シアトル近辺の美味しいレストラン食べ歩き
by seafoodie
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シアトル在住のAlexです。美味しいものが大好きなので、レストラン訪問記をまとめてみました。

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Palace Kitchen (パレス・キッチン)
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★★★☆
アメリカ北西部料理
Palace Kitchen
2030 5th Ave
Seattle, WA 98121
206-448-2001

Palace Kitchenは、僕の尊敬するTom Douglas氏のレストランの一つ。オープン当時からかなり好きな場所だったけど、予約が6人以上からしか取れないので、なかなか行く機会に恵まれなかった。今回は、ここから4ブロックほどの劇場での坂本龍一のコンサートの前のディナーをここで食べることになった。

まず最初はイベリコ・ハムの薄切り。焼いたパンの上に目玉焼きと、まるでキャビアのような形にトリュフが置いてある。イベリコ・ハムは口の中でとろける感じで最高の味わい。バターのたっぷり塗ってあるパンと目玉焼きの香りのせいで、なんとなく朝食のような気さえしてくる。面白いのがこのキャビアのようなトリュフ。ゼリーみたいな口触り。国産のトリュフらしく香りはとても薄いけど、卵には抜群に合う。全体的に、なかなか面白い組み合わせだったな。

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Shaved Ibérico Paleta Ham, Butter Toasted Bread, Sunny Up Egg, Truffle

アペタイザー第二弾にはホタテを注文。なんとこのホタテ、今まで食べたホタテの中で一番不味かった。Tom Douglas氏のレストランでこんな美味しくないものを食べたのは、これが初めて。ホタテの身はゴムのような食感で、しかも味がほとんどない。あまりの身の味の薄さに、ソースをつけて食べると、ホタテの部分だけ白く切り取ったように味が抜けて感じてしまう。たぶん調理しすぎってのもあるかもしれないけど、ホタテ自体のクオリティが良くないんじゃないかなぁ。かなり迷ったんだけど、お気に入りのレストランなので正直にウェイターに感想を伝えることにした。彼は後で謝りに来てくれて、この料理の代金は差し引いてくれたという。本当はこんなことしてもらうの、個人的に好きじゃないんだよなぁ。クレイマーと思われると嫌だから。でもその後にはホストも僕らの席まで来て、「まだ夜が浅いうちにこういう問題が発見できてよかったです。これから改善できますから」と謝ってくれた。大好きなTom Douglas氏のレストランだけに、徹底したサービスがすごく嬉しかった。

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Seared Quallcum Beach Scallops, Medjool Dates, Ruby Grapefruit, Almonds

メインコースは仔羊。それに豚肉半分、仔羊の肉半分のガーリックソーセージがついてきた。仔羊の肉は不味くはないんだけど、どちらかというとちょっと平凡な感じがしたかな。上に載ってるペペロンチーニと山羊のチーズと一緒に食べると、少しパンチの利いた味になったけどね。でも最高だったのは、付け合せでついてきたガーリックソーセージ。ナイフで切った瞬間にニンニクのいい香りが立ち上って、ジューシーな肉は素晴らしい味わいを持っていて、踊りだしたくなる美味しさだった。そうそう、こういう感じの感動、はっきり覚えてる。初めてDahlia Loungeに行ったときにも、こんな感じで「おおっ!」って感動したっけ。はっきりいって、仔羊の肉を前面に出すよりも、このソーセージをメインにした方がいいんじゃないかってくらいの料理だった。

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Wood Roasted Lamb Sirloin, Garlic Sausage, Roasted Prosser Potatoes, Pepperoncini, Feta and Arugula

デザートにはバニラアイスクリームを注文。安心して食べられる味で、とても美味しかった。

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Vanilla Ice Cream

今回は初めてTom Douglas氏のレストランで「???」な料理を食べてしまったわけだけど、その後の対応は素晴らしかった。以前来たときに比べてメニューの構成が変わった気がしたけど、執行シェフが変わったのかな。

Palace Kitchenは、バーもかなりいい雰囲気。コンサートの後にまたここに寄って一杯飲んだんだけど、ここのバーのエネルギッシュな感じがたまらない。これからもっと訪れるようにしなくちゃだな。
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by seafoodie | 2010-10-30 00:00 | シアトル
Staple & Fancy Mercantile (ステイプル&ファンシー・マーカンティル)
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★★½☆
イタリア料理
Staple & Fancy Mercantile
4739 Ballard Ave NW
Seattle, WA 98107
206-789-1200

シアトルレストランウィークも、今夜で終わり。3コースのディナーがあちこちのレストランで$25で食べられるという素晴らしい期間で、僕のようなレストラン好きにはピッタリのイベントなんだけど、今回は結局旅行とインフルエンザのせいで一軒しか行くことができなかったのがとても残念。

Staple & Fancy Mercantileは、Tavolata、How To Cook A Wolf、Anchovies & OlivesなどのレストランのオーナーのEthan Stowell氏による最新のレストラン。最近飛ぶ鳥を落とす勢いで美味しいレストランがオープンしている、Ballard(バラード)という地域にある。

とてもカジュアルな雰囲気のインテリア。むき出しのレンガの壁と騒がしい店内。バーは雰囲気がよくて楽しそう。20代後半から30代くらいをターゲットにしているのかもしれない。

