シアトル近辺の美味しいレストラン食べ歩き
by seafoodie
プロフィール
シアトル在住のAlexです。美味しいものが大好きなので、レストラン訪問記をまとめてみました。

サイトの意図や星づけに関しては、はじめにをお読みください。

シアトルのレストランをお探しの方は、下の「カテゴリ」の中から [一覧] シアトル をお選びください。

日記はこちら
カテゴリ
全体
はじめに
[一覧] シアトル
[一覧] 北アメリカ
[一覧] ヨーロッパ
[一覧] アジア
[一覧] 南アメリカ
[一覧] オセアニア
シアトル
北アメリカ(シアトル以外)
ヨーロッパ
アジア
南アメリカ
オセアニア
以前の記事
2016年 10月
2015年 10月
2015年 08月
2015年 06月
2014年 07月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 03月
2009年 07月
2009年 05月
2009年 02月
2008年 12月
2008年 09月
2008年 06月
2008年 04月
2007年 08月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2005年 12月
2005年 08月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2004年 08月
2004年 04月
2003年 06月
2003年 05月
2003年 04月
2003年 03月
2003年 02月
2003年 01月
2002年 12月
2002年 11月
2002年 10月
2002年 09月
2002年 08月
2002年 07月
2001年 01月
検索
その他のジャンル


カテゴリ:北アメリカ(シアトル以外)( 52 )
Kin Khao (キン・カオ)
b0198361_7233044.jpg

★★½☆
タイ料理
Kin Khao
55 Cyril Magnin St
San Francisco, CA 94102
415-362-7456

Kin Khaoは、サンフランシスコのユニオンスクエアにある、Parc 55ホテルの中のタイレストラン。割と新しいレストランで、最近あちこちで話題になっているらしい。ランチの品数はディナーに比べるとかなり限られているらしいけど、今回はランチで行ってきた。

まずはアペタイザーにカレーとマッシュルームのムース。上にはココナッツミルクのクリームが乗ってる。カリカリのご飯の煎餅がついてきて、この上に乗せて食べるらしい。クリームは混ぜてしまわずに、ムースと一緒にすくって食べてくださいとのこと。

b0198361_7233284.jpg
Mushroom Hor Mok Terrine ($14)
Curry mousse in-a-jar with mushrooms, crisp rice cakes

うっわー、結構辛い! でも口の中が全部辛くなってしまう感じじゃなくて、マッシュルームやカレーの旨みの上にピンポイントで辛さが現れてくる。こういう辛さ、僕は大好きだ。ココナッツミルクのクリームもふわふわで、全体的な印象を柔らかくしているみたい。いやー、これは美味しいよ! 最初からいきなり嬉しいパンチを喰らった感じ。これだったらメインも期待できるかな。

b0198361_7233429.jpg
こんな風にご飯の煎餅の上に乗せて食べる

なんとなく麺類な気分だったので、僕はカオソーイを頼んだ。これはタイ北部の料理で、僕もチェンマイに行ったときに食べたことがあるし、シアトルで僕が大好きなレストランLittle Uncleでも出しているもの。結果的に言うと、これはとても残念だった。まずスープがツンツンと辛いばかりで深い味わいがないし、鶏肉にも臭みがある。柔らかい麺はなかなかいいけど、堅い麺はなんだかお菓子を食べているかのようだった。これでLittle Uncleのカオソーイの2倍の値段ってのは、悲しすぎるよ…。

b0198361_7233616.jpg
Khao Soi ($18)
Nothern-style chicken curry broth, egg noodle, pickled mustard greens, spicy chili oil

悲喜こもごもの結果になってしまったけど、カレームースの味は素晴らしかったので、他にも美味しいものはたくさんあると思う。値段が高いのも残念だけど、まぁホテルの中のレストランだから仕方がないのかなぁ。
[PR]
by seafoodie | 2015-08-19 11:45 | 北アメリカ(シアトル以外)
flour + water (フラワー・アンド・ウォーター)
b0198361_715830.jpg

★★★☆
イタリアン料理/パスタ
flour + water
2401 Harrison St
San Francisco, CA 94110
415-826-7000

flour + waterは、2009年にサンフランシスコのミッション地区にできたイタリアンの店。「花と水」にかけた「小麦粉と水」という名前の通り、パスタが美味しいことで有名の店らしい。サンフランシスコでも最も予約が取りにくい場所の一つらしいけど、予約できないテーブルもいくつかあるので、早い時間か遅い時間に行けば予約なしでも大丈夫らしい。僕らは開店の30分前から並び始めて、一番最初の客となった。開店時間には10人くらいは並んでたんじゃないかな。

アラカルトのメニューも美味しそうだけど、一人$70で7コースのパスタのテイスティングメニューが味わえるらしい。一緒に行った人すべてが頼まなきゃいけないけど、僕らはそれで行ってみることにした。

まず「スナック3種」。サーモンのパンのようなもの、野菜と山羊のチーズ、トマト。どれも美味しかったけど、瓶に入ったプチトマトが一番印象に残ってるかな。さっと煮てオリーブオイルをかけてあるだけなのかな? とにかく上品な甘さと酸味が最高に美味しかった。

b0198361_7151140.jpg
スナック3種

最初のパスタはトルテローニ。中にはマッシュルームが入ってる。パスタは少し硬めで同行人には評判が悪かったけど、僕にはちょうどよかった。中のマッシュルームとパスタの優しい味わいがよく合う。上にかけてあるのはコリアンダーの花で、食べてみるとちゃんとパクチーの味がするから面白かった。全体的に優しい味の一品に、これがアクセントを加えてた感じ。

b0198361_7151325.jpg
Butter bolete tortelloni with coriander blossom & lambs quarters

次はリコッタチーズの入ったトルテレッティ。透明なトマトのスープのようなものに入ってきた。噛み破ると中からリコッタチーズの爽やかな味が溢れ出して、それがまたスープの爽やかな香りと一緒になって、笑顔になってしまう味。なるほど、これはすごく美味しいや。

b0198361_7151525.jpg
Ricotta tortelletti en tomato brood

お次はキタッラというパスタ。これは「ギター」の意味で、元々は複数の弦で押し切って作られたものらしい。ソースは'ndujaと呼ばれるスパイシーな豚肉のソーセージ。それに上にはカリカリのパン粉がかけてある。モチモチしたパスタはソースのせいでピリッと辛くて、とても美味しい。パスタのモチモチ感と対比をなすかのように、パン粉のカリカリとした歯触りも面白い。でも僕は、個人的にパン粉をかけてあるパスタは嫌いなんだよなぁ。以前あるレストランで、イカ墨で作られた黒いパスタの上にパン粉が乗せられて出てきて、食べてみるととてつもなく重くて残してしまった経験がある。そこのパン粉はもっとドライで、パスタの水気を吸い取ってしまうみたいに感じたし。ここのはそこまでひどくないけど、パン粉がなくても十分に美味しいんだから、変に細工しないでほしかったなぁ。

b0198361_7151746.jpg
Chitarra with littleneck clama, mangalitsa ’nduja & breadcrumbs

