォンでレストランのウェブページから予約サイトに飛んでみると、いきなりその夜に予約が取れてしまった。友達も驚いてたけど、ラッキー(笑)。

まず友達とシェアしたのがイカのグリル。香ばしい匂いとキリッとした塩味が、下に敷いてある白豆の甘さと対比を成していて、とても美味しかった。イカには過剰な味付けはせず、ほとんど塩とオリーブオイルだけで、イカの本来の味わいを隠さない姿勢はとてもいいと思った。

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Grilled Fresh Calamari, warm white bean salad ($11)

パスタも友達二人とシェア。最初は舌平目のリングイーネ。舌平目の優しい味もパスタ自体も美味しかったけど、なんとなく全体的に優しすぎてモノクローム的な味わいになってた感じだったな。味つけ自体には全く不満はなかったけど、個人的な好みなのかもしれない。

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Linguine, petrale sole, tomato, fennel, basil ($19)

逆に僕の心をガッチリと捉えたのが、このピチと呼ばれるパスタ。極太のスパゲッティのようなこのパスタはすごくモチモチ感があるんだけど、そのどっしりした味を支えているのがイノシシ肉のラグー。野趣溢れるミートソースとこのモチモチ感が最高にマッチしていて、自然に笑顔になってしまう一品だった。

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Pici, wild boar ragu ($18)

メニューのメインコースのエリアに、なーんか興味を惹かれるものがないなーと思っていたら、なんと今日のスペシャルは僕の大好きなサルティンボッカだというので、ほいほい頼んでしまった。薄切りの豚肉にプロシュート、そしてセージの葉。普通のレストランでは肉にプロシュートを巻いてから調理する場所がほとんどだけど、ここのは肉に少しだけ衣がついてるし、それにプロシュートは生のまま。サクッとした香ばしい豚肉に、ネットリと絡みつくようなプロシュートの味わいが加わって、これはとても感動の味わい。プロシュートを加熱すると、しょっぱくなってしまうだけじゃなくて、あの官能的な微妙な味わいも失われてしまうような気がずっとしてたんだよね。ここのは生のままのプロシュートの味わいが楽しめるので、もう最高! 今度家で作るときにはこのスタイルに挑戦してみよう!

付け合わせのポレンタはとても味わい深かったけど、しょっぱすぎるギリギリのラインといった気がした。

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サルティンボッカ

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付け合わせのポレンタ

うんうん、なるほど。人気があるってのも頷ける味だった。シアトルの僕のお気に入りの店、Spinasseとはちょっと方向性が違う気がしたけど、こういう感じのイタリアンも僕は大好きだ。
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by seafoodie | 2012-06-19 21:00 | 北アメリカ(シアトル以外)
The Rotunda (ザ・ロタンダ)
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★★½☆
アメリカ料理
The Rotunda at Neiman Marcus
150 Stockton St
San Francisco, CA 94108
415-249-2720

サンフランシスコのダウンタウンの中心ともいえるユニオン・スクエア。そのすぐ脇にある高級デパートNeiman Marcusの4階にあるのが、このThe Rotundaと呼ばれるレストラン。僕の友達がランチをするのにお気に入りの場所ということで連れてきてもらった。

デパートの楕円形の吹き抜けの上にはステンドグラスがあって、レストランをなんとも優雅に演出している。周りを見ると、リッチそうな紳士・淑女の他に、ビジネスウーマンたちのランチの場といった感じの場所。少しラフな格好をしていた僕だったけど、サーバーはにこやかに歓迎してくれた。

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ユニオン・スクエアを見下ろす吹き抜けには優雅なステンドグラスが

メニューと一緒に運ばれてきたのが、コンソメスープ。ちょっとだけ軽すぎといった印象を受けたけど、この優雅なレストランにはこのくらい軽めのコンソメが合うのかもしれない。

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アミューズのコンソメスープ

元来僕はディナーの前にパンはあまり食べない方だし、朝食が遅かったのでパンは一口も食べなかったんだけど(写真は撮っておくべきだった…!)、ここのパンはまるで巨大なカップケーキかスフレのような雰囲気。この店の目玉の一つだと後で聞いた。その時に言ってくれよ~!(笑) 一口くらいは食べておくべきだったなぁ。

僕はアペタイザーにロブスタービスクを注文。このビスクは香ばしさもあまりなく、個人的には感動の味わいじゃなかった。でもロブスターの身がたっぷりと入っていて、レモンオイルのせいかすっきりとした味わいに仕上がっていて、好印象であることには間違いなかった。

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Lobster Bisque (crème fraîche, chives, lemon oil) ($9)

