シアトル近辺の美味しいレストラン食べ歩き
by seafoodie
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シアトル在住のAlexです。美味しいものが大好きなので、レストラン訪問記をまとめてみました。

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Stumbling Goat Bistro (スタンブリング・ゴート・ビストロ)
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★★★☆
アメリカ料理
Stumbling Goat Bistro     [次の訪問記へ]
6722 Greenwood Ave N
Seattle, WA 98103
206-784-3535

シアトル・レストラン・ウィークの最終日は、グリーンウッドにあるStumbling Goat Bistro。変な名前(「千鳥足の山羊」って意味)のレストランだなとは思ってたんだけど、なかなか行く機会に恵まれなかった。いい評判は常々聞いていた。

店がオープンしたのは10年以上前のこと。本当はアルチュール・ランボーというフランスの詩人による、"Drunken Boat"(酔っぱらいボート)という詩の名前をつけたかったらしいんだけど、ワシントン州の変な法律によって"Drunken"という単語をビジネスの名前にすることはできなかったんだって。それで店の人たちが頭をひねって考え出したのが、"Stumbling Goat"という名前。

グリーンウッドの住宅街のすぐ脇にあるこの店は、いかにもフランスの古き良きビストロといった感じの雰囲気。ワイワイと賑やかなんだけど、店自体は結構落ち着いた雰囲気で、友達みんなでワイワイやるのも、恋人と二人で食事するのも、どちらもOKな感じ。

まずアペタイザーにはマッシュルームのビスクを注文。たぶん野菜のストックを使ってあるんだろう。すっきりとしたベース味の上に、マッシュルームの旨味が乗っかっている感じ。少しだけトリュフオイルの香りもして美味しいんだけど、なんだかちょっと腰が弱い気がしてしまった。野菜スープベースだからなのかもしれないけど、もう少しだけハッキリとした味わいだったらもっとよかったと思う。

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Mushroom Bisque (creme fraiche, truffle oil)

メインはポーク・テンダーロイン。美味しそうなピンク色に調理されたポークは、とてもジューシー。外側にカレーのようなスパイスを擦り込んであって、ポークの味をスパイスの花火が包み込む。結構パンチのある味で、とても美味しい。スパイスを擦り込んであるとはいえポークには甘いものがよく合うので、クインスと一緒に食べるとまた違った印象の味になって面白い。下に敷いてあるファロは、ちょっと硬くて歯触りが悪かったけど、同じようなカレーの味付けで美味しかった。

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Pork Tenderloin (curried farro, poached quince)

同行人はアヒル肉を注文。肉はホロホロな感じで、でも旨味を失っていなくて、目が覚めるような美味しさ。下のレンティルにはイチジクを使った味付けがしてあるらしくて、個人的な好みからすると甘すぎるのが難点。肉だけ食べると美味しいんだけど、レンティルのソースと一緒に食べようとすると、肉の味と甘さが釣り合わないような気がしてならなかった。

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Duck Confit (beluga lentils, watercress, glazed fig)

僕のデザートはパンナコッタ。甘すぎることはなく、軽いローズマリーの香りがして、ハックルベリーのコンポートが爽やかさを与えてくれていた。かなり美味しかったけど、Ethan Stowell氏のパンナコッタの方がちょっとだけ上かな。

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Rosemary Vanilla Panna Cotta (huckleberry compote, citrus shortbread)

同行人のデザートはパンプキンパイ・アイスクリーム・サンデー。パンプキンアイスクリームにクリームがドサッと載っていて、パイ皮のクッキーもついてきた。優しい味わいのパンプキンアイスクリームは甘さ控えめで、なんとなく郷愁を誘うような味だった。

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Pumpkin Pie Ice Cream Sundae (flaky pastry shards, maple glazed walnuts, nutmeg whipped cream)


いくつかの不満はあったとはいえ、とても美味しいレストランだった。あまり繊細になりすぎることはなく、どっしりとした味わいが身上といった感じの場所で、肩の力を抜いて楽しむことができる。ここもハッピーアワーをやってるらしいので、今度ちょっとチェックを入れてみたいぞ。
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by seafoodie | 2011-10-27 19:00 | シアトル
Spring Hill (スプリング・ヒル)
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★★★☆
アメリカ料理
Spring Hill
4437 California Ave SW
Seattle, WA 98116
206-935-1075

終盤に近づいてきたシアトル・レストラン・ウィークの第五弾は、ウエスト・シアトルにあるSpring Hill。ここのシェフは以前僕の大好きなレストラン、Tom Douglas氏のDahlia Loungeで7年も働いていた人で、そのうちの5年はヘッド・シェフを務めていたらしい。ここには前に一度ブランチを食べに来たことがあったんだけど、ディナーは今回が初めてだ。

まずはアペタイザーとしてバターレタスのサラダを注文。バターレタスをかなり大きめにちぎってあって、ドレッシングがまんべんなくかかってる。口に入れた瞬間はかなりレモンの味が突き出るんだけど、その後やさしいバターレタスの味と、隠し味のようなパルメザンチーズの味が見えてきて、すっきりとした印象のサラダ。チーズ好きな僕だけど、こんな風にチーズを使いすぎないってのもエレガントでいいねぇ。

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Butter Lettuce (breakfast radishes, tender herbs, parmesan, citronette)

