シアトル近辺の美味しいレストラン食べ歩き
by seafoodie
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シアトル在住のAlexです。美味しいものが大好きなので、レストラン訪問記をまとめてみました。

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Le Pichet (ル・ピシェ)
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★★★☆
Le Pichet     [次の訪問記へ]
1333 1st Avenue
Seattle, WA 98101
206-256-1499

 シアトルのダウンタウン1st AveにあるLe Pichet(ル・ピシェ)。ここは何度行っても飽きない、僕のお気に入りのフレンチ・ビストロ。ここの料理は人を感動させるほどスゴイわけじゃないんだけど、なんとなくホッとさせてくれるような美味しさで、ここには何度通ったかわからない。とてもシンプルなデザインで、本場フランスにあるようなビストロを思い出させてくれる。

 今日僕が頼んだのは、いつもの如くハム・サンドイッチ。これはとても美味しいバゲットにマスタードをたっぷり塗ってあって、その中に薄切りのハムを挟んである、それはそれはシンプルなサンドイッチ。その日の気分に応じて、中に入れるものをチーズにしたりパテにしたりできる。今日はハム的な気分だった。このバゲットが本当に美味しいんだよねー。表面はパリッと香ばしくて、中はフワフワのパン。それにマスタードのピリッとした味と、しつこくないハムの味が加わると、もう口の中は天国状態。時々横についてるミニ・ピクルスをコリコリ食べると、口の中はサッパリスッキリ。もっともっとサンドイッチを食べたくなってしまう。本当に単純なサンドイッチなのに、なんでこんなに美味しいんだろうって思ってしまう。

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ハム・サンドイッチ

 今日はこれと一緒にオニオンスープを頼もうと思ってたんだけど、今回はメニューに載ってなかったので、初めて魚のスープを注文してみることにした。 Cassisのフィッシュ・スープのように魚がたくさん入っているのかと思いきや、全部スープの中にミックスしてあるみたい。これに好みで一緒についてくるチーズや、ピリッとしたソースを入れることもできる。まずは一口スープを飲んでみると、魚の旨みが口いっぱいに広がる。辛すぎも甘すぎもせず、ちょうどいい味。魚のポタージュっていう感じかな。何種類かの魚の味が混ざってるみたいでちょっと重たいんだけど、しつこすぎもしないのでどんどん食べられる。一緒にパンの薄切りのトーストしたヤツもついてくるので、これをスープに入れて食べるとまたちょっと違った美味しさが楽しめる。う~ん、この魚のスープ、 Cassisのよりも僕は好きだな。全然気取ったところがなくて、でもポイントは押さえてある味つけで、とても安心できる。また一つLe Pichetでの好物が増えてしまった。

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魚のスープ

 魚のスープとサンドイッチ、あとピシェ(ワインを入れる陶器でできた水差しのようなもの) のワインで、この週末の始まりをとても幸せに迎えることができた。ここで食べると、なんか本当にパリにいるかのような気分になっちゃうんだよね。実はこのレストランではディナーはまだ食べたことがないので、今度ぜひぜひ挑戦してみたい。

Le Pichet: [次の訪問記へ]
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by seafoodie | 2002-09-28 00:00 | シアトル
Seastar Restaurant and Raw Bar (シー・スター)
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★★★☆
Seastar Restaurant and Raw Bar
205 108th Ave NE
Bellevue, WA 98004
425-456-0010
(注) 2009年にシアトル店が下記の住所にオープン。
2121 Terry Ave, Suite 108
Seattle, WA 98121
206-462-4364


 シアトルから車で15分ほど、ワシントン湖を渡ったところにあるベルビューに2002年の3月にオープンしたSeastar(シースター)。今までマグノリアにあるPalisade(パリセード)というレストランのシェフをしていた人が作ったレストランで、すごくいいという評判は聞いていた。 Palisadeには一度行ったことがあるんだけどあまり料理に感心した覚えがないので、今回そのシェフがどんな料理を作ってくれるかとても楽しみだった。