てっきり他のレストランと同じく、アペタイザー、メイン、デザートのリストの中から一品ずつ選ぶんだろうと思っていたら、アペタイザーはメニューに書いてあるものが全部出てくるらしくてビックリ。こりゃ色々なものを味わえて楽しいかもしれない。

まずはサラミの上にイチジクが載ったもの。サラミもイチジクも美味しかったけど、イチジクにはサラミの味はちょっとだけきつすぎるかもしれない。プロシュートなんかの生ハムの方がイチジクには合うんじゃないかな。

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Nostrano Salame with Black Mission Figs

次はスモークしたブルーフィッシュ(アミキリ)をクロスティーニの上に載せてあるもの。燻された香ばしい匂いとブルーフィッシュの味が、カリカリとしたクロスティーニとよく合って最高だった。

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Crostini with Smoked Bluefish, Aioli

ムール貝と白豆のサラダ。これは大失敗の味。ムール貝が妙に魚臭くて、その臭さが他の材料にまで滲み出てしまっている。白豆だけ食べても魚臭さに気分が悪くなる感じ。ムール貝が新鮮じゃないみたいだ。

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Mussel Salad with White Beans, Smoked Paprika, Lemon

ウサギのレバーのクロスティーニにバルサミコ酢をかけたもの。これは普通に美味しかった。ウサギのレバーは臭みもなく重すぎることはなく、バルサミコ酢が爽やかな味に仕立て上げていて、とても納得のいく味だった。

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Rabbit Liver Crostini with Aged Balsamic

これはメニューに書いてなかったんだけど、後から追加された一品なんだろうか。サラダにアンチョビが載ってる。サラダのちょっとした苦みと、アンチョビの塩味のバランスがなかなかよかった。

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アンチョビのサラダ

クリミニ・マッシュルームとフライド・カリフラワー。少しだけ重たい感じもしたけど、カリフラワーが香ばしい香りを放っていて、他のアペタイザーとはちょっと趣の違う味で美味しかった。

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Crimini Mushrooms with Fried Cauliflower

インゲンのサラダにパルメザンチーズの薄切りが載ったもの。アペタイザーの一品というよりも、何かの料理の付け合せみたいな感じかな。シンプルで美味しかったけどね。

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Haricot Vert Salad with Tomato Vinegar, Parmesan

僕のメインコースは、イカ墨を練りこんだスパゲッティ。これがねー、「ええっ、どうしちゃったの??」ってくらい不味い。いや、不味いというよりも、どこかで計算が完全に狂っちゃった感じ。イカ墨のスパゲッティはそれだけでもかなりドッシリとしている。それをペペロンチーニのように、ニンニクと赤トウガラシで炒めてある。その上に、アンチョビを粉のようにしたものを振りかけてあって、そのせいで二口目を食べられないくらい重たくなってしまっている。それに粉のようなトッピングはパスタには全く合わない。口の中でボソボソになってしまって、パスタの旨味を吸い取ってしまっているような感じさえする。基本概念からして僕の趣味には合わないので、取り替えてもらう気にさえならなかった。これは僕が口にしたものの中で、最低に合わないものの一つになってしまった。Ethan Stowell氏の他のレストランTavolataでパスタを食べたときには、素晴らしく美味しかったんだけどなぁ。二口、三口食べたところで、後は全部残してしまった。

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Spaghetti Nero with Anchovy, Chili, Garlic

同行人は仔牛肉のラビオリを注文。少しもらったけど、これはなかなか美味しかった。同行人は少しだけ塩が足りない気がするって言ってたけど、僕はそうは思わなかった。

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Veal Ravioli with Sage Butter

デザートには僕はパンナコッタを注文。ハックリベリーがたくさんかかっていて、パンナコッタの優しい味わいとピッタリ合って、これは最高のデザートだった。

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Panna Cotta with Huckleberries

同行人はブラウニーにウォルナッツのアイスクリームが載ったもの。下に塗ってあるキャラメルソースが僕には余計だったけど、ブラウニー自体は上品な甘さで美味しかった。

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Brownie with Walnut Ice Cream

いやーそれにしても、ムール貝と白豆のサラダの魚臭さに続いてイカ墨のスパゲッティの重さと、僕にとっては散々な結果になってしまった。他のものは結構美味しかったんだけど、僕にとってはそれほど感動のない味だったな。うーん、どうもレストランUnion(現在は閉店)時代から、Ethan Stowell氏の料理は僕にはあまり合わないのかもしれない。

それでも彼の他のレストラン、How To Cook A WolfとAnchovies & Olivesにはいつか行ってみたいと思っている。
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by seafoodie | 2010-10-28 00:00 | シアトル
Panache (パナシュ)
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★★★½
フランス料理
Panache
10 rue St-Antoine
Quebec City, QC, G1K 4C9
Canada
418-692-1022

Panacheは東カナダ、ケベック・シティにある由緒正しいホテル、Auberge Saint-Antoineのレストラン。17~19世紀頃の建物を改築した場所らしく、レストランの中は大きな木の梁と石壁が見えていて、なんとなく山小屋のような感じだった。それでもそこに純白のテーブルクロスとワイングラスを並べると、高級レストランに変身してしまうのだから面白い。母と僕はここでランチを予約しておいた。