次はウサギ肉のラビオリーニ。トマトのソースに、フェンネルと獅子唐の酢漬けのようなものがかけてある。ウサギ肉はほんの少しだけ臭みがあるんだけど、その野趣溢れる味にトマトソースの優しさが本当によく合う。ここで使ってるトマト、本当に美味しいよ。やっぱり美味しいイタリアンには、美味しいトマトが必須だよね。

b0198361_7151924.jpg
Rabbit raviolini with heirloom tomato, fennel & shishito pepper

最後のパスタは、豚肉のカネロニ。美味しい豚肉をパスタで巻いてあって、それにチーズをかけて焼いてある。カネロニは最高に美味しいんだけど、一緒についてるイチジクのコンポートがかなり甘くて、僕には味の方向性がチクハグに感じてしまった。コンポートは一部に乗ってるだけなので避けて食べればいいんだけど、なんでこの味を一緒につけるのか、僕にはいまいちよくわからなかった。

b0198361_7152245.jpg
Pork cannelloni with fig compote & black pepper jus

デザートはクルミのジェラート。爽やかで甘すぎることもなく、とても美味しかったけど、ジェラートが少し粉っぽく感じたなぁ。

b0198361_7152428.jpg
Walnut gelato

まぁなかなかの味だったけど、並んでまで食べるほどじゃないかな?ってのが正直な感想だった。個人的に好みから外れた味もあったし、イタリアンの家庭的な味じゃなくて、どことなくよそよそしい味な感じもしたし。それでもかなり満足したテイスティングメニューだった。
[PR]
by seafoodie | 2015-08-18 17:30 | 北アメリカ(シアトル以外)
Firefly (ファイヤーフライ)
b0198361_5475957.jpg

★★★☆
アメリカ料理
Firefly
4288 24th St
San Francisco, CA 94114
415-821-7652

Fireflyは、サンフランシスコの閑静な住宅街にある老舗レストラン。中もいかにも民家の一角といった感じで、とても落ち着いた雰囲気。照明も薄暗く、ロマンチックなデートにピッタリの場所かもしれない。

アペタイザーに頼んだのは、エビの冷製。トマトとズッキーニのマリネと一緒に、コーンから作ったネットリしたソースの上に置いてある。エビは本当に美味しいし、その甘味がトマトやズッキーニの酸味とよく合うんだけど、コーンのソースも甘いので、ちょっと甘さが重なってしまった気がした。エビがなかったら最高のコンビネーションなんだけどな(笑)。コーンのソースも爽やかな甘味で美味しいけど、エビにはもうちょっと違うソースが合うんじゃないかなと思ってしまった。

b0198361_548274.jpg
Chilled gulf prawns with smoky Happy Boy cherry tomatoes, marinated zucchini and corn coulis ($15)

メインはビーフのショートリブ。カレーのような香りのするソースに、ホロホロに崩れる感じの牛肉を浸して食べると、口の中には中東の風が吹き荒れる感じ。モロッコのレストランで食べたタジンを思い出しちゃったな。ソースはスパイスの味がごちゃごちゃに混ざることなく、ピンポイントで口の中を刺激する感じ。いやー、美味しいよ、これ!

b0198361_548412.jpg
Near-East near-curry beef short ribs with eggplant, Jimmy Nardello peppers and sweet potatoes ($27)

デザートはマスカルポーネチーズとイチジクの葉のパンナコッタ。マスカルポーネチーズのせいなのかな、パンナコッタを口に入れた瞬間に塩味を感じる。隠し味程度ならいいけど、僕はデザートに塩を使うのは基本的にあまり好きじゃないので、ちょっと微妙な感じだった。完璧にイチジクのパンナコッタとかだったら最高なのになぁ。

b0198361_548657.jpg
Mascarpone and Fig Leaf Panna Cotta with Black Mission Figs and Honey Walnuts ($10)

ちょっと疑問な点もあったけど、やっぱり老舗の風格があって、人に胸を張ってお勧めできるレストランだと思う。
[PR]
by seafoodie | 2015-08-17 19:45 | 北アメリカ(シアトル以外)
Pesce (ペシェ)
b0198361_581075.jpg

★★★½
イタリア料理/シーフード
Pesce     [前の訪問記へ]
2223 Market St
San Francisco, CA 94114
415-928-8025

Market StreetにあるPesceは去年の10月にも一人で来たことがあるけど、今回は4人での訪問。今回は7皿をオーダーして、4人でシェアして食べることにした。複数でレストランに行くと、色々なものが味わえていい。

最初はタコとポテト。これはイタリアの海辺での定番料理。タコは柔らかくて味わい深く、ポテトとの相性も抜群。かけてあるのがシンプルなレモンのドレッシングなので、優しい二つの味わいを壊さなくていい。アメリカで食べたタコとポテトの料理で、3本の指に入る美味しさだった。

b0198361_581449.jpg
Braised octopus, potato, celery, lemon vinaigrette ($13)

カラマリもまた美味いっ! シャクシャクした感じの衣にはほのかなバニラのような香りがあって、僅かな塩味がカラマリの美味しさをバックアップする。エビやフェンネルなんかもあって、カラマリだけで飽きさせない素晴らしい一品だった。

b0198361_58164.jpg
Fried clamari, prawns, fennel, green beans, spicy marinara ($15)

パンザネッラはトスカーナで有名な夏のサラダ。トマトとパンが主原料。このトマトが本当に甘くてビックリ。少し酸味のあるドレッシングと口の中で対比をなす感じ。キュウリや玉ねぎの爽やかさと、パンのカリカリ感が加わって、口の中には夏の美味しさが広がる。シンプルなんだけど、過不足のないポイントを抑えた味で、最高だと思った。

b0198361_581959.jpg
Panzanella of heirloom tomatoes and cucumber ($9)

黒オリーブのダンプリングは、それだけでもオリーブの美味しさの粋を集めた感じで素晴らしい。でもそれをロブスターとアルグラと一緒に食べると、オリーブの酸味、ロブスターの甘味、アルグラのゴマのような風味と僅かな苦味が一緒になって、素晴らしい交響曲状態。鈍重な味になってしまわないところが、この店のスゴイところだと思う。

b0198361_582191.jpg
Black olive dumpling, lobster meat, arugula ($19)

ホタテは、個人的にいいレストランのバロメーターだと思う。ホタテが美味しかったら、他の料理も美味しいところが多い。ここでは他の料理が美味しかったから、たぶんホタテもいいだろうと思ってたんだけど、まさにその通りだった(笑)。マッシュルームとトリュフクリームベースのソースは、それほどトリュフの香りはしなかったけど、だからこそホタテのいい香りがそのまま楽しめてよかった気がする。

b0198361_582381.jpg
Pan seared diver scallops, mushrooms, truffle-cream ($14)