 ベルビューのダウンタウンのど真ん中に位置するこのレストラン。最初に目にして思ったのが「お? Oceanaireのベルビュー版か?」ということ。豪華な入り口にVallet Parking、とてもシックな内装は、個人客だけでなく、ビジネスディナーの場所としてのレストランでもあるという雰囲気。どちらかというとOceanaireの方が少しカジュアル。Seastarはもう少しだけ高級感を滲み出させている。

 中に入り、エリザベス・テイラー似のホステス(日本の「ホステス」とは違い、こちらではレストランに入ったときに出迎えてくれる人のことを「ホスト」「ホステス」と呼びます)に名前を告げる。このレストランの隣の銀行のATMで現金を引き出そうとしたらカードを喰われてしまったので、どうしたらいいんだろうってホステスに相談すると、その銀行の電話番号を調べて後でお知らせしますとのこと。とてもエレガントな受け答えに感動してしまった。

 最初に頼んだのはカニ足のカクテル。カニ足から身だけをうまく取り出したものが6~7本カクテルグラスに入っていて、その上にレタスの葉、トビコっていうんだっけ?あのイクラのとても小さいバージョン、あとマヨネーズとホースラディッシュをベースにしたソースがかかってる。見た目はとても美味しそうなんだけど、肝心のカニ足の身がとてもしょっぱくて、それにソースをつけるとどうしようもなく塩辛くなってしまう。塩ゆでしてあると思うんだけど、ソースに塩味がついてるんだから、身はそのままゆでるか焼くかして、身の甘味とソースの塩味のコンビネーションを楽しみたかったなぁ。のっけから、あれどうしたの Seastar、しっかりしてよって言いたくなってしまった。

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カニ足のカクテル

 一緒に行った会社の人が頼んだのは、シースター・アピタイザー・タワーという、シェフのお気に入りアピタイザーの3階建てセット。一番下がホタテ、次がクラブケーキ、一番上がガーリック・プローン(エビ)。これはさすがに迫力があった。ホタテとクラブケーキを試させてもらったんだけど、一般的な見栄えのクラブケーキが予想外に美味しかった! クラブケーキ自体はあっさりしてるんだけど、かかってるソースがちょっとタイ風って言ったらいいのかな、甘酸っぱいトロみのついたヤツで、これがクラブケーキと抜群に合ってた。ホタテはちても普通の調理法だったけど、これも美味しかったし。名誉挽回かな?

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シースター・アピタイザー・タワー

 さてメインディッシュとして、僕はReggiano Parmigiano Crusted Halibut(パルメザンチーズをまぶしたハリバット)を頼んだ(あれ? パルメザンチーズってParmigiano Reggianoじゃなかったっけ? なんか順序が逆転してるんですけど(笑))。これは最近食べたシーフードの中で一番美味しかった! パルメザンチーズを、魚の表面が見えなくなるくらいまでまぶしてあって、それが溶けてカリカリになるまで焼いてある。小細工をしないバターソースがかかってて、回りにはレモン・チャイブ・オイルがたらしてある。変に考えすぎないでバターソースだけってのがいいんだよね。口に入れると、まず香ばしいパルメザンチーズの焼けた香りとバターの香りが口いっぱいに広がって、その後ハリバットの身を噛み締めると美味しい白身魚の味が浮き出てくる感じ。回りのオイルをつけて食べてみると、ちょっとした酸味がハリバット本来の味を引き立てる。魚自体も全然ドライじゃないし。これは目鱗な体験だった。ただ一つ難点を言わせてもらうと、付け合せのポテト。これ自体はすごく美味しいんだけど、チーズをこれでもかってくらい使ったハリバットの付け合わせとしてはちょっと重過ぎるんじゃないかなぁ。チーズがとても重い味なんだから、この付け合せはもっとあっさりした野菜類が良かったんじゃないかな。

 一緒に頼んだワインはフランスのFranck Peillot 2000。ここまで洋ナシの香りのするワインって未だかつて飲んだことがなかった。だからといって甘いってワケじゃなくて、とてもキリリとした味わいで、香りだけがとてもフルーティーなんだよね。最初はあまりにもフルーティーな香りすぎるんで、この料理に合わないんじゃないかと危惧したけど、全然大丈夫だったみたい。それどころか、洋ナシの香りが重くなりがちな口の中の味を洗い流してくれる感じで、とてもいい組み合わせだった。