ケベック・シティはフランス語圏。メニューももちろん全てフランス語。所々の単語はわかるものの、やっぱりどんな料理か想像できない。サーバーも察してくれて、一つひとつのメニューを説明してくれてよかった。

まず僕のアペタイザーはカリフラワーのクリームスープ。マスカルポーネとスモークサーモンが入ってる。カリフラワーのクリームスープはとても柔らかな味。味つけはギリギリの線で抑えてあって、カリフラワー本来の味を楽しめるようになっている。これだけだと退屈しちゃうけど、一緒にマスカルポーネやスモークサーモンを食べると、それぞれの味が口の中で弾けて、舌の上に音楽を創り上げる。バルサミコ酢もたらしてあるので、それとの対比も面白いし。僕はスモークサーモンとカリフラワースープが一緒になった味わいが特に好きだった。素晴らしいスープだった。

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Crème de chou-fleur, saumon fumé et crème mascarpone au fenouil

母はサラダを注文。クランベリー・アップル・ドレッシングと山羊のチーズがかかってる。このドレッシング、母には少し甘かったようだけど、山羊のチーズと一緒にサラダを食べると、そのバランスがとても素晴らしかったと思う。

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Salade de pomme McIntosh, Fromage de chèvre et pulpe de canneberge

メインは子豚にマスタードソース。柔らかな子豚の身が、マスタードの少しスパイシーな香りのするソースによく合った。肉は中までシットリ。味の濃いインゲンもこの料理の大きなプラスポイント。あまりの美味しさに、二人とも無言で食べきってしまった。さすがいいホテルについてるレストランだけのことはあるなぁ。

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Porcelet du Québec: Cuissot de porcelet, tombée de chou à l'effiloché de porc et sauce à la moutarde

デザートはチョコレートケーキとアイスクリーム。チョコレートケーキは甘さ控えめで素晴らしい味わい。でも特筆すべきはこのアイスクリーム。少しだけ練乳のような香りがして、口の中に清涼感が吹き抜ける。普通のバニラアイスクリームのような鈍重な味じゃない。これ、今まで食べたアイスクリームの中で一番の美味しさかもしれない。母と一緒に、「美味しいねー!」と感動しながら食べてたもん。このアイスクリームをどうやって作ったのか、レストラン宛てにメールでも書いてみようかな。あっ、しまった、フランス語……(泣)。

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チョコレートケーキとアイスクリーム

結果的にこのレストランは最高だった。夜はたぶん高いと思うんだけど、ランチは3コースで$20~25ととてもお得。ケベック・シティにはまた行く機会があるかどうかわからないけど、そういうチャンスがあったらぜひまた食べたいレストランだ。
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by seafoodie | 2010-10-22 00:00 | 北アメリカ(シアトル以外)
Nougatine at Jean Georges (ヌガティーヌ・アット・ジャン・ジョルジュ)
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★★★☆
フランス料理
Nougatine at Jean Georges
1 Central Park West
New York, NY 10023
212-299-3900

Jean Georgesも、ニューヨークを代表するレストランの一つ。Nougatineはそのレストランのメインダイニングルームの前にある、少しだけカジュアルな感じのダイニング。ここでは3コースのランチを、このクラスのレストランにしては超お得な$28で食べることができる。かなりの人気らしく、僕たちが席に着いて30分もしないうちに全ての席が埋まってしまった。

インテリアはトラディショナルとモダンの中間といったところ。床が大理石のような感じで、高級感を醸し出している。Nougatineのテーブルからはオープンキッチンがまる見えで、たくさんの調理人が忙しそうに働いているのが見えた。こういう雰囲気って楽しくていい。

僕はアペタイザーとして、芽キャベツをスモークしたベーコンと一緒に炒めたもの。それに洋ナシの薄切りが載せてある。小ぶりな芽キャベツは味が濃く、ベーコンの脂の旨さを吸ってとても美味しい。洋ナシのお蔭で、口の中のしつこさを時々洗い流すことができるし。芽キャベツは元から結構好きな食材なんだけど、この料理は今まで食べた芽キャベツ料理の中で一番だった。これだったら家でも作れるかなぁ?

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Brussels Sprouts Cooked with Smoked Bacon, Pear and Chervil

母はカラマリのフライを注文。青のりがかかってるのかとおもったら、バジルと塩を混ぜたものらしい。でも口に入れるときには青のりみたいな風味を感じるから不思議。カラマリはとても新鮮で、衣はサクサクと軽く、ディップのピリ辛感がとてもよく合って、いくらでも食べられてしまう。最高!

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Fried Calamari with Basil Salt, Citrus-Chili Dip

僕はメインコースに鯛のソテーを注文。ゴマとチリオイルのソースの上に載ってくる。これは個人的にあまり合わなかったなぁ。鯛自体はホクホクしていて美味しいんだけど、ゴマとチリオイルのソースがすごく重くて、それが鯛の味をも鈍重にしてしまっている感じ。疲れ気味の僕の胃にはその重さがとてもキツくて、半分くらい残してしまったほど。これは残念だった。

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Sautéed Red Snapper, Spaghetti Squash, Sesame Broth and Chili Oil

母はハンガーステーキを注文。カリッと焼けていて香ばしいんだけど、塩が全然足りない! テーブルの塩をかけながら食べないといけなかった。塩をかけると美味しくなるんだけど、このレベルのレストランでテーブルの塩を使わなきゃいけないってのはちょっとビックリした。