アサリと白ワインのリングイーニ。ソースはどこまでもシンプルで、そのままアサリだけの料理として食べても美味しい。リングイーニはたぶん自家製なんだろう。ピロピロとした麺は口の中でプッツリと噛み切れて、ソースを吸って最高の味わいになってる。ニューヨークのBabboで食べたリングイーニも美味しかったけど、Pesceのリングイーニの方が僕にとってはちょっと上かもしれない。

b0198361_582680.jpg
Linguine with clams and white wine ($16)

最後はシーフードがふんだんに入ったチョッピーノ。これはねー、今までで食べたチョッピーノの中で一番美味しかったかもしれない! ピリ辛のスープは本当に澄んだ美味しさで、そのまま飲んでもいいけど、ガーリックブレッドを浸して食べるとやめられなくなってしまう。使ってあるシーフードは臭みが一切なく、スープの味がそれぞれの素材の美味しさをバックアップしている感じ。もうこの頃にはお腹もいっぱいだったんだけど、みんなで残さずに完食してしまった。

b0198361_582926.jpg
Seafood and shellfish cioppino (2人前以上)($45)

やっぱPesceは美味しいや。サンフランシスコはレストランの激戦区だから流行り廃れが激しいけど、この店にはずっと長く頑張ってほしいなぁ。
[PR]
by seafoodie | 2015-08-14 21:00 | 北アメリカ(シアトル以外)
Mission Chinese Food (ミッション・チャイニーズ・フード)
b0198361_7303980.jpg

★★★☆
中華料理
Mission Chinese Food
2234 Mission St
San Francisco, CA 94110
415-863-2800

Mission Chinese Foodは、シェフDanny Bowien氏の中華料理レストラン。ニューヨークにも同じ店があるけど、サンフランシスコがオリジナルらしい。このサンフランシスコのレストランで、シェフは2013年に権威あるJames Beard Awardの"Rising Star Chef"を受賞している。僕はこのことは全く知らなかったんだけど、友達が「絶対に美味しい」と連れて行ってくれた店だった。

メニューを見ると、90%くらいは中華料理なんだけど、最後の10%に一捻り入れてある感じで面白い。

アペタイザーにはピーナッツを注文。普通のピーナッツの上にニンニクとフェンネルが置いてあるだけのように見えるんだけど、下の方のピーナッツは黒酢に浸かっている。最初は黒酢が見えなかったから普通にピーナッツを食べてたんだけど、黒酢に浸ったピーナッツは目が覚めるような美味しさ! 酢は酸っぱすぎることはなく、ピーナッツの自然な甘みを引き出すのに重要な役割を果たしてる。時々酢漬けのフェンネルやニンニクを食べると、また口の中がサッパリしていいんだ。

b0198361_7304272.jpg
Beijing Vinegar Peanuts ($5)
Garlic confit, anise, fennel, rock sugar

普通の中華料理屋だと、カンパオチキンって言って鶏肉とピーナッツの炒め物が人気があるんだけど、ここのはチキンではなくてパストラミなところに一捻り入ってる。パストラミはチキンよりも少し重い気がするけど、その分噛みしめると味わいが深くて、とても美味しい。唐辛子の辛さとピーナッツの甘みに見事にマッチしていて、最高の一品だった。

b0198361_7304351.jpg
Kung Pao Pastrami ($14)
Peanuts, celery, potato, chili

チャーハンは、中華料理屋での美味しさのバロメーター。ここのはご飯がパラッとしていて、塩分は控えめ。時々口の中に入るハムユイが塩辛いので、全体的にちょうどいいバランスになってる。そして上にかかっているのは、なんとパクチー。これは中華ではチャーハンにかけないよね? こういう非凡さがこのレストランなんだなぁと改めて思う。とにかくとても美味しいチャーハンだった。あっさりしてるから、カンパオ・パストラミと最高の組み合わせだったと思う。

b0198361_7304632.jpg
Salt Cod Fried Rice ($13)
Mackerel confit, Chinese sausage, lettuce, egg

ここのシェフが有名だってことは後で知ったんだけど、なるほどさすがと思わせてくれる味だった。一捻り入った、濁りのない美味しさ。シアトルにあったら、頻繁に通っちゃうのになぁ。
[PR]
by seafoodie | 2015-08-13 11:30 | 北アメリカ(シアトル以外)
Maialino (マイアリーノ)
b0198361_10271469.jpg

★★★☆
イタリア料理
Maialino
2 Lexington Ave
New York, NY 10010
212-777-2410

Maialinoは、Union Square CaféやGramercy Tavernなどの有名レストランを持つ、Danny Meyer氏のイタリアンレストラン。イタリアンといっても、週末にはブランチで有名な場所らしい。

場所はかなり高級な雰囲気のする、グラマシーパークの一角、グラマシーパークホテルの中に入っている。店内はカジュアルで、ブランチを楽しむ人々で賑わっていた。店を入ってすぐのところにはベーカリーがあって、様々なパンが並んでいた。これはいつもあるものなのか、それとも土・日のブランチ時だけなのか、聞かなかったのでちょっとわからない。

ブランチで有名といっても、なんとなく頭はパスタモードなので、ランチっぽいものを頼んでしまうことにした。まずアペタイザーに、僕はトマトリゾットのコロッケ。軽くトマトで味付けされたリゾットがモッツァレラチーズを包んで、さらに軽く衣をつけてコロッケとして揚げてある。カリカリの香ばしい皮と、爽やかな美味しさのトマトリゾット、それに真ん中のトロリと溶けたモッツァレラチーズのコンビネーションが最高! 一緒にトマトソースもついてきたんだけど、これは要らないかなと思いながらもつけて食べてみたら、トマトの甘さが際立って、また一風違った味わいになる。あーもう、リゾットのコロッケって、どうしてこんなに美味しいんだよー!

b0198361_10271774.jpg
Suppli al Telefono (Tomato Risotto Croquettes & Mozzarella) ($7)

同行人のアペタイザーは、ポテトの皮を揚げて、ペコリーノチーズと黒胡椒で味付けしたもの。イタリア版のフライドポテトって感じかな。パリパリの皮は香ばしく揚がっていて、中に少しだけ残っているホクホクの身と良い対比を成していた。香ばしさとチーズと胡椒がミックスされると、もう最高の美味しさ。特にこの黒胡椒の存在感がスゴくて、スパイスの一つというだけに収まらず、主役級のような気がした。

b0198361_1027199.jpg
Patatine (Potato Skins, Pecorino & Black Pepper) ($5)