僕のメインは韓国風フランクステーキのサンドイッチ。漬け置きしてあった肉にはちょっと甘めの味がついていて、なるほど焼肉の味なのかな。でも上に塗ってあるチリマヨネーズが韓国風の雰囲気を台無しにしている感じだった。どうせだったら漬け置きソースと同じ感じのソースを使って、完全にアジア風に仕上げた方がよかったんじゃないかなと思った。チリマヨネーズのせいで甘い肉の味が余計に重たく感じられてしまって、半分も食べることができなかったのが残念。でもアメリカにはカリフォルニアロールもあることだし、こういう味が好まれるのかもしれないな。

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Korean Barbecue Flank Steak Sandwich (ginger-soy marinade, pickled cucumbers, watercress, chili mayonnaise, toasted french roll, fries) ($23)

好みは違うとはいえ、クオリティ自体はなかなかのもの。店の雰囲気と相まって、ランチをとても優雅なものに仕立て上げてくれた。ここだったら一人でも本を持ってきて、二時間くらいシャンペンでも飲みながらのんびりと過ごすってのもいいかもしれない。
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by seafoodie | 2012-06-19 13:45 | 北アメリカ(シアトル以外)
Tartine (ターティン)
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★★★☆
ベーカリー
Tartine Bakery & Cafe
600 Guerrero St
San Francisco, CA 94110
415-487-2600

今回のサンフランシスコの最初の朝に友達が連れて行ってくれたのは、Tartineというベーカリー。かなり有名な場所らしく、Zagatでも30点満点中27点を獲得している。外まで長い列が溢れだしていてビックリしたけど結構スムーズに進むので、だいたい10分くらい待つだけでよかった。

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いつ行ってもかなりの行列!

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美味しそうなパンがずらり

僕らが頼んだのは、クロワッサンの中にスモークされたハムとグリュイエールチーズが入ったもの。サクサクのクロワッサンは、ちょっと焦げたチーズの匂いと交じって、素晴らしく香ばしい匂いを放っている。燻煙されたハムの豊かな味と、グリュイエールチーズの奥行き、それとクロワッサン自体の美味しさで、まるで口の中は3D映画状態。なるほどー、この人気にはちゃんとした理由があるんだね。

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Pain au Jambon ($4.95)

あまりにも美味しかったので、滞在期間中に2度朝食を食べに来てしまった。地元の人も観光客も入り混じったような感じだったけど、あの味は結構病み付きになる。シアトルでも、このくらい美味しいベーカリーを見つけなきゃ!
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by seafoodie | 2012-06-19 10:00 | 北アメリカ(シアトル以外)
South City Kitchen (サウス・シティ・キッチン)
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★★★☆
アメリカ南部料理
South City Kitchen
1144 Crescent Ave NE
Atlanta, GA 30309
404-873-7358

このレストランは僕のレーダーにはなかったけど、現地の人が美味しいと教えてくれた場所で、ネットでの評判もいいみたいだし、ホテルにも近いということで行くことにした。上がカバーされたパティオのような場所で食べることもできるらしかったけど、もうすぐ日暮れということで虫にたかられるのは嫌なので、中で食べることに。一軒家のような建物の階段を上って、二階のテーブルに通された。

まずアペタイザーはポークベリー、豚の腹肉。外側がカリカリに焼いてある。サクッとした食感の外側と、とろりとした内側の脂身。香ばしい匂いが鼻に抜けて、豚の肉と脂身の素晴らしい味わいが口いっぱいに広がる。豚肉好きな人には堪えられない一品だ。ソースは蜂蜜ベースなのでとても甘い。アメリカでは豚肉にはリンゴなんかの甘いソースをつけて食べることが多いのでこの感覚は納得できるけど、でもちょっと個人的には甘すぎた気がしたな。付け合わせはコラードグリーンの「キムチ」。甘辛い味がするだけで、本物のキムチとは似ても似つかないような味だけど、結構面白い組み合わせだったと思う。

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Smoked Pork Belly (collard green kimchi, toasted benne seed, orange-Tupelo honey) ($10)

やっぱり南部料理はこれで締めなきゃ!ということで、メインコースはフライドチキンを注文。サクサクの香ばしい皮と、ジューシーで旨味いっぱいの中身。フライドチキンとはこうであるべきっていう自信を感じてしまう。チキンだけで十分美味しいので、タイムと蜂蜜ベースのソースがちょっと余計に思えてしまった。つけて食べてもいいけど、そのままの方がチキンの味をきめ細かく味わえた気がする。

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Buttermilk Fried Chicken (garlic collards, smashed bliss potatoes, honey-thyme jus) ($17)

デザートはバナナプディング。甘すぎず、バナナの味を100%楽しめるデザートで、バニラクッキーですくって食べてもまた違った美味しさを楽しめる。こういうシンプルな感じのデザートって好きだな。

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Banana Pudding (homemade vanilla wafers, fresh cream) ($6)