同行人はポテト・リーク・スープ。かなり粘性のあるスープは、一口飲んで恋に落ちてしまった。単なるポテトとリークに終わらない、もっともっと複雑な味が口の中を駆け巡る。アヒルの脂を入れてあるせいなんだろう。スープが美味しい場所って、僕は大好きだ。真ん中には七面鳥の足の肉を細かくちぎっておいてあるんだけど、これはちょっと余計に感じた。七面鳥ってやっぱり臭みがあるし、このスープには重すぎる気がした。それとちょっと気になったのが、このスープがあまり温かくなかったこと。美味しいスープだからこそ、もっとアツアツで出してほしい。

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Potato Leek Soup (turkey leg confit, sage crumbs, duck fat)

僕のメインはハリバット。表面をこんがり焼いたハリバットが、チャウダーに入ってきた。ハリバットの身はジューシーで申し分のない仕上がり。チャウダーはハリバットのソースとしても使えるし、付け合わせの役も担っているみたいだ。ちょっと気になったのは、チャウダーがほんの気持ちだけ塩が多かったことと、チャウダーの中のマスタードの味が突き出ていたこと。マスタードの味はわざとなのかもしれないけど、そのせいでチャウダーだけを食べると少しキツさが前面に出る気がした。ハリバットとは素晴らしいコンビネーションだったけどね。

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Sautéed Halibut (fennel chowder, panzanella with oyster vinaigrette)

同行人のメインはバベットステーキ。レアとミディアムレアの中間くらいに焼かれた肉は、ジューシーで、しかも表面の香ばしさがアクセントになっていて、もう堪えられない美味しさ。付け合わせのポテトピュレも最高に滑らかで、肉の後味を包み込んでくれる感じ。あー、フランスが懐かしくなってしまう味だ。これは文句のつけどころのない味だった。

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Wood Grilled Bavette Steak (buttered russet potato, cauliflower a la greque)

僕のデザートはミルクチョコレートのポット・ド・クレム。ネットリとした舌触りの中からカカオのいい香りが立ち上がってきて、恍惚となってしまう。そんなに甘すぎることはなく、ミルクチョコレートらしく優しいミルクの香りもして、とても満足のいく一品だった。

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Milk Chocolate Pot de Creme (coconut cream & beer nuts)

同行人のデザートはポップコーン・アイスクリーム。見た目はただのバニラアイスクリームっぽいんだけど、口に入れると香ばしいコーンの味がして、まさにこれはポップコーン! これはまさに天ぷらアイスのような、驚き系のデザート。一体どうやって作るんだろう? すごく美味しかった。

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Popcorn Ice Cream (powdered butter & caramel)

さすがDahlia Loungeで長い間働いていたシェフだけあって、全ての料理が安心して食べられるクオリティ。いくつか不満な点もあったけど、ここは胸を張って美味しいとオススメできるレストランだと思う。


以前ブランチで行ったときに頼んだもの。

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by seafoodie | 2011-10-26 19:00 | シアトル
How To Cook A Wolf (ハウ・トゥー・クック・ア・ウルフ)
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★★½☆
イタリア料理
How To Cook A Wolf
2208 Queen Anne Ave N
Seattle, WA 98109
206-838-8090

シアトル・レストラン・ウィークの第四弾は、Ethan Stowell氏のイタリアン・レストラン、How To Cook A Wolf。ここは以前から行ってみたいと思ってた場所なんだけど、予約を取らない場所だったので、なかなか行く機会に恵まれなかった。混む時間帯の前に行って並ばなきゃいけないってのは、個人的にとても苦手。最近やっと予約を取り始めたらしいので、やっと行くことができた。

シアトル・レストラン・ウィークは、それ専用の3コースメニューを作るレストランが多いんだけど、Ethan Stowell氏のレストランでは通常メニューから選べてしまうのが嬉しい。アペタイザーから一品、メインから一品、デザートから一品で、どれを頼んでも3つで$28ってのはとてもお得感がある。今回は3人だったので、いろいろ頼んでみんなでシェアすることにした。

まずは半熟卵に白アンチョビが載ったもの。すごくいい味なんだけど、なんだかちょっと弱い気がした。半熟卵はほとんど味がついていなくて、ネットリとした黄身の味だけ。白アンチョビは軽く酢でしめてある感じなので、一緒に口に入れると、ほとんどが卵の味だけになってしまう。ペッパーの酢漬けを一緒に口に入れても、まだちょっと軽すぎる感じ。個人的には、海塩をパラッと上に振った方がいいんじゃないかなと思った。美味しかったけどね。

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Soft Boiled Eggs (Aioli, Goathorn Peppers, White Anchovy) ($8)

チキンレバーのムースは、カリカリのトーストに塗って食べる。同行人は美味しい美味しいってバクバク食べてたけど、僕にはちょっとレバーの香りがきつ過ぎた感じだったな。最初はムースの甘みが広がって、その後がツンと臭みが鼻に抜ける感じ。レバー好きの人にはいいのかもしれないけど、僕にはちょっとパンチがありすぎる匂いだった。

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Chicken Liver Mousse (Pickled Shallot, Saba, Toast) ($9)