僕のメインは、昨日のアペタイザーとかぶってしまうけど、パッパルデッレ。豚肉とグラナチーズのミートソースがかかっている。やっぱり僕はパッパルデッレのピロピロ感が好きなんだよな(笑)。豚肉の美味しそうな香りを放っているソースがパスタの表面をネットリと包んで、口の中でイタリアの音楽を奏でている。Babboに比べると、もう少し家庭的な味わいかもしれない。

b0198361_10272227.jpg
Pappardelle alla Bolognese (Pork Ragu & Grana) ($23)

同行人はトンナレッリを注文。ペコリーノチーズと黒胡椒だけの、とてもシンプルな料理。トンナレッリはとてもモチモチしていて、この感触はうどんに通じるところがある。イタリアのオルヴィエートで食べたウンブリケッリと雰囲気が似てるかな。味付けがシンプルなだけに、パスタの美味しさを100%楽しめる。こういうシンプルなパスタも僕は大好きだ。でも同行人は、同じような味付けのものをアペタイザーとメインで頼んでしまったので、ちょっと失敗したと言っていた。

b0198361_10272455.jpg
Tonnarelli a Cacio e Pepe (Pecorino & Black Pepper) ($16)

さすがDanny Meyer氏経営のレストランだけあって、安心して美味しいと言えるイタリアンだった。
[PR]
by seafoodie | 2014-01-26 11:00 | 北アメリカ(シアトル以外)
Gramercy Tavern (グラマシー・タバーン)
b0198361_5472755.jpg

★★★★
アメリカ料理
Gramercy Tavern
42 E 20th St
New York, NY 10003
212-477-0777

Gramercy Tavernは、Union Square Caféや人気のバーガーショップShake Shackを持つ、Danny Meyer氏の老舗レストラン。絶大な人気を誇っていて、「ニューヨークで一番ポピュラーなレストラン」に、ほとんど毎年のように選ばれている場所らしい。3年近く前、世界一周旅行をしていたときにトルコのカッパドキアで偶然出会って、彼らがGramercy Tavernで働いているということを聞いたんだった。ニューヨークで行ってみたいレストランの一つだったので、話が弾んでしまった。今度ニューヨークを訪れることがあったら、絶対に行きたいと思っていた。これはもう何かに呼ばれているとしか思えない(笑)。

フラットアイアンビルの近くは、多くの素晴らしいレストランでひしめき合っていて、Gramercy Tavernもその一角にある。実はこのレストランには二つの顔が存在する。一つは僕らが今回訪れたフォーマルなダイニングルーム、もう一つは“Tavern”と呼ばれる少しカジュアルなレストラン。Tavernの方には賑やかなバーもあり、平日の早い時間から満杯になるという人気ぶり。メニューはダイニングルームとは少し違うらしい。予約ができないんだけど、入り口はTavernのテーブルを待つ人で溢れかえっていた。

ダイニングルームの方の価格設定は、3コースメニュー$92、テイスティングメニュー$120。テイスティングメニューも面白そうだったんだけど、メインが鹿肉で今夜はその気分ではなかったので、3コースメニューにした。アペタイザーとメインをそれぞれ6種類くらいの中から選ぶことができる。

注文したアペタイザーが出てくる前に、サービスでキャロットスープが出てきた。爽やかな甘さのスープで、ニンジンのエグさは微塵もない。上にパラッとかけてあるチリペッパーフレークが程よい辛さを出していて、最後まで飽きることなく堪能できた。中に入っているロブスターも、ニンジンの甘さを身にまとって、最高に美味しかった。

b0198361_5473469.jpg
Carrot Soup (Lobster, Radish and Tarragon)

僕のアペタイザーはロブスターのパッパルデッレ。ピロピロとしたパッパルデッレは、Babboで食べたラビオリを思わせる美味しさ。ロブスターの甘味、チョリソーの深い味わい、パスタの滑らかな食感が、全部一体となって味覚を刺激する。本当に美味しくて、嬉しくなってしまう。ムール貝も入っていて、悪くはないんだけど、これだけはちょっと味の方向性が違う気がした。

b0198361_5474065.jpg
Lobster Pappardelle (Chorizo, Scallions and Mussels)

同行人はマッシュルームのカスタード。洋風茶碗蒸しのような感じでビックリした。スープの下にはマッシュルームで作ったカスタードがあって、上にはウニ、ゴボウ、それにサンチョークのチップスが乗っている。カスタードをスープごとすくって食べてみると、卵の優しい味わいにマッシュルームの滋味あふれる味が加わって、ため息が出るほど感動してしまう。どこまでも柔らかな味わいで、体の緊張もほぐれていくよう。またゴボウとサンチョークのチップスが、いい風味をつけてるんだ。ウニも出しゃばらずに、スープとカスタードの旨みを後ろからバックアップしている感じ。こういうウニの使い方、僕は大好きだ。

b0198361_5474284.jpg
Mushroom Custard (Sunchokes, Sea Urchin and Pickled Burdock)

ここでまたサービスの料理が二品も出てきてしまった。まずは燻煙されたアークティックチャー。ハマチのような深い味わいで、日本人として笑顔になってしまう感じ。スモークドって書いてあるけど、あまり燻煙の匂いはしないなぁ。変にいじらずに、素材の良さを100%出している感じ。ここのシェフは、かなり手を加えた料理も、こういうシンプルな料理も、どちらも上手いみたいだ。こんな風にその両サイドを体験させられると、改めてシェフの腕の良さがわかってしまう。

b0198361_5474536.jpg
Smoked Arctic Char (Hazelnuts, Parsnips and Quinoa)

もう一つは帆立。表面は香ばしく中はシットリの、理想的な仕上がり。帆立の濃い旨みに加えて、ソースからは柑橘系な風味が漂ってくる。最初は少しだけ場違いな気がしたけど、改めて味わってみるとこういう感じも悪くない。帆立はシーフードの中では味が濃い方なので、こんな軽い感じのソースは、その雰囲気をガラッと変えてくれて面白い。

b0198361_5474829.jpg
Scallops

僕はメインにチキンを頼んだ。普段なら「チキンの料理はつまらない」っていう先入観があるから頼まないんだけど、今回は胃が疲れていたこともあってか、軽いものを食べたくなってしまった。それにソーセージもついてくるというのが嬉しい。チキンの皮はパリッと、でも脂が抜けてしまわない程度に調理してあって、食欲をそそる香ばしさを放っている。それにこのチキンの身の味が濃いこと! これってもしかしたらビーフよりも味があるかも?と思わせてくれるような濃厚な味が、皮の香ばしさと一緒になって、味覚を包んでくれる。チキンの料理でこれほど感動するとは思わなかった。ソーセージもチキンから作ってあって、フワフワで旨みもいっぱい詰まっていて、これも最高だった。所々に見える茶色と灰色の間くらいのものは、なんと蕎麦で作ったダンプリング。ニョッキの蕎麦バージョンといった感じで、これも楽しませてくれた。

b0198361_5475116.jpg
Pasture Raised Chicken & Sausage (Apples, Kohlrabi and Buckwheat Dumplings)