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パルメザンチーズをまぶしたハリバット

  デザートは、僕はハックルベリーと桃のシャーベット、会社の人はアップルパイを頼んだ。僕のシャーベットは桃が入ってるだけあってとてもリッチな味わい。ちょっと重かったけど美味しかった。アップルパイの方は、僕の好きなレストランDahlia LoungeのPear Tartを思わせるような味で、シナモンの利いたサクサクのパイ皮が最高に美味しかった。デザートの品揃えとしては、まぁちょっとありふれてる感じかな。

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ハックルベリーと桃のシャーベット

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アップルパイ

 僕の最初のSeastar体験、結果的にはとても素晴らしいものだった。シアトルの隣町ベルビューって、高級住宅街が多いからいいレストランも多いんじゃないかと思いきや、これが今まで本当になかったんだよね。これでやっと胸を張って人にオススメできるレストランができた感じで僕も嬉しい。シーフードで溢れかえってるシアトル周辺で、単なるシーフードに終わらない独創性に溢れた料理を、これからも期待してます。
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by seafoodie | 2002-09-26 00:00 | シアトル
Cassis (カシス)
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★★☆☆
Cassis
(注) 現在は閉店。オーナーは2010年7月にCassis Cateringというケータリング会社を設立。

  僕の家からすぐ近く、わずか3~4ブロックのところにあるCassis(カシス)は、1997年にオープンしたとても雰囲気のいいフレンチ・ビストロ。地元の人たちでいつも賑わっている。最初は4人のジョイント・オーナーシップで開店したんだけど、今はその内の3人は去ってしまい、残る一人Jef(普通の"Jeff"と違って"f"は一つ)が店を取り仕切っている。

 ここ、最初に来たときには、なんていいレストランが近所にオープンしたんだと、来る度に感動していた。雰囲気のいいダイニングルームとバー、にこやかなウェイター・ウェイトレス。結構遅くまで開いているので、ちょっとカクテルでも一杯飲みたいなってときには、よくここに来てバーに座って飲んだりしてた。シェフが変わってからどうも僕好みの味じゃなくなった気がして、最近足が遠のいていたんだけど、最近何度か行ってみる機会ができた。

 まず最初に頼んだのは、バターレタスとプロシュートのサラダ。バターレタスに、すごく厚切りのプロシュート(イタリアの生ハム)とチーズの角切りをかけてあって、それにドレッシングがかかってる。バターレタス+プロシュート+チーズの味の組み合わせはいいんだけど、プロシュートがまるでベーコンみたいに厚切りだし、チーズの角切りも入ってるので、バターレタスと一緒に食べるのが至難の技。わざわざこんな風に食べにくくしなくても、プロシュートもチーズも薄く切って、バターレタスと一緒にフォークで突き刺して食べられるようにすればよかったのにと思うことしきり。個人的にものすごくモノグサな性格なもんで、食べにくい料理ってのはそれだけで点数が下がってしまう。ドレッシングも酢がきつ過ぎ。酢のキツい匂いが鼻に抜けてきてしまって、バターレタスの柔らかな味わいを楽しむどころではなくなってしまう。ドレッシングは出しゃばっちゃダメだよ。あくまでも引き立て役に徹しなきゃ。味の組み合わせはいいんだけど、ドレッシングの意味と食べ易さというポイントをもう少し考えてほしかった。

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  僕が頼んだメインディッシュはウズラのカレー風味。ウズラの中に小さなポテトを丸々入れて調理してあって、その上からカレー風味のソースがかかってる。サイドにはウズラの卵とイチジク。これはちょっと変わった味で面白かったけど、何せウズラの身がすごく少なくて、ウズラを食べてるんだか中のポテトを食べてるんだかわからない気がした。それにちょっとカレー風味ソースの酸味(レモンだと思う)が利き過ぎてたし。プレゼンテーションは素晴らしかったと思う。ウズラの卵を4つ切りにして沿えてあるところなんかとてもカワイイし、カレー風味の付け合せにイチジクっていうのは、イチジクの甘さで舌がさっぱりするのでとても楽しめた。もう少し肉厚のウズラ(ってそんなのあるのか?)で、ソースのレモンをもうちょっと抑えてたら素晴らしい料理になってたと思う。このままでもまぁ楽しめて、残すことなく全て食べたけどね。