なるほど、たくさんの人で賑わっているこの人気がよくわかるクオリティだった。時にはちょっと重く感じてしまうこともあるアメリカ南部料理だけど、アメリカのルーツを知るには最高の味だと思う。もう南部料理は結構食べ飽きた感じなのに、またシアトルのKingfish Caféに行きたくなっちゃったな(笑)。
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by seafoodie | 2012-06-02 20:30 | 北アメリカ(シアトル以外)
Bacchanalia (バッカナリア)
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★★★★
フランス/アメリカ料理
Bacchanalia
1198 Howell Mill Road NW #100
Atlanta, GA 30318
404-365-0410

Zagatでアトランタ一のレストランに輝くのが、このBacchanalia。名前は酒神バッカスから来ているらしい。高級な一軒家のようなレストランを想像していたんだけど、色々な店が集まるストリップモールのような場所にあってビックリ。レストランに入る直前にはキッチン用品やハムやチーズなんかを売る店があって、なるほどグルメご用達の場所なんだね。

ここでの食事は5コースメニュー$85、それだけ。でもそれぞれのコースには5~6つの選択肢があって、それらを組み合わせて自分だけの5コースメニューを作ることができる。

メニューから選んだ後は、まずアミューズ・ブーシュとしてグジェが運ばれてきて、その後二品もアミューズを楽しめる。グジェは今まで食べたどのグジェよりも濃厚なチーズの味がして美味しかったし(中にチーズそのものが入ってるんじゃないかな)、子カブのような野菜にゼリーを載せたものはサッパリ爽やかだったし、豆のスープもシンプルでとてもよかった。どれも澄んだ味わいで、これから来るディナーへの期待が高まってくる。

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アミューズ第一弾: グジェ

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アミューズ第二弾

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アミューズ第三弾

最初のコースはアヒ・ツナのクルード。新鮮なアヒ・ツナの風味と共に感じるのは、なんとシソ。他にもトマトやオリーブも細かく刻んで入っているけど、魚の味を損なわないように味的にはバックグラウンドに隠れてる。見目からして涼しくなるようなこの一品、素材の味を大切にしたシェフの性格が見えて、とても美味しかった。

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Hawaiian Ahi Tuna Crudo (heirloom tomato, cucumber, olive, bronze fennel, shiso)

次はホタテ。ハムに加えて、スクアッシュやワイルドガーリックなど様々な野菜が入っていて、食用の花が添えられている。これもソースが出しゃばらずに、ホタテの味を100%楽しめるような構成で、食べていて嬉しくなってしまう。野菜類もちょっと舌をリセットするような感じで、とてもグー。

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Nantucket Diver Scallops (country ham, young squash, wild ramps, nasturtium)

メインはポーク。ポークロイン、腹肉、リレットの三種を楽しめる構成で、赤キャベツとマスタードのソースがかかっていて、テーブルでセロリルートの白いソースを皿に加えてくれた。ポークロインは最高の焼き上がりで、まるで極上のハムのような香りがして、一口一口感動してしまう。リレットは脂分が多いらしくとても柔らか。口の中で溶けるような感じで、豚の最高の風味を味わわせてくれる。腹肉はまるで豚の角煮のようで、トロリとした身からは醤油でも使ってるんじゃないの?って思わせるような旨味が溢れだしてくる。三者三様に素晴らしい味わい。なるほど、アトランタ一っていうのは伊達じゃないな。

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Pork Loin, Glazed Belly, Rillette (red cabbage, celery, celery root, mustard)

チーズのコースはブラータ。このブラータはとても繊細な味わいだけど、チーズとクリームの中間くらいの味がとても楽しめた。

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Maple Brook Farms Buratta

デザートコースの前には、サービスの一品としてストロベリーシェークが出てきた。デザート前に舌をリセットするっていう位置づけなんだろうけど、あまりにも美味しくて、これをカップ一杯に飲みたい感じだった。普通のストロベリーシェークのように思い甘さじゃなくて、イチゴの風味を完全に楽しめるような軽い甘さ。こういうレストランでシェークなんて出たのって、これが初めてだ。

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ストロベリーシェーク

デザートはベニエ。美味しいんだけど、なぜか口の中に感じる酸っぱさ。なんだろうと思ったら、サワードウで作ったベニエなんだ! 美味しいんだけど、これは普通のベニエの方が僕は好きだなぁ(笑)。それでも上品な酸味だから全部食べられたけど。

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Sourdough Beignets (malted chocolate, sweet cream, cardamom)

最後はマドレーヌとプチフールが出てきて食事はおしまい。

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マドレーヌ

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プチフール

うん、斬新的なものは少なかったけど、安心して食べられて、心から「美味しい!」って思えるものばかりだった。素材の味を大切にするっていうシェフの方針が見える気がして、とても楽しめた。なるほどZagatで一位というのは頷ける。アトランタに行く度に通ってしまいそうなレストランだった。
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by seafoodie | 2012-06-01 18:15 | 北アメリカ(シアトル以外)