今日のスペシャル、ブラータチーズもカリカリトーストに塗って食べる。イタリアで食べたブラータよりももっと軽い感じで、これにももうちょっと塩が欲しいと感じてしまった。一緒にプルーンのペーストもついてきたんだけど、これは甘くて、なんだかチーズとあまり合わない気がしてしまった。同行人も、なんだか退屈な味だって言ってたし。

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Burrata Cheese

メインの一品目はポークベリー。イタリア風豚の角煮といったところ。外はカリカリで香ばしい匂いが漂っていて、中はしっとりとフワフワ。これは一口食べた瞬間に踊りだしたくなるような味だった。ちょうどいい味付けで、豚の脂身の香りと肉の味わいを最大限に楽しめる。僕の大好きなバスク料理の店、The Harvest Vineのポークベリーも大好きだけど、あれと同じくらいの美味しさ。でも香りはこっちの方が一枚上手かもしれない。素晴らしい一品だった!

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Pork Belly (Marrow Bean, Kale, Shallot Agrodolce) ($15)

次はブカティーニというパスタ。マカロニがそのまま麺になりましたって感じのパスタで、クラムと一緒にバジル主体のスープに入ってきた。これがねー、本当に残念な味。スープというかソースというかはとてもサラッとしていて、しかも味がかなり薄い。あまりにもサラッとしているので、パスタにもあまり味がつかない感じで、まるでパスタ「だけ」の味になっちゃってるんだよなぁ。未完成の味って感じの一品で、すごくガッカリ。

Ethan Stowell氏のレストランでは、こういう当たり外れが多いのかもしれない。TavolataやAnchovies & Olivesでのパスタは最高だったけど、Staple & Fancy Mercantileのイカ墨スパゲティは、このブカティーニと同じような「なんで??」って味だったし。どうもこのシェフとは、微妙なところで求めている味の方向性が違う気がしてならない。

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Bucatini (Clams, Salsa Verde) ($15)

お次はグラミニェというパスタ。これはクルッと丸まったマカロニのようなもの。イタリアンソーセージをたっぷり使ったミートソースはちょっとピリッとしていて、パスタの食感と相まってとても美味しかった。なんでこんなに美味しいものと美味しくないものと差があるのか、すごく疑問に思ってしまう。

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Gramigne (Italian Sausage, Marjoram) ($15)

デザート第一弾はチョコレート・ヘーゼルナッツ・ケーキとエスプレッソのジェラート。ケーキは甘いけど行き過ぎることはなく、エスプレッソのジェラートの香ばしい匂いと一緒になって、とても美味しかった。

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Chocolate Hazelnut Cake (Espresso Gelato, Sweet Cream) ($8)

Ethan Stowell氏のレストランで、いつも安心して食べられるのはパンナコッタ。これは彼のどこのレストランで食べても最高に美味しいものばかり。今回はバニラのパンナコッタだったけど、これも例に漏れず最高に美味しかった。バニラとピスタチオの香りがマッチしていて、塩キャラメルをちょっとつけて食べると、甘みが余計に味わえてグッド。このパンナコッタは、僕の中でのデザートの完璧な形の一つかもしれない。

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Vanilla Panna Cotta (Pistachio, Salted Caramel) ($6)

最後はクルミのジェラート。クルミの脂肪分の甘みをよく味わえる感じで、とても美味しかった。でも個人的にはエスプレッソのジェラートの方が好みだったかな。

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Gelato (Walnut) ($6)

これでEthan Stowell氏のレストランは全軒制覇したことになる。オススメ的には、パスタが食べたかったらTavolata、シーフードが食べたかったらAnchovies & Olivesって感じだろうか。微妙なテーマが違うとはいえ、どれも似通ったレストランであることは否めないと思う。もし彼に会うことがあったら、その辺のことをじっくりと聞いてみたいな。時々僕の好みとは180度違うものが出てくることもあるのでちょっと怖いけど、それでも彼の才能はかなりスゴイと思う。
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by seafoodie | 2011-10-25 18:45 | シアトル
House of Hong (ハウス・オブ・ホング)
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★★☆☆
中華料理
House of Hong
409 8th Ave S
Seattle, WA 98104
206-622-7997

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by seafoodie | 2011-10-22 19:00 | シアトル
The Coterie Room (ザ・コテリー・ルーム)
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★★½☆
アメリカ料理
The Coterie Room
2137 2nd Ave
Seattle, WA 98121
206-956-8000

The Coterie Roomは、Tavern LawとSpurのオーナー/シェフ、Dana Tough氏とBrian McCracken氏による3つ目のレストラン。約1か月半前にオープンしたばかり。彼らはGayotで、2011年度の注目新人シェフベスト5に選ばれているらしい。Spurにはまだ行ったことがないけど、Tavern LawとSpurをポンポンとオープンした後、もう3つ目のレストランのオープンってのは、料理と経営の才能、どちらもないと不可能だと思う。

場所は以前のRestaurant Zoëの場所。このベルタウンという地域は、以前は素晴らしいレストランで溢れたヒップな場所だったんだけど、最近は治安の低下に悩まされている場所。今では昼間でもホームレスのような人たちがうろついて、あまりいい雰囲気の場所とは言えなくなってしまったのが残念。