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  同行人が頼んだのは「今日のスペシャルパスタ」。その日はアヒルの肉を使ったパスタだった。僕も一口食べさせてもらったんだけど、アヒルの肉はいい味と香りを出してたんだけど、ソースがいかんせんパッとしなかった。スープスパゲティみたいな感じなんだけど、全体的に弱い味で、面白みがないこと極まりない。むー、近所のお気に入りレストランなんだから、もっとしっかりしてくれーって言いたかった。

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 オープン当時は本当に良かった。何を食べても目が覚めるような美味しさで、その当時のシェフLeifの腕前に本当に感心していた。でもそれからシェフが何度も変わってしまって、今ではCassisの看板メニューだったFish Soupも、なんとなく垢抜けない味になってしまっているってのが現状。どの料理もそれなりに美味しいし、時々目鱗な料理も出されたりするんで★★なんだけど、お気に入りな場所だけに、もっともっと頑張って★★★以上になってもらいたいと切望する今日この頃です。
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by seafoodie | 2002-09-12 00:00 | シアトル
Mistral (ミストラル)
★★★★
Mistral
(注) 閉店後、現在はMistral Kitchenとして別の場所に同じシェフが再オープン。

 Mistral(ミストラル)は2000年の1月に、シアトルのベルタウンにオープンしたフランス料理レストラン。いつもならシアトルの新しいレストラン情報には敏感な僕なんだけど、このMistralについては恥ずかしながら今年になるまで聞いたこともなかった。今年の春頃に初めてここで食事して、そのグレードの高さに愕然としてしまった。う~ん、こんないいレストランがレーダーから外れてたなんて、ちょっと信じられない。

 Mistralの内装は、僕の大好きなレストランLampreiaのそれにとてもよく似ている。カジュアルな雰囲気。安っぽい(失礼)天井。あまりインテリアにお金をかけたくないという気持ちがレストラン全体から感じられる。まあ内装にお金をかけすぎて味が悪くなるよりは全然いいけどね。静かで落ち着いた雰囲気ではあるんだけど、「シアトルならどこにでもありそうなレストランの中身」という感じは否めない。店自体はとても小さくて、テーブルは10個程度しかないんじゃないかな。だからあまり明るくない照明と相まって、ロマンティックな雰囲気を醸し出している。

 サービスはとてもプロフェッショナル。ここよりも良いサービスは他にあることはあるんだけど、最高レベルだといってもいいくらい。前に一度しか来たことがなかったんだけど、ウェイターに「前にもいらっしゃったことありますよね?」と聞かれた時にはちょっとビックリ。レストランで顔を覚えてもらえるほど嬉しいことはない。別にそれだけでプロフェッショナルだって言ってるわけでもないんだけど(笑)、とにかく身のこなしから対応まで、とても気持ちのいいサービス。

 メニューには3つのコースが書かれているのみ。アラカルトは全くない。Market Menuは4コース($50、料理に合わせた3ワインをつけると$100)、Chef's Tasting Menuは7コース($75、5ワインをつけると$145)、The Mistral Experienceは8コース($90、5ワインをつけると$160)。Market MenuとThe Mistral Experienceは何が出てくるかちゃんとメニューに書いてあるんだけど、Chef's Tasting Menuはその日ある材料を使ってシェフが7コースのメニューを作ってくれる、いわば何が出てくるかわからないお任せコース。もちろん食べられないものとか、食べたいものを注文してそれをChef's Tasting Menuに取り入れてもらうこともできるけどね。以前来たときにはThe Mistral Experienceを注文したので、今回は1コースだけ少ないChef's Tasting Menu、ワイン付きを頼んでみた。シェフがどんなものを作ってくれるかとても興味があったし。