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Grilled Hanger Steak, Yellow Carrot-Lime Emulsion and Carrot Top Pesto

僕はデザートに焼いた洋ナシを注文。黒スグリのシャーベットもついてくる。焼いた洋ナシはなんとなくクリスマスを連想させる味なんだけど、ネットリとしていて予想外に重かった。シャーベットはちょっと酸味がきつ過ぎる感じだし。

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Baked Pear, Créme Fraiche and Black Currant Sorbet

母はチョコレートケーキを注文。「ジャン・ジョルジュの」とメニューに書いてあるところをみると、このチョコレートケーキはここのスペシャルティなんだろうか。そのせいか、これは素晴らしく美味しかった。ケーキにスプーンを入れると、中からトロリとしたチョコレートソースが溢れだしてくる。チョコレートソースは結構甘いんだけど、ケーキ自体は甘さ控えめなので、日本人の口にはピッタリ。バニラアイスクリームも文句のつけようのない味だった。

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Jean Georges' Warm Chocolate Cake, Vanilla Bean Ice Cream

ちょっとメインコースは残念だったけど、こういう素晴らしいレストランがあちこちにあるニューヨークって町はやっぱりスゴイと思う。ここの親レストランJean Georgesでも、いつかディナーを食べてみたい。
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by seafoodie | 2010-10-16 00:00 | 北アメリカ(シアトル以外)
Le Bernardin (ル・ベルナルダン)
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★★★★
シーフード/フランス料理
Le Bernardin
155 W 51st St
New York, NY 10019
212-554-1515

Le Bernardinは、1980年代からニューヨークを代表するフランス料理の店。昔からニューヨークでは5本の指に入るレストランとして知られており、2010年のZagat Surveyでも「ニューヨークのNo.1レストラン」に輝いたばかりだった。本当は最初はここに来る予定ではなかったんだけど、ホテルから歩いてすぐということで急遽変更した場所。飛行機の遅れと金曜の夕方の渋滞によって、一時は予約を手放さなきゃいけないかとも思われたけど、ぎりぎりに到着することができて本当にラッキーだった。タクシーの中で張りつめた思いで時間をカウントダウンしていたので、席に着いたときにはまだ手が震えてる感じだった。

あらためてゆっくりと店内を見渡してみると、高い天井、日本の障子を思わせるようなデザインの窓、中央のどでかいフラワーアレンジメントなど、すべて洗練されたデザインのものばかり。柔らかい照明に照らされた店内はそれほど静かというわけでもなく、per seに比べてもう少し肩の張らない印象を受けた。

シェフのEric Ripert氏は現在、世界で最高のシーフードのシェフとして知られているらしい。アメリカのリアリティ・クッキングショー"Top Chef"でも審査員の一人をしている。

この店はフランス料理とはいっても、シーフードで有名な店。通常メニューには、"Almost Raw(ほとんど生)"、"Barely Touched(ほんの少しだけ手を加えた)"、"Lightly Cooked(軽く調理)"の3種類のコースメニューがあるのみ。その他にテイスティング・メニューとして、"Le Bernardin Tasting Menu"と"Chef's Tasting Menu"がある。僕たちはその中から、"Le Bernardin Tasting Menu($138)"を頼んでみることにした。

まず最初に出てきたのはアミューズ・ブーシュとしてのエビ。オレンジ色の泡に包まれたエビは、プリッとしていて身が甘く、とても美味しかった。これを食べてワインを飲んで、やっと落ち着いてきた感じ。

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アミューズはエビ

最初のコースはマグロ。マグロの身を叩いて薄くして、それをフォアグラを塗ったバゲット・トーストの上に載せ、チャイブを散らしオリーブオイルをかけたもの。マグロってこんなに柔らかな風味だったっけ?!と驚くほど、素晴らしく繊細な味に仕上がっている。上にかけてある塩もとても優しい味わいで、マグロの味を引き立てているし。バゲットと一緒に食べると、バゲットのカリカリ感とマグロの柔らかさの対比を口の中で楽しめる。バゲットにはフォアグラのパテを薄く塗ってあって、それが不思議にマグロと喧嘩してない。マグロの爽やかさとフォアグラの重さが、ちょうどよくバランスしているみたいだ。本当に計算されつくしてある感じの一品。なるほど、ニューヨーク1のレストランと言われるのは伊達じゃないなって思わせてくれた。

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Tuna: Layers of Thinly Pounded Yellowfin Tuna; Foie Gras and Toasted Baguette; Shaved Chives and Extra Virgin Olive Oil

次はタコのコース。タコの太い脚を香ばしく焼いてある。下に見える黒いソースは、墨と味噌でつくったソース。タコが大きいので切るのが結構大変なんだけど、墨と味噌のソースをつけて食べるともう天国至極。タコの柔らかな味に、味噌の香りがフッとするソース。それに上に置いてあるのは発酵させた黒豆。どうしてこの味の組み合わせが美味しいの??って不思議な感じなんだけど、本当に歯車がカチッと合わさるように口の中ではしっくりとくる。うん、これはとても非凡で素晴らしい一品だ。

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Octopus: Fermented Black Bean - Pear Sauce Vierge; Ink-Miso Vinaigrette, Purple Basil