The Coterie Roomはそんなベルタウンに、光を与えるかのような高級な印象のインテリア。ダークブラウンと白で統一されていて、大きなシャンデリアと浮彫りの天井、それにバーの隣にある植物でいっぱいの壁がとても印象的。Restaurant Zoëよりも広く感じるのは、窓に大きなガラスを使ってたくさん光を取り入れているからなんだろうか。

今回は週末ブランチのメニュー。まずアペタイザーとして、ハム・クラックリングを注文。これは豚の脂を揚げてかきもちのようにしたもの。ポテトピュレに黒トリュフを混ぜたものをすくって食べるらしい。クラックリング自体は、軽くて口の中で溶けるようで、それでいて豚の素晴らしい風味が口いっぱいに広がって、極上のおやつのよう。これにも塩がかかっているので十分に美味しいんだけど、ポテトピュレをつけて食べると一層味が膨らんでもう最高! 黒トリュフは隠し味程度にとどまっている。まるで極上のディナーを凝縮したような味わいで、最初からパンチをくらってしまった感じ。本当に美味しかった!

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Ham Cracklin's (served light and crisp with a side of black truffle fondue for dipping) ($6)

僕はフライドチキンのサンドイッチをメインに注文。チキンの衣の味わいがどうも記憶にあると思ったら、そういえばTavern Lawで食べたチキンの味と似てるんだ。同じシェフなんだから当たり前か(笑)。チキン自体は結構どっしりとした味なんだけど、それをスパイシーなコールスローが軽くしている感じ。ピリ辛のコールスローとチキンの味わいが絶妙なコンビネーションでグッド。ただ、半分まではよかったんだけど、後半を食べる頃になるとしつこさが前面に出てきてしまったのが残念。衣にバターミルクを使ってるせいなのかな。ここのシェフは結構どっしりした料理が好きなのかもしれないな。フライドポテトは揚がり具合も塩も上々で最高だった。

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Buttermilk Fried Chicken Sandwich (served on a sesame seed bun with spicy coleslaw and aioli) ($14)

同行人はチーズとシャルキュトリーを頼んだ。3種類のチーズはそれぞれが素晴らしく美味しかったし、サラミの味も絶品だった。小さな器に入ってきたのは鶏のレバーパテのような感じなんだけど、上には厚い脂の層があって、それも一緒に食べるとかなり重たい印象だった。一緒についてきたバゲットの輪切りも揚げてあったし、それもかなり全てを重くしていた感じ。軽くトーストするだけの方が個人的にはよかったと思う。

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Cheese and Charcuterie Plate (a variety of cheeses and cured meats with selected accompaniments) ($14)

ちょっと全体的に重い印象だったにせよ、味の方向性としてはかなり個人的な好みにピッタリの場所だった。今回はブランチメニューだったけど、近々ディナーも食べてみたいと思う。
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by seafoodie | 2011-10-22 13:00 | シアトル
Golden Beetle (ゴールデン・ビートル)
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★★★☆
東地中海料理
Golden Beetle     [次の訪問記へ]
1744 Northwest Market St
Seattle, WA 98107
206-706-2977

今秋のSeattle Restaurant Weekシリーズ第三弾としては、オーガニックフードのレストランTilthで大好評を得たMaria Hinesによる、東地中海料理のレストランGolden Beetleを訪れた。

店に足を踏み入れた瞬間に、魅惑的なスパイスの香りに包まれた。トルコというか中近東というか、そんな感じのかわいらしいランプがたくさんぶらさがっている店内は、カジュアルとロマンティックの中間くらいの雰囲気。店内の半分くらいはバーのエリアになっていて、予約できるのはそのレストラン側の席だけらしい。ここのバーも雰囲気がいいので、5時から6時までのハッピーアワーにここに来たら楽しいだろうな。

3コース$28のSeattle Restaurant Weekのメニューから、アペタイザーにはハルーミ・チーズを注文。このチーズはキプロス島の生まれで、ギリシャや中近東でよく食べられているもの。質感は、ちょっとドライな裂けるチーズみたいな感じ。チーズ独特の素晴らしい香りと美味しい塩味が、口の中いっぱいに広がる。上にかけてある海塩も素晴らしい味で、チーズの味をバックアップ。焼いたパドロンペッパーはシシトウみたいな香りなんだけど、食べてみると結構辛くて、シシトウとはちょっと違うことに気づく。スペインのパドロンという場所の名産物らしい。チーズの美味しさとペッパーの辛さで、ワインがすすんじゃって困るなぁ(笑)。

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Grilled Halloumi Cheese (padron pepper, sea salt, peppermint)

僕のメインコースはアルバコア・ツナ(びんちょうまぐろ)。脂のたっぷりのった身にスパイスを塗りこんで、さっと焼いてある。トロのような優しい味わいなんだけど、外側のスパイスと上に振りかけてある海塩で、その美味しさが何倍にも増幅されている。赤ピーマンのソースをつけて食べると、また雰囲気が変わって面白いし。これは本当に感動の味だ。Maria Hinesさん、やっぱりスゴイわ。付け合わせはクスクス。僕は普通はあまりクスクスは好きじゃないんだけど(なんかボソボソな感じだから)、これはかなり大きなクスクスで、クニュクニュとした舌触りは、まるでパスタを食べているかのよう。完璧な付け合わせだった。