同行人のメインは仔羊。これにも仔羊肉のソーセージがついてきた。ソースはシンプルで軽く、でも仔羊肉の旨みを高めてくれる感じで、これもウットリしてしまう美味しさだった。仔羊肉のソーセージは、当たり前だけどチキンのソーセージとは似ても似つかぬ味で、すごくよかった。こんな風に、サイドディッシュにまで味の冒険をさせてくれるレストランは、本当に大好きだ。

b0198361_547534.jpg
Roasted Lamb & Braised Shoulder (Sunchokes, Bok Choy and Hen of the Woods Mushrooms)

デザートの前に出てきたのが、「リンゴのコンソメ」と呼ばれるもの。リンゴジュースの重い甘さがなく、爽やかなリンゴの香りと味で、口の中をサッパリさせてくれる。泡はもう少し砂糖を加えてあるのかな。下のコンソメよりもネットリした感じで、そのコンビネーションがまた面白かった。

b0198361_5475684.jpg
“Apple Consommé” with pomegranate

さて、デザート。どれも美味しそうなんだけど、今日は甘いもので締めくくりたい感じじゃない。デザートの代わりにチーズを3種類ずつ頼んでもいいですよと言われたので、二人ともそうしてしまうことにした。臭みのあるドッシリしたチーズ、ブルーチーズ、クリーミーなチーズなどの好みを伝えて、持ってきてもらうことにした。薄切りのパンも3種類出てきて、それに乗せて食べることができる。どれもドンピシャの美味しさで、最高のデザートになった。

b0198361_5475865.jpg
b0198361_548079.jpg
Cheeses

最後にはプチフールと、お土産のマフィンまで貰ってしまった。

b0198361_548426.jpg
Petit Four

b0198361_548683.jpg
お土産のマフィン

いやはや、やっぱりニューヨークで一番ポピュラーだというのもダテじゃない。全てに手抜きをすることなく、客の味覚を楽しませようという意気込みに溢れている料理ばかりで、安心と感動のどちらも満たしていた。Eleven Madison Parkほどユニークさや奇抜さはないけど、一つひとつの料理として考えると、Gramercy Tavernの味付けの方が個人的には僅かながら優っているような気がした。それにしても、このレベルのレストランがごろごろ転がっているニューヨーク、本当に羨ましい!
[PR]
by seafoodie | 2014-01-25 19:00 | 北アメリカ(シアトル以外)
Babbo (バッボ)
b0198361_15184777.jpg

★★★½
イタリア料理
Babbo
110 Waverly Pl
New York, NY 10011
212-777-0303

Babboは、アメリカのFood Channelで有名なMario Batali氏によるイタリアンレストラン。彼のお父さんはシアトルでSalumiを経営していて、Mario Batali氏も時々シアトルにやってくるとの噂を聞く。このBabboには前から来たかったんだけど、予約が取りにくいのがネックになって、今まで訪れることができなかった。

Babboはワシントンスクエアパークからすぐのところにある。ランチは11時半開店なので5分くらい前に行ってドアの前で待っていたら、店のすぐ前にバイク(ベスパ!)を止めて、ドアをバンバンと叩いて開けてもらって、中に入って行った人が。……あれ? 今の、Mario Batali氏じゃなかった?? 同行人によると、トレードマークともいえるオレンジ色のクロックスも履いていたらしい。僕らが店に入ってすぐにまた出て行ってしまったけど、同行人「気をつけてねー」、Mario Batali氏「ありがとー!」だけの会話ができて、同行人は喜んでいた。

さて、イタリアンということでもう少しカジュアルな店内かと思っていたんだけど、これは全然カジュアルな雰囲気じゃない。ジャケットは着ていたけど、ランチとはいえジーンズで入るのがちょっと恥ずかしかったほど。店の人は気にせずに笑顔で迎えてくれたけど、やっぱりここはきちんとした服装で行くのがいいみたいだ。

4コースからなるランチメニューは$49なんだけど、ちょっと胃が重い感じがしたので、アラカルトからアペタイザーとパスタだけを頼むことにした。

最初にサービスとして、ヒヨコマメのクロスティーニが出てきた。これは美味しかったけど、特筆するほどのものじゃないな。ヒヨコマメはホックリ、パンはカリカリで、まさに見た通りの味だった。

b0198361_15184930.jpg
Crostini with Chick Peas

僕のアペタイザーはアルグラのサラダ。山盛りのアルグラにビックリした。味付けは薄切りのパルミジャーノにバルサミコ酢がメインと、とてもオーソドックス。ドレッシングの酸味と塩味の加減がちょうどよく、アルグラの強い味を抱きとめていた。噛んでいくうちに、口の中はアルグラのスパイシーさでいっぱいになる。ローストされたパンプキンシードなのかな、時々口の中で香ばしい味と香りを与えてくれて、一本調子な味ではなかった。ローストされたサンチョークが脇についていて、これはちょっと甘めの小芋といった感じの味で、とても美味しかった。でも量が多すぎ! 半分くらいしか食べることができなかった。

b0198361_15185140.jpg
Arugula Salad with Roasted Sunchokes, Parmigiano and Aceto Tradizionale ($15)

同行人はコッパにモッツァレラチーズが乗ったものを注文。コッパは“Salumi”と書いてあるところを見ると、シアトルのお父さんの店から来たものかもしれない。豚の美味しさを上品に凝縮したようなコッパと、どこまでも優しい味わいのモッツァレラチーズのコンビネーションは、想像していたよりもピッタリと合ってビックリした。コッパの上にはレッドペッパーのフレークとブレッドクラム(パン粉)が少し乗っていて、とても面白い歯触りを与えてくれていた。

b0198361_15185464.jpg
Mozzarella di Bufala with “Salumi” Coppa ($14)

僕のメインはアサリのリングイーネ。これは僕の大好物。ほとんどのイタリアンレストランで目にするアイテムなので、そのクオリティを比較することができる。完璧アルデンテのリングイーネに、ちょっとだけピリ辛のソースとアサリ。ソースは確かに今まで食べた同じ料理に比べて、頭一つ飛び出て美味しい。グチャッと味が混ざってしまわずに、とてもピュアな感じなんだよね。だからといって味が薄いわけではなく、旨み成分は溢れんばかりにあるし。イタリアンパセリは個人的にあまり好きじゃなかったんだけど、この料理を食べて初めて「なるほど!」と思った。確かにこの料理には抜群に合う。パセリがなければ同じような味の続きになってしまうところで、口の中で味のコントラストを作ることで、ソースの旨さを際立たせているような気がした。最高に美味しかった!

b0198361_15185757.jpg
Linguine with Clams and Hot Chiles ($19)