お次はロブスター。薄切りのロブスターの肉に、ハート・オブ・パーム(ヤシの木の枝の中心部分)の薄切りが載せてあって、オレンジベースのソースがかかってる。あーもうこのロブスター、歯触り、舌触り、香り、味のどれをとっても最高級! ロブスターの身の甘さに、オレンジベースの軽いソースがとてもよく合う。ハーツ・オブ・パームはちょっとシャリッとしていて独特な味を持っていて、僕にはなんとなく違和感を覚えたな。これはなくてもよかったんじゃないかなって感じ。でもあえて一緒に出してくるってことは、味覚に挑戦しているのかもしれない。

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Lobster: Warm Lobster Carpaccio; Hearts of Palm, Orange Vinaigrette

次のコースはストライプド・バス(スズキ)。カシューナッツとハラペニョのピュレの上にスズキの身が置いてあって、カニのコンソメスープがかかっている。スズキの身は中まで瑞々しい。ハラペニョのピュレをつけて食べると、独特のペッパーの風味とピリッとした辛さが加わり、またスズキの違う美味しさも増幅してくれる。特筆すべきはこのコンソメ。カニを焼いたときのような香ばしい味と香りでスズキの身の味を包み込み、この一品を魚料理でもカニ料理でもなく、それ以上のものに仕立て上げている。これは1+1=3の典型的な例だと思う。

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Striped Bass: Baked Wild Striped Bass, Cashew-Jalapeño Purée, Pickled Cucumber, "Chili Crab Consommé"

メインコースはエスコラー(アブラソコムツ)と、ネブラスカの和牛スタイルのビーフステーキ。ビーフは日本の和牛ほど柔らかくないとはいえ、素晴らしい味わい。エスコラーは個人的にあまり好きではないんだけど、赤ワインベースのソースにピッタリと合って、そのドッシリ感はビーフに勝るとも劣らない感じだった。向こうに見えるのはナスのフライ。この料理にはちょっと重い付け合せかなっていう印象を受けた。

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Escolar and Seared Nebraska Wagyu Beef, Sea Bean Salad and Eggplant Fries, Mr. Kaufman's Pesto and Red Wine Sauce

デザートの第一弾はパンナコッタ。それにアップルゼリーの薄切りが載せてある。パンナコッタは優しくて品のいい味。アップルゼリーは、作るときにチリペッパーでも入れたのかな、なぜかピリッとした辛さがあって、パンナコッタと一緒に食べるとなかなか面白い味を作り出してくれる。こういう爽やかな感じのデザートって、すごく好きだ。

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Panna Cotta: Greek Yogurt, Candied Walnut, "Red Hot" Apple Gelée

デザート第二弾はチョコレートのクレミューの上に、バニラとスイートポテトで作ったシャーベットが載っている。クレミューはムースのようなチョコレートケーキ。ダークチョコレートのような味わいで、僕の好みのストライクゾーン。バニラとスイートポテトのシャーベットは、言われなければスイートポテトだとは絶対わからないような味わいで、ここでもシェフの非凡さが光っている感じ。爽やかなシャーベットの味わいは、クレミューで少し重くなりがちな舌を軽くしてくれていた。

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Sweet Potato: Dominican Chocolate Cremeux, Vanilla-Sweet Potato Sorbet, Bourbon Caramel


最後はプチフール。プチフールまで全部食べられることって僕にとっては珍しいんだけど、今回はメインがシーフードだったからなのかな、最後まで残さずに食べてしまった。
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Petit Four


味もサービスも最高だった。でもなぜだろう、「感動」はちょっと少なかった気がする。一つひとつの料理はとても美味しくて文句のつけようがないんだけど、口に含んだ瞬間に全身に電流が走って、テーブルの上で踊りだしたくなるような、そんな料理は少なかった。そういう面でいうと、僕にはper seのThomas Keller氏の料理の方が合っているのかもしれない。コースの中で、何度も踊りだしたくなる場面があったもの。

でもLe Bernardinはシーフードの店としてはやっぱり最高だと思う。長年の実績は伊達じゃない。客を満足させてやろうという気合いが、これでもかというほど料理に込められているような気がした。
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by seafoodie | 2010-10-15 00:00 | 北アメリカ(シアトル以外)
Japonessa (ハポネッサ)
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★★½☆
日本料理/フュージョン
Japonessa
1400 1st Ave
Seattle, WA 98101
206-971-7979

Japonessaは、2010年8月に開店した日本とスペインのフュージョンレストラン。Ethan Stowell氏のUnionがあった場所で、ダウンタウンのロケーションとしては抜群の場所。二日ほど前にダウンタウンを歩いていてランチタイムに人で溢れているのを発見して、いつか来てみたいと思っていた場所だった。

インテリアは黒を基調にしたモダン派。でもUnionときのような洗練されたエレガントさはあまりなく、どちらかというともう少しカジュアルな印象を受ける。もう少し若い年齢層を対象にしているのかもしれないな。

メニューは生魚を使った料理、火の通った料理、スープ、サラダ、寿司、巻き寿司(ロール)、刺身など盛りだくさんもいいところ。今回は寿司はパスして、居酒屋の要領でいくつか料理を頼んでみんなでシェアして食べることにする。

最初の料理はタコの薄作りにマスタードと醤油をベースにしたソースがかかっていて、真ん中にはトマトと一味唐辛子を使ったミニョネットソースがシャーベットのような形で置いてある。このタコとソースの相性は抜群! タコの身の甘さとマスタードと醤油の軽い味わいがよく合って、唸ってしまうほどの美味しさ。ミニョネットをつけて食べると、ピリッとした辛さが後から立ち上ってきてとてもいい感じ。この店の全ての料理がこんな感じだったら、お気に入りの場所になっちゃうかも!