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St. Jude's Albacore Tuna (eggplant, urfa pepper, pearl couscous)

同行人はヒーロを注文。このね、肉がね、噛んだ瞬間にまるで虹色のスパイスの光が飛び出してくる感じ! こんな美味しいヒーロは食べたことがない。いったい何種類のスパイスを使ってあるんだろう。それでも肉の味を消してしまうことはなく、しっかりと支えてる感じで、本当に素晴らしかった。単なるヒーロとはいえ、こんな感じでレストランの一品にもなっちゃうんだなぁ。ポテトもカリッとしていて、最高に美味しかった。

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Skagit River Ranch Beef Gyro (lamb, pickled vegetable, french fries)

僕のデザートはバクラヴァ。トルコを旅行したときにたくさん食べたけど、ここのは少し甘みを抑えてあって、今までで食べた中で一番のバクラヴァだった。「現地のバクラヴァ」ではないけれど、このアレンジはとても素晴らしかった。

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Baklava (walnut, creme fraiche, cinnamon)

同行人のデザートはピスタチオのヌガット。かなり固いらしく、切るときにノコギリのような音がしてて笑ってしまった。でも口に入れるとネットリとしたキャラメルみたいな感じで、ピスタチオの味と香りがこれでもかというほど感じられて、最高に美味しかった。

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Pistachio Nougat (pistachio, egg white, vanilla bean)

いやー、このGolden Beetle。こんなに美味しい場所だとは思わなかった! この間行ったBistro Turkuazはまさに正統派トルコ料理の店という感じだったけど、ここのはもっと広範囲の料理を取り入れている上に程よいアレンジをしてあって、それぞれに守備範囲が違う感じ。これからかなり通ってしまいそうな店だな。まずは近いうちにハッピーアワーを体験してみることにしましょうか。
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by seafoodie | 2011-10-20 18:30 | シアトル
Mamma Melina (マンマ・メリーナ)
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★★★☆
イタリア料理
Mamma Melina
5101 25th Ave NE
Seattle, WA 98105
206-632-2271

ここもSeattle Restaurant Weekの一環として、$15の3コースランチに行ってきた。ワシントン大学からちょっと北にいったところにあるイタリア料理の店。初めての場所だったんだけど、いい噂はかねがね聞いてたんだよね。

まずアペタイザーにはマニラ・クラムを注文。最初一口食べたときに、ブワッと臭みが広がった。ゲゲッと思ったんだけど、これはクラムの臭みじゃなくて、上に振りかけてあるパセリの匂いだ。パセリの香りは個人的に苦手なんだよなぁ。少ししたら慣れて気にならなくなるけど、最初はビックリしてしまう。クラムは泥臭いこともなく、とても澄んだ味でグッド。ただソースのレモンが少し効き過ぎな気がしたな。レモンもガーリックも、チリペッパーも、どれも結構尖った味なので、ともすればクラム自体の味を覆い隠してしまうかもしれない。泥臭いクラムはそれでもいいけど、ここのは美味しいんだからソースの味を抑えても大丈夫だと思うんだけどな。

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Vongole Veneziane (manila clams, white wine, garlic, chile, lemon)

メインはチキンのピカタ。ブロッコリーとカリフラワーの上にチキンが載ってきた。ピカタといっても、ここのはちょっと他のイタリアンレストランのものとは違う雰囲気。レモンの味が出しゃばらないで、こってりとしたソースがチキンの味を支える感じで、すごく美味しい。チキンも臭みが全くナシ! サンドライトマトもピッタリだったし、久しぶりに美味しいピカタを食べたなって気になった。ここの店、かなりレベルが高いと思う。

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Pollo Piccata Scaloppini (free range chicken breast, broccoli and cauliflower medley, sundried tomato, lemon and capers)

デザートはパンナコッタ。すごく粘性が高いパンナコッタでビックリしたけど、甘みがいい感じに抑えられていて、ミルクの優しい味わいが口いっぱいに広がって、とても好感の持てる味わいだった。ちょっと量が多すぎる気がしたけど、結局全部食べられちゃった(笑)。

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Panna Cotta (vanilla bean panna cotta, served with seasonal fruits, balsamic red wine reduction)

なるほど、評判通りの美味しい店だった。SpinasseやCantinettaに比べると少しだけ独創性に欠ける気がするけど、自信を持って美味しいとオススメできる店であることには間違いない。今度またディナーを食べに行くことにしよう。
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by seafoodie | 2011-10-19 11:30 | シアトル
Boat Street Cafe (ボート・ストリート・カフェ)
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★★★☆
フランス料理
Boat Street Cafe
3131 Western Ave #301
Seattle, WA 98121
206-632-4602

Seattle Restaurant Weekがまた今年も始まり、多くのレストランで2週間ほどの間、3コースのランチが$15、ディナーが$28で食べられる。まずは最初に、前に一度行ったっきりだったけど、すごく美味しかった覚えのあるBoat Street Cafeに行ってきた。

ここはシアトルのダウンタウンから少し北に行ったところにある、フレンチ・ビストロの店。内装はとてもカジュアルで、友達とワインを飲みながらワイワイと話すのにピッタリといった感じの店。夏にはパティオもオープンする。ビルの谷間のパティオなので景色は良くないけど、風に吹かれながらの食事はまた格別。