同行人は牛の頬肉のラビオリ。カステルマーニョチーズに、黒トリュフがかかってきた。口に運ぶときに、まず鼻に抜けるのはトリュフの魅惑的な香りとカステルマーニョのチーズの香り。ピロピロとした感触のラビオリは、噛むときのクニュッとした感じがたまらない。中からはビーフの美味しさがいっぱいに詰まった頬肉が流れ出してきて、口の中はもう小宇宙状態。うきゃー、美味しすぎるー! なんだか自信に満ち溢れた味で、もう最高だった。

b0198361_1519184.jpg
Beef Cheek Ravioli with Black Truffles and Castelmagno ($20)

デザートはあまり重いものは食べられそうにないので、無難にジェラートを注文。3種類のフレーバーが選べるというので、僕はバニラ、メープル、エスプレッソを選択。どれも最高に美味しかったんだけど、メープルは想像通りちょっとだけ甘すぎる感じだった。バニラは基本を抑えてそれ以上の素晴らしい味で、エスプレッソはこれだけいくつも食べたくなるような、僕の好みに100%合った味だった。

b0198361_1519374.jpg
Gelati ($12) Vanilla, Maple, Espresso

いやはや、本当に堪能した。今回はランチだったけど、今度ニューヨークに行く機会があったら、ぜひディナーに挑戦したいと思う。
[PR]
by seafoodie | 2014-01-25 11:30 | 北アメリカ(シアトル以外)
Eleven Madison Park (イレブン・マディソン・パーク)
b0198361_9214221.jpg

★★★★
アメリカ/フランス料理
Eleven Madison Park
11 Madison Ave
New York, NY 10010
212-889-0905

Eleven Madison Parkは以前ニューヨークに行ったときには聞いたことのない名前だったんだけど、いきなり僕のレーダーに現れた。ミシュラン三ツ星、Gayotで18点、World’s Top 50 Restaurantsでは、なんとNo.5に位置するレストランらしい。以前はGramercy Tavernと同じオーナーが経営していたらしいんだけど、いつからか独立したらしい。ネットでもかなりの評判だったので、今回のニューヨーク旅行の目玉的な存在だった。

ここの店で出すものは、一人$225のコースメニューのみ。しかも選ぶ余地がほとんどない。嫌いな食材やアレルギーなどは避けてくれるけど、他はすべてシェフ任せということになる。飲み物別で$225というのは、今までで一番高いコースメニューの一つだけど、人生に一度くらいはいいんじゃないかな(笑)。

店内は天井が高く、白と茶系統をベースにしたインテリアで、素晴らしく高級感があるのに変に肩を張らずに済む安心感もある。ゴテゴテと飾り付けずにシンプルかつエレガントに、というモットーが感じられた。スタッフの対応も、このクラスのレストランにしては過剰なくらいフレンドリーで、嬉しくなってしまう。

席に着くと、テーブルの上には白い封筒と小さなナイフが置いてあるのに気づいた。にこやかなスタッフが、「まず最初の選択をしていただきます。その封筒をナイフで開けて、中のカードの4つの選択肢の中から、一番自分に訴えかけてくるものを切り取ってください」と説明する。カードには、メープル、クランベリー、フェンネル、アップルの4種類の型があり、指で押して切り取ることができる。これが何に使われるのか全く謎だけど、4種類のうち3つは甘い感じがするので、僕はフェンネルを選んだ。さて、これが何に使われるのか。食べる前からドキドキしてしまう。

b0198361_9214514.jpg
この選択は一体どう使われるんだろう?

その後、糸で結ばれた白い箱が出てきた。中を見ると、白と黒のチョコレートを乗せたようなクッキーが入っている。最初からクッキー??と思っていると、スタッフが「甘くないですよ」と教えてくれた。食べてみると、なるほど本当に甘くない! チョコレートのように見える部分は実は違っていて、口の中にはチェダーチーズのような風味がフワッと広がる。これはグジェとかチーズクッキーみたいな美味しさだ。最初から肩すかしを食らわされた感じで、笑ってしまった。

b0198361_9214833.jpg
Cheddar: Savory Black and White Cookie with Apple

次は牡蠣にビシソワーズとキャビアがついたもの。シアトルの美味しい牡蠣も自慢だけど、この牡蠣もまたプリプリしていて、味が濃くてビックリ。ビシソワーズがまるで絹のような優しい味わいで牡蠣の味を包み込んで、もう最高。あまり牡蠣はいじりすぎない方が好きだけど、この一品には脱帽だった。

b0198361_9215061.jpg
Oyster: Vichyssoise and Caviar

牡蠣の次は帆立。リンゴ、松、シログワイに漬け置きしてあったものらしい。上にはリンゴの「雪」がかかっている。レストラン業界では一時期「泡」が大流行りだったけど、「雪」に移行したみたいだ。帆立のしっかりした味わいはそのままで、それに爽やかなリンゴの風味がたなびく感じ。シログワイとかって聞いたこともなかったんだけど、別に変わった風味は感じられなかった。帆立の甘さを引き出す役目だったのかな。

b0198361_9215373.jpg
Scallop: Marinated with Apple, Pine, and Water Chestnut (apple snow)

次は丸い板の上に、まるで白いロールケーキのようなものが出てきた。これは骨で、骨髄の部分に食べるところが詰まっているらしい。キャビア用の備え付けのスプーンで真ん中をほじくると、白いクリームのようなものの下にはビーフのタルタルとキャビアが詰まっていた。生の牛肉の美味しさに、キャビアの塩味、それに燻煙された骨髄の何ともいえない旨みが重なって、ナニコレー!と踊り出したくなるような美味しさ。シンプルながらに感動させてくれた。

b0198361_9215514.jpg
Beef: Tartare with Caviar and Smoked Bone Marrow

次は木の板の上に、パンが一枚。それにはマスタードがポツポツと置いてあって、周りにはピクルスや野菜がある。それとは別に、固形燃料で温められている銀の容器には、ビーフのパストラミ。「ニューヨークといったらサンドイッチが有名です。我々のバージョンのサンドイッチをお楽しみください」とのこと。「サンドイッチといえばソーダ」らしいので、小さ目の瓶にコーラのような色のソーダも入ってきた。パンの上に肉を乗せて、好みでピクルスや野菜も加えて、ナイフとフォークで食べる。あー、なるほど。これはデリの味だ!パストラミとライ麦パンにマスタードの味が本当に良く合う。このピクルスも見事。少し甘めで、酸味がきつすぎることもなく、とても美味しかった。ソーダはコーラっぽいんだけど、もっと軽い感じ。それにフェンネルが入っているらしい。最初のカードでの選択が、ここに使われたのかな。味も最高だったけど、こんなプレゼンテーションは他のレストランでは体験したことがない。

b0198361_9215857.jpg
Beef: Pastrami with Pickles, Rye, Mustard, and Fennel

b0198361_922238.jpg
こんな風にオープンサンドイッチにして食べる

パンは焼きたてのクロワッサン。無塩バターとアヒルの脂から作ったバターがついてきた。無塩バターには、一緒に来た海塩をつけて食べると最高。アヒルのバターはどっしりとしているけど、少しも臭くない。アヒルのいい風味だけが感じられた。

b0198361_922532.jpg
フレッシュなクロワッサン、無塩バターにアヒルの脂のバター

さて、次はフォアグラのコース。ここでまた選択の余地があった。二種類の料理法があって、焼かないものと焼いたものがあるという。僕は焼かないもの、同行人は焼いたものを頼んだ。