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Pulpo Carpaccio; thinly sliced octopus, cilantro oil, mustard soy, roasted tomato lime mignonette ($12)

お次はマグロのたたき。8種類のスパイスを使ってあるらしい。ハラペニョ、ニンニク、柑橘類と醤油のソースに、ワサビのアイオリがついてくる。口に含むと同時にハラペニョのピリッとした味が口の中に広がって、それとマグロのたたきの焼いた香ばしさ、それにニンニクと赤味の美味しさが渾然一体となって、確かにたくさんスパイス使ってるかも!って味(笑)。マグロの焼いたところが香ばしいし味もしっかりしてるから、たくさんスパイスを使ってもそれに上書きされないので、とても美味しい。なるほどねー、ハラペニョを使っただけで、すぐにスペイン系統の雰囲気になるから不思議だよな。

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Eight Spice Tuna Tataki; seared tuna, jalapeño garlic soy citrus, wasabi allioli ($10)

次はハマチの薄作りに、ハラペニョやピコ・デ・ガヨが乗ってきたもの。…これはマグロのたたきとは違って、あまり感心しない味だった。ハマチってマグロに比べると少し繊細な味だと思う。だからハラペニョと一緒に食べると、スパイスの味ばかりが前面に出て、ハマチは妙な舌触りしか残らない。んー、それだけじゃないな。なんかこのハマチ、何かに漬けてあったんだろうか。なんだか歯触り・舌触りがおかしい。それにかなりの魚臭さも感じたし。前の二皿がとても美味しかっただけに、これにはちょっとガッカリしてしまった。

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Yellowtail Usu; jalapeño, pico de gallo, chili citrus soy ($12)

揚げ出し豆腐はとても普通。日本食レストランで食べられる揚げ出し豆腐と全く変わらない。変にスペイン風にしていないところに好感が持てたけど、これをスペイン風にアレンジするとどうなるんだろうかという好奇心もわいてきてしまう。なかなか美味しかったけど、味が薄い気がしたな。豆腐と衣がほとんど味がない感じな上に、だし汁も薄口なものだから、全体としてとても味が薄く感じてしまう。まぁホッとできる一品ではあったけど。

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Agedashi Tofu; fried tofu, bonito soy ($6)

焼きホタテも純日本風といった感じの一品。味つけも上々で、一緒についてきたアルグラもソースがとてもピッタリと合って、最後まで美味しく食べられた。安心して頼める一皿って感じかな。

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Yaki Hotate; grilled scallops, lemon grass vinaigrette ($8)

最後の一品はチキンの焼きそば。一口食べて、「甘いっ!」と叫んでしまった。アメリカナイズされたタイレストランで出てくる料理のような感じ。これはスペイン風なことは全くなく、ただのアメリカ風焼きそばだったのでガッカリ。そば自体も少なく、焼きそばを食べているのかアメリカ風野菜炒めを食べているのかわからない感じ。これは日本人にはお勧めできない。

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Yakisoba; stir fried noodles, mixed vegetables, grilled chicken ($18)

まぁ悲喜こもごもといった感じの今回の訪問だったけど、なかなかいい線いってる料理もあったので、これから頑張ってほしい場所ではある。ランチタイムには弁当のようなものを出すらしいので、今度昼にもぜひ挑戦したいと思う。

店を出る頃になって気づいたんだけど、客に大学生くらいの若者がすごく多くなっててビックリした。これって以前、ベルタウンのUmi Sake Houseに行ったときの雰囲気となんか酷似してるなぁ。Umiは最初に行ったときには結構美味しいし雰囲気もいい場所だなと思ってたけど、二度目に行ったときには味はガタ落ちしてるし、客層の90%が学生のようで店全体が宴会をやっているように騒がしいわで、それ以来行かなくなってしまった場所。Japonessaも、あまり騒がしくなりませんように(…って今ネットで読んだんだけど、JaponessaのヘッドシェフのBilly Beach氏って以前Umiに居た人らしい(笑))。

[Edit] 今気づいたんだけど、店を出るとき学生が多くなってたのは、ハッピーアワーになったからかもしれない。ここのハッピーアワーはかなりお得みたいで、それに普通の店に比べて時間も長い。毎日午前11:30から午後6:30まで。午後6:30から8時までも、バーのみでハッピーアワー。それと木曜から土曜までは、午後10時から午前1時もハッピーアワーになるらしい。これは若年層に受けるわけだ。
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by seafoodie | 2010-10-10 00:09 | シアトル
La Bête (ラ・ベット)
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★★½☆
アメリカ北西部/フランス料理
La Bête     [次の訪問記へ]
1802 Bellevue Ave
Seattle, WA 98102
206-329-4047

La Bêteはキャピトル・ヒルのレストランで、インターネットで見つけた場所。聞いたことがないと思ったら、たった6週間前に開店したばかりらしい。入ってすぐキッチンが見えるバーがあり、その周りを囲むようにテーブルが並んでいる。モダンな感じのインテリアだけど、それだけじゃないなんとなく落ち着く感じの雰囲気もあって、かなり居心地がいい。ダウンタウンじゃなくて、キャピトル・ヒルにあるからなんだろうか?