僕はまずアペタイザーにマッシュルームスープを頼んだ。これはフランス料理レシピの大御所、ジュリア・チャイルドのやり方に沿ったものらしい。今までレストランで頼んだマッシュルームスープはとてもニュートラルな味わいで、悪い言い方をすればヘンのない味だったけど、ここのは塩味も白コショウの味もしっかりと効いていて、とてもパンチのある感じ。ジュリア・チャイルドのレシピがそうなのか、この店の作り方によるものなのかわからないけど、エッジの効いた味は僕の好みにピッタリだった。特筆すべきは真ん中のクルトン。パンにガーリックとロックフォート・チーズを塗って、カリカリに焼いてあるらしい。ガーリックもロックフォート・チーズもすごく強い味なんだけど、これがマッシュルームスープの味と合うこと合うこと! 心から素晴らしいと思える一品だった。

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Julia Childs Mushroom Soup, Roquefort Croute

同行人はチキンのレバーパテを注文。ほんのりと甘いパテには塩が振ってあって、カリカリのトーストに載せて食べるともう最高。最後にほんの少しだけレバーの臭みが残るんだけど、あまり気にならない。逆にレバー好きの人には堪えられない美味しさなのかも。

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Chicken Liver Pate, Pickled Plums, Dijon, Cornichon

メインにはマスを注文。皮はカリッとしていて、淡泊な身の味を後ろからサポートしている感じ。そのままだとほんの気持ちだけ塩が薄い気がするんだけど、オリーブと一緒に食べるといきなりエレガントな味に変身するから面白い。付け合わせのカリフラワーもポテトも、軽いながらにも味わい深くてとてもよかった。魚料理が美味しい場所って、他のものも全て美味しい気がするな。

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Idaho Trout Filet, Grilled Cauliflower, Black Olive, Potato & Sauce Verte

同行人のメインはポークのクレピネット。これは豚の挽肉を網脂で包んで調理したもので、豚のハンバーグか、丸いソーセージといった感じのもの。豚の脂身が素晴らしい風味を持っているのは明白なんだけど、それで包んであるもんだから、中の旨味は逃げさないわ、脂身の美味しさはつくわで、もう大変。噛んだ瞬間溢れ出てくる肉汁に恍惚となる感じ。白コショウかカイエンペッパーを使ってあるらしくて、結構なピリ辛。塩味が気持ちだけ強い気がしたけど、全然許容レベルだった。付け合わせのポテトに載ってきたのは、チャームーラ(chermoula)と呼ばれるもので、これはクミン、コリアンダー、ガーリック、オリーブオイルなどを混ぜ合わせたスパイス。どことなくアフリカか中近東系の味がして、ポテトの味をエキゾチックに変えていた。

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Carlton Farms Pork Crepinette, Potatoes, Chermoula & Coriander Creme Fraiche

僕のデザートはガトー・バスク。中にはアプリコットのコンポートが入っていて、甘いながらも軽いデザートだった。ただ僕にはちょっと甘みが強すぎたかな。

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Gateau Basque, Apricot Compote & Cream

同行人のデザートはブレッド・プディング。アツアツのソースからはバニラとラムの香りが漂っていて、プディングを最高に着飾らせていた感じ。僕のガトー・バスクに輪をかけて甘かったけど(笑)。

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Boat Street Bread Pudding, Rum Butter Cream

やっぱりこのBoat Street Cafeは美味しい。本当に安心して食べられる感じ。ここにはもっと頻繁に来るようにしなくちゃダメだな。
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by seafoodie | 2011-10-18 19:00 | シアトル
Altura (アルトゥラ)
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★★★½
イタリア料理
Altura     [次の訪問記へ]
617 Broadway E
Seattle, WA 98102
206-402-6749

Alturaはキャピトル・ヒルの北の端、Poppyの真向いあたりに新しくオープンしたイタリアンレストラン。10席ほどのカウンターの他には、2人掛け用のテーブルが8つ、それと8人用の大テーブルが1つだけの、こじんまりとしたシックな感じの場所。僕はそのカウンター席に座った。

開店直後だったので、まだバタバタと用意している段階だったらしいんだけど、席に着いてすぐに食前酒を持ってきてくれた。Amaro Noninoというリキュールにブラッドオレンジジュースを注いだもの。このリキュールは僕は初めて。濃厚でどっしりとしたオークの香りにジュースの柑橘系の味がよく合う。

次におつまみとしてオリーブが出てきた。フランスではアミューズ・ブーシュだけど、イタリアでは「ストゥッツ」と呼ばれているらしい。普通マティーニとかに使うオリーブは塩辛すぎて僕は好きじゃないんだけど、このオリーブはもっと新鮮で塩味も抑えてあって、鼻に抜けるオリーブの香りがとても心地よい。これとパンだけで、ワインのいいおつまみになる感じだな。

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「ストゥッツ」のオリーブ盛り合わせ

メニューが用意できてなかったのか、いつものことなのかわからないけど、やっとメニューが運ばれてきたのは店に入って30分後。それまでに食前酒やオリーブを持ってきてくれたり、Ronというウェイターのフレンドリーな対応が素晴らしかったのであまり気にはならなかったけど、それでも今回は一人での食事だったので、時間を持て余し気味だったことは否めない。