僕の焼かない方は、サンチョークと一緒にキュア(保存処理)したものをスライスして、クルッと巻いたもの。まるでスライスチーズのような見目なんだけど、口に入れるとそれがまるでバターのように溶けて、フォアグラの深い旨みが口の中に溢れ出す。うっわー、美味しいぞー! 臭みは全くなし。フォアグラはそれほどファンではない僕も、これは心の底から美味しいと感じられた。サンチョークを揚げたものも、口の中をサッパリさせてくれてとてもよかった。

b0198361_922742.jpg
Foie Gras: Cured with Sunchokes and Fermented Mustard Greens

焼いたものは、サンチョークとヘーゼルナッツが使ってある。表面はカリッと香ばしい匂いを放っていて、中はクリームのよう。これは結構色々なレストランで食べられる味だけど、やっぱりクオリティは最高だった。臭みが全然ないってのは見事だと思う。

b0198361_9221079.jpg
Foie Gras: Seared with Sunchokes, Hazelnuts, and Solera Vinegar

いきなりテーブルに大きな古い本が置かれてビックリした。“The Cook Book of the Waldorf”と書いてある。それと同時に運ばれてきたカートにはサラダの材料が乗っていて、どうやらウォルドルフのサラダを目の前で作ってくれるらしい。リンゴを機械でシャリシャリと千切りにした後、特製マヨネーズと混ぜ(同行人はマヨネーズがだめなので、ヨーグルトベースのソース)、クランベリーやクルミをトッピングして、最後にブルーチーズの薄切りを乗せて出来上がり。リンゴの爽やかさとクルミの甘さが最高に合う! ブルーチーズのアクセントも素晴らしい。

b0198361_9221251.jpg
目の前でサラダを作ってくれる

b0198361_9221575.jpg
Apple: Waldorf Salad with Celery, Cranberries, and Walnuts

サラダを食べ終わると、サーバーが皿を持ち上げる。と、そこにはグラノーラが入ったボールがあるじゃないですか! サラダが来た時、なんかデカい皿だなと思ったけど、こういう事だったとは。スプーンの上には液体ヨーグルトが乗っていて、それでグラノーラを食べるととても美味しかった。こういう演出がスゴすぎるんですけど!

b0198361_9221772.jpg
皿の下にはグラノーラが!

お次はシーフードのコースで、ロブスター、マテ貝、ウニが乗ってきた。ロブスターは臭みが一切なく身が甘くて最高だし、ウニには微かに甘いゼリーの薄切りが乗せてあって面白かったし、マテ貝も旨みでいっぱいで、それぞれに最高に美味しかった。不満な点は何ひとつ見つからなかった。

b0198361_9222117.jpg
Lobster: Poached with Razor Clam, Sea Urchin, and Kale

次の皿が出てきたとき、材料の説明は前と全く同じ。え?! 材料は一緒で別バージョン! 今度はロブスターは殻から取り出してあって、マテ貝も一緒に、ウニで作った泡がかけてある。僕はウニはそのまま食べるよりも、こんな風にソースっぽく使ったのが大好き。香ばしいような旨みでロブスターとマテ貝の身を包み込んで、一つ前の料理とは似ても似つかない味に変身していた。このレストラン、どこまでビックリさせてくれるんだよう!

b0198361_9222364.jpg
Lobster: Poached with Razor Clam, Sea Urchin, and Kale (別バージョン)

次はセロリの根に黒トリュフのソースをかけたもの。大根のような、でもそれよりももっときめ細かな感じで、滋味溢れる味にトリュフの香りがミックスされて、恍惚となってしまう。

b0198361_926532.jpg
Celery Root: Braised with Black Truffle

次はいよいよ肉のコースらしい。サーバーが丸焼きのアヒルを持ってきた。「これからこのアヒルをお楽しみいただきます」と言って、その丸焼きは下げてしまった。最初に来たのは、アヒルのスープの容器の上に、アヒルのソーセージとグリュイエールチーズが乗ったもの。スープは、よく中華であるようなアヒルのスープとは違って、あの重い臭みが全くない。どこまでも軽く、アヒルの旨みを凝縮した味が全ての味蕾を刺激する。上のソーセージとチーズも、ほんの一口二口。スープよりは少しだけ重いアヒルの味が感じられて、これから運ばれてくるアヒル肉の期待が大きくなっていく。

b0198361_9273816.jpg
丸焼きアヒル!

b0198361_9274999.jpg
Duck: Broth with Sausage and Gruyêre

アヒル肉の本番は、まるでチーズのように三角形に切られて出てきた。パリパリの皮の下はしっとりとした脂、その下はジューシーな肉。今までに味わったアヒル肉の中で、一番上品に感じた。ラベンダーと一緒にローストしてあるらしいけど、香りはほんの僅か。でもこういうところでアヒル独特の臭みを除去しているんだろう。

b0198361_928488.jpg
Duck: Roasted with Lavender, Honey, and Rutabaga

肉料理が終わって、かなりお腹はいっぱい。「ピクニックはいかがですか?」と、テーブルにピクニックバスケットが置かれた。バスケットの中にはプレッツェル、ドライフルーツ、オニオンペースト、それにグリーンスワードチーズとビール! 中の皿は陶器なんだけど、まるで紙の皿のように曲がったりしてる。あーもう、この店はどこまでサプライズさせてくれるんだろう! グリーンスワードチーズは、まるでリバロのような重さがあるんだけど、かなりクリーミーで、香ばしいプレッツェルととても良く合う。それにまたこのプレッツェルにビールがよく合うんだ! 軽いビールは、肉で重くなってしまった口をリセットしてくれるみたいで、最高だった。でもあまりにもお腹がいっぱいだったので、ドライフルーツもオニオンペーストも一口ずつくらいしか食べられなかったのが残念だったな。

b0198361_9282259.jpg
テーブルの上にいきなりピクニックセットが置かれた

b0198361_929727.jpg
Greensward: Pretzel, Onion, and Dried Fruit (ピクニック)