アペタイザーにはシシトウを頼んだ。ちゃんとメニューにも"Shishito"と書いてある。ちょっと焼いたシシトウに、焼いたニンニクのみじん切りとネギ、それに塩がかけてあるみたい。焼いたシシトウの香ばしい香りにニンニクのいい香りが混ざって食欲を増進させる感じで、とても美味しい。シシトウをアメリカのメニューで見かけるのは本当に珍しい。La Bêteの前には、サンフランシスコのRangeで食べたことがあるくらい。シシトウの良さが浸透しつつあるのかな。

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Shishito Peppers with Toasted Garlic and Scallions ($5)

僕のメインは焼いたホタテがスープの中に入ってきて、みじん切りのベーコンがかかってる。ホタテの調理方法も味も上々。柔らかなホタテの風味が、みじん切りのベーコンの深い味わいと引き立てあって、嬉しくなってしまう味わい。これがコンソメのようなスープに入ってくるんだけど、ホタテもスープも同じような優しい味わいなもんだから、ちょっとモノクロな味に感じてしまう。季節がらかマツタケの薄切りも入っているんだけど、その風味もかなり柔らかいから、全体的にとても軽い感じのメインコースになってしまった。もうちょっとベーコンの風味を効かせた方がバランスが取れるんじゃないかなぁ。

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Sea Scallops with Bacon, Matsutake Mushrooms and Savoy Cabbage ($20)

友達が頼んだのはポークベリー。一口もらったけど、これは日本の豚の角煮を洋風にした感じで、とても美味しかった。ソースがアジア人好みな感じなんだよね。それでもアジア風にはならずに、どうにか洋風に納まってる。柔らかな豚肉とソースがよく合って、僕の頼んだホタテよりも好きだった感じ。

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Pork Belly with Spinach, Kohlrabi, Chantrelles and Charred Onion Broth ($14)

開店してからまだ約6週間ということで、まだメニュー的にも落ち着いてない感じがあるのかもしれない。でもクオリティ的にはとても満足のできる場所だったので、これから何度か通いたいと思うレストランだった。キャピトル・ヒルは、最近こういう感じのレストランが増えてきて嬉しいばかり。同じキャピトル・ヒルに住む僕としては、こういう「近所の」レストランを応援しなくちゃだな。
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by seafoodie | 2010-10-07 22:35 | シアトル
Salumi (サルミ)
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★★★☆
サンドイッチ/デリ
Salumi
309 3rd Ave S
Seattle, WA 98104
206-223-0817

Salumiはシアトルで一番有名なレストランの一つ。ニューヨークのレストランBabboを持つセレブ・シェフMario Bataliのお父さん、Armandino Bataliが始めた店。彼はボーイングのエンジニアだったんだけど、引退後にこの店を出すことが夢だったんだそうな。店は大成功して、2002年には彼の娘のGinaとその旦那さんもビジネスに加わって、今に至るらしい。

サラミやコッパ、クラテッロといった生肉の加工品を売るのがメインらしく、レストランはサイドビジネスだったらしい。そのせいか、店がオープンするのは火曜から金曜までの午前11時から午後4時までの短い間だけ。平日のランチしかやっていないということと、「いつ行っても並ぶことになる」という評判を聞いていたので、なかなか行くことができなかった。

今日は「Salumiに行く」という決心をして早めに家を出たので、着いたのは開店30分前で僕が最初の客だった。でも5分もしないうちに列ができ始めて、開店する頃には既に20人以上の列になっていてビックリした。

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"Welcome Pork Lovers!" と豚くんのお出迎え

Salumiはとても小さな店。幅は狭いんだけど奥行きがある。店内にはサンドイッチや肉類を販売するカウンターと、その他には2人用の小さなテーブルが2つ、10人くらい用の大きなテーブルが1つ、あと奥にもちょっとはテーブルがあるらしいけど、収容人数はとても少ないと思う。並んでいた人たちも、半分以上はテイクアウトにしているみたいだった。

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店内はとても狭い

僕は通常メニューの中から、特に目を引いたポルケッタ・サンドイッチと、赤のグラスワイン一杯を注文。大きなテーブルの上には赤ワインのビンが置いてあって、自分で注ぐ方式らしい。

ポルケッタとは焼き豚のこと。ここのは「ポーク・バター」で焼いて、ミートボールやスパイスも入れてあるらしい。それをスープにひたしてあるのかな、皿の上のサンドイッチはスープでひたひたになってる。まずは、ということでかぶりついたんだけど、……美味しい! すごく美味しい! でも食べにくい!(笑) 油の多いスープをよく吸っている肉は、口のなかでホロリと溶けるよう。ちょっとスープの塩味がキツイかなって印象を受けたけど、後から立ち上ってくるスパイスの味と香りとは、ポークの肉と脂の旨味を倍増するみたいだ。ちょっと重たいけど、それが豚のいいところなんだよね。上に乗っているピーマンや玉ねぎはその重さの中に、爽やかな風を吹かせてくれる。シンプルな外観ながら、複雑玄妙な味。やっぱりポークは肉の神様! 脂の美味しさには、他のどんな肉も勝てないよね。