ここではアラカルトが中心なんだけど、それを自分で組み合わせてコース料理にするのがオススメのようだ。っていうか、一つひとつの料理には値段がついてなくて、3コース$49、4コース$59、5コース$69という値段だけが書いてある。これはどんな風に組み合わせてもOK。コースの数によって分量も調整してくれるらしいので、食べきれなくなるようなことはないみたい。せっかく初めてのレストランなので、僕はアペタイザーから2つ、パスタから2つ、メインから1つの、5コースを頼んでみることにした。

まず最初はカンパチのクルード。カンパチを細かく切って、オリーブオイル、海塩、レモンジュースなどをかけたもの。これはその上にセロリの薄切りが乗っていて、ニジマスのキャビアがついてる。カンパチ自身の塩はかなり抑えてあって、カンパチ本来の味を楽しめるようになってる。オリーブオイルと柑橘系の香りがとても心地よい。ニジマスのキャビアも上品な塩辛さで、カンパチの味とピッタリだった。それほどユニークでもないけど、安心して食べられる一品だった。

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Cold Smoked Kampachi Crudo (shaved celery, preserved lemon, golden trout roe)

次はタコ。グリルされたタコはぶつ切りにしてあって、豆やプチトマトなんかと一緒になって出てきた。これにもオリーブオイルがたっぷりかかってる。タコは美味しいんだけど、なんかちょっとどっちつかずの味って印象を受けたな。もっとしっかり焼いて香ばしく仕上げた方がよかったんじゃないかな。豆も美味しかったけど、これがタコと一番合うかというとちょっと疑問。プチトマトは甘くて味が濃くて、最高に美味しかった。

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Grilled Baby Octopus (cannellini bean purée, lemon cucumber, mint)

次はパスタのコース。カウンターのすぐ前がオープンキッチンなんだけど、シェフがフェットゥチーネを目の前に差し出しながら、「……あれ、フェットゥチーネじゃなかったよね??」と言ってきた。これは頼まなかったと告げると、「ごめん、間違えちゃった。でもこれも食べてみる?」とのオファー。これも興味があったので、もちろん頂いてしまうことにする。

ダンジネスクラブの身がたっぷりと入ったフェットゥチーネ。口に入れた瞬間に、新鮮なダンジネスクラブの甘さに包み込まれる。ライムの酸味がほどよく効いたソースがこの甘さをバックアップしていて、鼻に抜けるタラゴンの香りも心地よい。すごく美味しいんだけど、ちょっと優しすぎる気もしないでもないな。これ、メニューにはウニも使ってあるって書いてあるんだけど、今日はウニがどうしても手に入らなかったらしいので、メニューを持ってきてくれた時点でそれは謝ってた。本来はウニをソースにも使って、上にもウニが置いてあるらしい。個人的にウニはあまり好きじゃないんだけど、このソースにウニを使うとすごくいい味になるだろうな。

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Fettuccine (dungeness crab, tarragon, lime)

お次はタリアテッレ。揚げたガーリックが入っていて、その上にCuore di Tonno(マグロの心臓の塩漬け)が振りかけてある。ガーリックの香ばしい匂いの向こうに、魚を香ばしく焼いたときのような匂いがする。マグロの心臓はパラッと振りかけてあるだけなんだけど、それがこのタリアテッレに与える影響は絶大。濃い鰹節というか塩漬けのイワシというか、そんな感じの味とガーリックの味が合わさって、口の中にはシンバルが鳴り響いてる感じ。パセリが別のハーブだったらもっとよかったかもしれないけど、とても美味しくて、これは心に残る一品だった。

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Tagliatelle (fried garlic and parsley, cuore di tonno)

次のパスタはアニョロッティ。小鳩とキジの肉が中に入っている。肉を包んでいるパスタはシコシコした食感で最高! 少し濃い味のソースと肉の味がとてもよく合ってる。揚げたセージの葉もピッタリ。とても美味しいんだけど、ほんの気持ちだけソースの塩味がきつい感じがしたかな。

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Agnolotti (squab and pheasant, black truffle butter, crispy sage)

さて、メインコースは仔羊の肉。肩肉、ロイン、リブの3種類。肩肉はホロホロと崩れる感じで柔らかく、脂が多い部分だったからか、とてもどっしりとした味に感じられた。ちょっと重たいんだけど、一緒についてきたシシトウを焼いたものがとてもよく合う味。ロインは完璧な焼き上がりで、上にちょっと塩を振ってあるだけ。臭みは全くなく、仔羊の肉の正統派の味を楽しめた。でもちょっとだけ退屈な味だったかな。リブには肉はほとんどついてなさそうだったんだけど、手で持って歯でこそげとるようにして食べるともう最高! やっぱり骨の周りの肉は一番美味しいかも。三者三様でとても面白いコースだったけど、このリブが僕は一番好きかな。

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Trio of Anderson Ranch Lamb (loin, shoulder, ribs, garden chiles, nepitella mint)