 まずアミューズ。メイン・ロブスターを細かく切ったものに、マンゴ、キュウリ、アボガドを混ぜてある。周りにはオレンジのソース。あまり火を通し過ぎていないロブスターはとても甘く、それにマンゴやオレンジソースの柑橘系の香りが加わって、またキュウリの爽やかさ、アボガドの脂肪の甘さと一緒になって、とても夏らしい味を作り出している。余計にお腹がすいてくる感じ。でも上に乗ってるのがウォータークレストじゃなくてアルグラだったら、ゴマみたいな風味も加わってもっと美味しいだろうなって思ってしまう。まー最近どこのレストランでもアルグラは使い過ぎの気があるから、さっぱりしたウォータークレストでもいいかも。

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  次のコースはプロヴァンス風のハマチ。表面をパリッと焼いたハマチ(中は生)を、トーストした松の実、オリーブ、ズッキーニを細かく切った上に乗せてある。周りは赤・黄・緑ペッパーソース。ハマチの表面にちょっとだけ海塩をつけてあるみたいで、口に入れると旨みのある塩味がちょっとだけ広がって、それがハマチの身にピッタリ。ハマチの下に敷いてある具と一緒に食べてみると、色々な味が口の中一杯に広がって本当に美味しい。トーストした松の実は香ばしいし、オリーブのみじん切りの酸味は魚と良く合うことは知ってるし、また周りのペッパーソースが美味しいんだ。ハマチの外側のパリパリ感と、内側の生のネットリ感が一緒に味わえてもう最高。このコースは今回のディナーの中で一番のお気に入りになってしまった。

 一緒に来たワインは2001 Mason, Napa Valley, Sauvignon Blancと。フルーティーな香りで重すぎくなく、密かな甘味が後に残る。とても美味しかったけど、もうちょっとさっぱりしたワインの方がこのコースには合うんじゃないかな?

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  次のコースはマグロの「刺身」(って書いてあるけど、表面をちょっとだけ焼いたいわばタタキのような感じ)を大きなポテトチップの上に乗せたもの。これにもオレンジソースとペッパーソースが付いてる。…う~ん、直前のコースに引き続き今回も魚ですか? 味の組み立ては違うけど、生魚の味をメインに持って来てることには変わりないし。味的にはダントツ。塩味のついた手作りポテトチップとマグロがこんなに合うなんて知らなかった。この辺、オリジナリティを感じたな。僕はこういう、今までは考えたこともなかったような組み合わせを楽しむのが大好き。シェフ Tom DouglasのDahlia Loungeに初めて行った時には、こういう驚きをたくさん体験した。すごく美味しかったんだけど、いかんせんメニューの組み立てが悔やまれるなぁ。サシミ的なコースは一つにして、もう一つは同じ魚でもまるで違う調理法を体験したかったな。ウォータークレストもちょっと使い過ぎという感アリ。

 ワインは2000 Verget, Saint-Veran, 'Terres Noires'。フランスのワインなんだけど、なんとなくカリフォルニアのシャルドネって感じの味。オークの香りがするんだけど、キツすぎなくてちょうどいい感じ。このコースにはよく合ってたと思う。

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  お次はエビのラビオリ。エビが一匹丸々ラビオリの中に入ってる。横にはフォアグラ。ソースはニンジンのピュレにフォアグラを加えたもの。エビのラビオリは、なんとなく中華料理で出てくるエビ餃子を思い出させるような舌触りで、とても美味しかった。このソースとのコンビネーションが絶妙。ニンジンはあまり好きじゃないんだけど、このソースはニンジン臭さが全然なくて良かった。フォアグラを加えてあるせいかな。このソースと、ムチムチ・シッコリしたエビのラビオリは最高に合う。惜しむらくは、ラビオリの横に置いてあるフォアグラ。エビの味もとても濃いし、ソースにもフォアグラを混ぜてあるので、この本物のフォアグラがこの料理に入ってる意味がいまいち疑問。美味しいフォアグラなんだけど、ソースに埋もれて、本当の味が見えてこない。これだったらフォアグラはソースに入れるだけで、身はこのコースにつけなくてもよかったんじゃないかな。フォアグラをフォアグラソースで食べるって、何か変だよ。
 