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ポルケッタ・サンドイッチ

あー、しっかし本当に食べにくい。これは最初にフォークで中の肉を1/3くらい食べた後、サンドイッチのように頬張るといいのかもしれない。最初から頬張っちゃった僕は、パンから肉は逃走するわ、スープが漏れて手がベタベタになるわで、かなりな苦難を強いられた(笑)。ここでテイクアウトして外で食べようと思ってる人は、ナプキンを何枚ももらった方がいいだろう。

外に出てみると、やっぱりどんどん列は伸びてるみたいだ。やっぱりここで食べるには、開店前20分前くらいに来るのがいいかもしれないな。
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開店して15分後の列。店の中も列が続いてる


Salumiでは、8~10人用の「プライベート・ランチ」を水曜と木曜の正午からやっているらしい。5コースで、完全にシェフのおまかせメニュー。一人$40(+税金+チップ+ワイン)で、完全予約制。平日の正午に8人集めるのって結構難しいと思うけど、これには近々ぜひトライしてみたいと思う。
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by seafoodie | 2010-10-07 17:04 | シアトル
MistralKitchen (ミストラル・キッチン)
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★★★☆
アメリカ北西部/フランス料理
MistralKitchen     [次の訪問記へ]
2020 Westlake Ave
Seattle, WA 98121
206-623-1922

MistralKitchen(二つの単語の間にスペースなし)は、以前ベルタウンでMistralのシェフ/オーナーだったWilliam Belickis氏が新たに開いたレストラン。Mistralはシアトルでもかなり評判のいいレストランだったので、突然閉店したときにはとてもビックリした。でもしばらくの休暇を経て、新たな場所に新たなコンセプトでレストランを立ち上げたことを聞いて、とても行ってみたいと思っていた。今日はランチでMistralKitchenを訪れた。

店内はモダンで、ミニマリストのインテリア。5000平方フィートも広さがあるので、とても広々と感じる。店に入って右の方にはバーと普通のダイニングエリアがあって、左の方にはJewel Boxと呼ばれるエリアと、Chef's Tableがある。Jewel Boxは、以前のMistralのようなシェフのおまかせ料理を食べたい人のためのエリア。4コースのメニューが$60、8コースのメニューが$90(ワインつきはそれぞれ$120と$190)で供されている。Chef's Tableはシェフのパーソナルキッチンのすぐ脇にあるテーブルで、ここでは一人$250で9~10コースの飲み物つきディナーが味わえる。

今回はただのランチなので、まずはシャルキュトリー($12)を注文。これは生ハムのような肉製品の盛り合わせプレートで、今回は4種類出てきた。どれも透き通るくらい薄くスライスしてあるので、口の中で溶けるような感じでとても美味しい。クオリティも高く、変な匂いや舌触りは皆無。僕は個人的に左から二番目が好きだった。チリペッパーか何かを混ぜてあるのかな、ピリッとした辛さがあって、肉の味を引き立たせてるみたい。とても美味しかったので、今度このシャルキュトリーをお持ち帰りにしてもらって、パンとワインと一緒にどこかの公園でピクニックにしたいな(ワインは公共の場所では飲めないから水筒にでも入れて(笑))。

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Charcuterie

僕が頼んだメインは、豚の肩肉($15)。とても柔らかくジューシーに調理された豚の肩肉は、それだけだととても優しい味わい。もうちょっと塩がかかっててもよかったかなって感じだけど。でも、この肉をナスのピュレにつけて食べると、キリッとした背骨の通った味になる。ピュレにはマスタードも使ってあるんだろう。そのピリリとした香りと、豚のジューシーな肉の味がとてもよく合った。シャントレル・マッシュルームは僕が大好きなキノコ。それとカリフラワーを炒めてある付け合せは、ちょっとスパイシーな感じでとても美味しかった。

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Pork Shoulder, Eggplant Purée, Cauliflower, Chanterelle Mushrooms, Chard

友達が頼んだのは、ビーフのショートリブ($16)。上にかけてある塩が最高に美味しくて、この料理も抜群だった。なんとマツタケも付け合せに使ってあるらしいけど、僕はそれは食べなかったので味はわからない。でもこの料理にマツタケを組み合わせちゃうなんて、すごく非凡だよなぁ。

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Beef Short Rib, Carrot Purée, Matsutake Mushrooms, Patty Pan Squash, Arugula

このクオリティのランチが$15~16で食べられるって、すごくお得だと思う。ただこのレストラン、ワインやカクテルが高い! Naughty Sundressというオリジナルカクテルを頼んだんだけど、これがなんと$12。ジンとスパークリングワインベースのカクテルで素晴らしく美味しかったんだけど、一杯の飲み物がほとんどメインコースと同じ値段というのはなんだかなぁ。5時から6時半まではハッピーアワーもあるらしいので、飲み物は今度ハッピーアワーで色々と頼んでみることにしよう。

期待を裏切らずに美味しいランチだったけど、やっぱり僕の興味はChef's Tableのおすすめコース。今度いつかお金に余裕ができたら、ぜひChef's TableでWilliam Belickis氏の底力を味わってみたい。

MistralKitchen: [次の訪問記へ]
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by seafoodie | 2010-10-06 17:17 | シアトル