僕の最初のAltura体験、とても素晴らしいものだった。今の段階ではSpinasseとCantinettaにはちょっと及ばない感じだけど、ここのシェフの味の繊細さは強みにもなるので、これからどんどん頑張ってほしいと思う。レストランがオープンして直後の訪問だったので、まだメニューも安全圏のものが多いのかもしれないけど、これからもっと独創的で、Alturaでしか食べられないようなものを作っていってほしいな。
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by seafoodie | 2011-10-08 00:00 | シアトル
Katsu Burger (カツ・バーガー)
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★★½☆
ハンバーガー
Katsu Burger
6538 4th Ave S
Seattle, WA 98108
206-762-0752
(営業時間: 月~金 10:30am-7pm)
(追記あり)

Katsu Burgerは、その名の通りカツのハンバーガーの店。最近ジョージタウン(Georgetown)に新しくオープンしたことを聞いた瞬間に行きたくなった場所。僕はトンカツが大好物なので、この場所には強力な力で呼び寄せられてしまった感じ。

シアトルから約10分。この間行ったThe Corson Buildingを通り越して、小さなストリップモールのような場所にKatsu Burgerはあった。店内には3~4つテーブルがあるだけで、結構狭い。テイクアウトの需要も結構あるのかな。僕も一人だったので持ち帰りにしてもらうことにして、Ninja Deluxeというバーガーとフライドポテトを注文した。

家に帰って袋を開けてまず驚いたのが、そのサイズ。メニューにはTokyo TowerやMt. Fujiなどという、胃袋の限界に挑戦するようなとてつもなく大きなバーガーもあるんだけど、僕の頼んだヤツはノーマルなサイズだと思ってた。でもこりゃ高さだけで10cm以上はありそうだ。

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Ninja Deluxe ($8.25)

ステーキナイフで半分に切ってみると、内容物が綺麗に積み上げられていた。このNinja Deluxeは、豚肉のカツ、チェダーチーズ、ベーコン、マヨネーズ、トンカツソース、キャベツ、トマト、玉ねぎにピクルスが入ったもの。カツだけで1cm以上の厚さはありそうだ。

かぶりついてみると……、これが美味しくないわけがないんだよね(笑)。思わず笑顔になってしまいそうな味。日本人、しかもカツ好きの人には堪えられない味だと思う。サクッとした衣、ドライじゃないトンカツ、そしてベーコンと野菜の味のバランス。マヨネーズとトンカツソースもギリギリに抑えてあって、材料の味を増幅する役割に留まっているのが素晴らしい。これはわざわざ往復20分もかけて行った甲斐があると思った。

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1cm以上の厚さのトンカツを挟んだバーガーは手にズッシリとくる

それに忘れてはならないのが、ここのフライドポテト。普通のシューストリングと、味付きポテトがあって、その味付きポテトにもカレー味と青のり味がある。僕は青のり味のポテトを頼んだんだけど、これがもう最高に美味しい! そりゃ青のり味のポテトチップが美味しいんだから、このフライドポテトが美味しいのは全く当然のことなんだけど、なんで日本でこれをやらないんだろう?ってほど感動してた。

ポテトをつけて食べるソースが一つついてくるんだけど、これはマヨネーズ、トンカツソース、カレーマヨネーズ、照り焼きソース、ワサビマヨネーズ、シーラチャソース、スパイシーマヨネーズの中から選べる。僕はワサビマヨネーズを選択。ポテトだけでも十分な塩味がついていて美味しいんだけど、ワサビマヨネーズはそれにワサビの香りをつけてくれる感じで、新鮮な驚きの味だった。

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Seasoned Fries (seaweed flakes) ($2.15)

いやー、結構感動しちゃった。日本人だけじゃなくて、フライ好きのアメリカ人にもすごく受ける味だと思う。シアトルからちょっと離れてるのが難といっては難だけど、また近々車を走らせて、違うバーガーとポテトを挑戦しに行っちゃいそうな気がする。

シアトルにお住いの日本人の方々、ここはぜひ一度お試しくださいませ。平日の6:30pmまでしかやっていないのでご注意を!


(11/18/2011)

Katsu Burger再挑戦。今度はTeriyaki Chickenを注文。かなり大きなチキンカツがカラッと揚がっていて、軽くテリヤキソースがかかってる。本来ならパイナップルも中に入ってくるはずなんだけど、あまりハワイアン的な方向に傾いてほしくなかったので、それは外してもらった。いやー、前回のNinja Deluxeも美味しかったけど、このTeriyaki Chickenも美味しい! チキンは本当にカリッとしていて、中はジューシーで、臭みも感じられなかった。カツだけ食べても美味しいんだけど、食べ進めていくとテリヤキソースのほのかな甘みが加わって、いい感じ。日本の「照り焼き」とは全く違う、アメリカ独自のもっとボールドなテリヤキソース。普通のチキンにかけたら甘くなっちゃうだけだけど、ドッシリとしたチキンカツにかけるとなかなかいいアクセントになるもんだねぇ。

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Teriyaki Chicekn ($7.55)

今度のポテトはカレー風味を頼んでみたけど、バーガー自体が巨大なので、ポテトがあまり食べられなかったのが残念。軽いカレー風味のポテトは、なんだか日本のお菓子感覚だった。カラムーチョの辛くないバージョンって感じの印象を受けたかな。何人かで行くときには、ポテトは一つだけ頼んでみんなでシェアするのがいいかも。

うん、Katsu Burgerには「日本の心」を揺り動かされる気がする。
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by seafoodie | 2011-10-05 15:15 | シアトル