 ワインは1998 Chateau Coutet, Sauternes-Barsac。フォアグラに合わせてソーテルヌを選んだんだろうけど、このコースがフォアグラが主役っていうにはちょっと無理がある。折角のソーテルヌがコースと合っていなかった。ソーテルヌは脂っぽいフォアグラの味を洗い流し風味を何倍にも強めてくれる魔法のような組み合わせなんだけど、エビのラビオリの後にこれを飲むと、エビの甘い身の味を殺してしまう。このコースだったら、バターの風味が強くてオークの匂いがあまりしないシャルドネ(ワシントンのBonairとか)なんかがピッタリなんじゃないかなぁ。フォアグラもソーテルヌも大好きなんだけど、この料理にはとても場違いに感じた。

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 メインディッシュはオレゴンから来た子羊の肉。 White Chardっていうグリーンとマッシュドポテトの上に乗っかってる。この子羊の外側にも海塩を擦り込んであるみたいで、肉の旨みを際立たせてくれる。ソースも美味しかった。…でもなー、なんか不満ばかり書いてるみたいだけど、子羊の肉に赤ワインとローズマリーを主体としたソースって、定番なんだよね。半数以上のレストランが、子羊を頼むとこのソースをかけてくるっていっても過言じゃないくらい。折角今までクリエイティブな組み合わせを楽しめたんだから、このソースももうちょっとオリジナルだったらよかったのになぁ。まぁ贅沢を言ったらキリがない。火加減も味付けもとても良かったけどね。

 これに合わせたワインはAbundance Vineyards, Brick Hill BlockのPinot Noir。フルーティーでピンと背骨の通った味が子羊によく合った。最近こういう力強いPinotを飲む機会がたくさんあって嬉しい限り。

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  メインディッシュの後はチーズ盛り合わせ。4種類のチーズをナッツの入ったパンと一緒に楽しめる。1998 Crocker and Starr, Stone Place CuveeのMerlotを主体にしたワインと一緒のチーズはどれもとても美味しかった。特に気に入ったのが、名前は忘れたけど右側の三角形のチーズ。これは僕の大好きな熟成した醤油のような味を底に感じて、もう最高! 皿の上側にあるブルーチーズも、とても強い風味で赤ワインととてもよく合って感動。左側のダブルクリームチーズは初心者向けといった感じ。下側の三角形のチーズは、「バミューダ・トライアングル」と言われる山羊のチーズ。元々山羊のチーズはあまり好きな方じゃなかったので、これは残してしまった。

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  さていよいよデザート。ベリーを主体にしたとてもキレイなデザートプレートは、左側にラズベリーシャーベット、手前にコンコルド・グレープのシャーベット、右側にはコーヒーアイスクリームが置いてあって、真ん中はラズベリータルトのような感じ。すっきりさっぱりした味が本当に心地良い。特に回りの三種類のシャーベット・アイスクリームが、一つ一つ違った風味でとても楽しめた。面倒くさがりな僕は、個人的に食べにくい料理やデザートがあまり好きじゃないので、真ん中のタルトはちょっとナンだったな。仕方ないので上のケーキを外してから、中のラズベリーと下のケーキを崩して食べた。うーん、シャーベットやアイスクリームが美味しかった分、このタルト(のようなもの)の味の弱さがちょっと悔やまれるな。ケーキ自体が、なんだかしっけたような味がしてたし。湿気てたワケじゃないと思うけど、なんだったんだろう、あの匂い。

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  なんか色々と不満も書いちゃったけど、全体的にはとても楽しめた。欲を言えば、ここのシェフ独自のクリエイティブな料理をもっと前面に押し出してほしいってことかな。メニューの組み立てを考えて、他では食べられないような料理をたくさん出せば、もっと人気が出ると思う。

 このレストラン、オープン当時はガラガラだったらしいんだけど、最近すごく客の入りがいいらしい。週末なんかはいつも一杯だし。暗い照明のとてもロマンティックな雰囲気のこのMistral、次に行った時にまたどんな感動を与えてくれるか、とても楽しみだ。
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by seafoodie | 2002-09-07 00:00 | シアトル