次はまたこれでもかというような演出。ケーキをテーブルに持ってきて、鍋の中のラムに火をつけて、スプーンでケーキの上にかけて外側を焼いてくれる。これはベイクド・アラスカと言われるケーキで、以前アラスカクルーズに行ったときに同じように作ってくれたんだけど、やっぱり目の前で青紫色の炎がケーキを包み込むのを見るってのは、最高に迫力があった。これはこのままは出さずに、後で切って持ってきてくれるらしい。

b0198361_9292560.jpg
ベイクド・アラスカを目の前で作ってくれる

最初のデザートはスイートポテトのカードに、エスプレッソのメレンゲとオレンジシャーベット。それぞれに違う方向の美味しさで、口の中がサッパリする感じだった。特にエスプレッソのメレンゲはフワフワで、こんなに軽いメレンゲは初めてのような気がした。

b0198361_929441.jpg
Sweet Potato: Curd with Espresso Meringue and Orange Sorbet

デザート第二弾は、さきほどのベイクド・アラスカ。ほんの一口だったけど、お腹がいっぱいだったのでこれは嬉しかった。ラムの美味しさをたっぷりと吸ったクリームは、焼けたところからキャラメルのような香りを放っている。皿に塗られたソースはフェンネル。最初のカードでの選択は、ここにも使われたようだ。

b0198361_930181.jpg
Vanilla: Baked Alaska with Rum, Raisin, and Fennel

最後はチョコレートを纏ったプレッツェルにアップルブランデー、それと最初のクッキーの箱と全く同じものが出てきた。でも今度のクッキーは見目は同じでも、シナモンの香りがして甘くて美味しい。アップルブランデーは、まるでグラッパのような感じで、味覚を綺麗にすると同時に消化も助けてくれるよう。チョコレートのプレッツェルも美味しかった!

b0198361_9302067.jpg
Pretzel: Chocolate Covered with Sea Salt (Apple Brandy)
Chocolate: Sweet Black and White Cookie with Cinnamon

食事が全て終わった後は、グラノーラの瓶詰がお土産として出てきた。

b0198361_9304097.jpg
お土産にグラノーラのシリアル

いやはや、こんなにもサプライズを体験するとは思いもよらなかった。料理のクオリティが最高なのはもちろん、「どうしたら客を喜ばせることができるか」というテーマに、全ての面から挑戦しているような姿勢に感服した。今までの人生の中で経験した素晴らしいレストラン体験の中で、間違いなくベスト3に入る場所だ。一人$225というのはかなり敷居が高いけど、一生に一度はEleven Madison Parkをぜひ体験していただきたい。これはもう、ただの食事じゃない。エンターテイメントだ。
[PR]
by seafoodie | 2014-01-24 19:00 | 北アメリカ(シアトル以外)
Aquavit (アクアヴィート)
b0198361_1523971.jpg

★★½☆
スカンジナビア料理
Aquavit
65 E 55th St
New York, NY 10022
212-307-7311

Aquavitはミシュラン一つ星を持つ、スカンジナビア料理の店。ちょっと変わった趣向もいいかなと思って、プランに入れてみた。

ここは以前三ツ星だったらしく、その頃はジーンズ禁止などのドレスコードがあったらしいけど、今は特に制限はないらしい。店内はかなり高級で、スカンジナビアのデザインとレトロ調の融合した、とても落ち着いた雰囲気を醸し出している。だからやっぱりランチでも、ジーンズだと居心地が悪いかもしれない。

ここでは3コースのプリフィックスメニューが$42。アペタイザーとメインは二種類の中から選ぶことができる。個人的に食べたいものばかりだったので、コースで行ってみることにした。

アミューズブーシュとしては、チーズを薄く焼いたものに亜麻仁(フラックスシード)を付けたもの。ゴマのような歯触りと香ばしさに、とても奥深いチーズの味わいがとても合う。一人一枚だけだったんだけど、三枚くらい食べたいくらいだった。

b0198361_1524450.jpg
アミューズブーシュの一品

僕のアペタイザーはシュリンプ・スカーゲン。エビや玉ねぎなどをディルの入ったマヨネーズで和えて、それをライ麦パンの上に乗せたもの。ディルのマヨネーズはそれほど重くなく、エビの甘味とよく合ってとても美味しかった。下にあるパンも一緒に切って食べると、ライ麦パンの黒砂糖のような甘い香りが加わって、また違った印象を楽しめる。ただ、ずっと食べていると飽きてくる味でもある。軽いとはいえ、やっぱりマヨネーズベースだからなんだろうか。半分くらい食べただけで、後は残してしまった。

b0198361_153537.jpg
Shrimp Skagen (Danish rye, dill mayonnaise)

同行人はキュウリとディルのサラダ。上にはバターミルクの「雪」がかかっている。バターミルクには少し酸味も加えてあるらしく、キュウリは爽やかな塩味と少しの酸味がして、まるで浅漬けを食べているかのよう。この爽やかさがとても美味しかった。

b0198361_153887.jpg
Dill and Cucumber Salad (kale, radicchio, buttermilk)

僕はメインにスウェーデン風ミートボールを注文。僕はこのスウェーデン風ミートボールが大好物なんだけど、これにはリンゴンベリー(コケモモの一種)が山ほどかかっていて、ちょっとゲゲッと思ってしまった。ミートボールはちょっと軽いけど、なかなかの美味しさ。ただやっぱりリンゴンベリーのせいで、全体的にかなり甘くなってしまっていたのが悔やまれた。端に除けても、この甘味から逃れることはできなかった。シャントレルマッシュルームもふりかけてあるんだけど、ソースとリンゴンベリーの狭間で、ほとんど味も香りも感じられなかったのが残念。全体的に少し考えすぎな気がした。

b0198361_153115.jpg
Swedish Meatballs (lingonberry, chanterelles, cream sauce)

同行人のメインは、スカンジナビアのブイヤベース。普通のブイヤベースのように、シーフードと一緒に煮込まれているものと思いきや、クリームソースの上に様々なシーフードを乗せただけのものらしい。帆立もサーモンも美味しかったけど、なんだかクリームソースが重い感じがして、これもずっと食べていると飽きてしまう味のような気がする。同行人は帆立が最高に美味しいと言っていたけど、結局半分くらい残してしまっていた。

b0198361_1531429.jpg
Scandinavian Bouillabaisse (seafood, celery, parsley aioli)

デザートはキャラメルのパンナコッタ。このデザートは選択の余地がなかった。キャラメルということで、僕の苦手な塩味と甘味が混ざった味が来るかなと思っていたら、まさにその通りだった。日本では塩キャラメルとか流行ってたし、シアトルでも塩キャラメルアイスクリームが話題になってたりしたけど、僕にとってはあまり好きな味ではない。パンナコッタ自体はかなりモッチリしていて、重く感じてしまうのも残念。一緒についてきたダークチョコレートのアイスクリームも、僅かな酸味が僕にとっては余計に思えた。

b0198361_153167.jpg
Caramel Panna Cotta (dark chocolate, raspberry, pistachio)

b0198361_1532052.jpg
サービスの食後のクッキー

雰囲気もサービスもよかったし、面白い体験だったけど、僕の好みの味の方向からは随分外れていて、ニューヨークで食べたものの中で一番のガッカリになってしまった。ミシュラン三ツ星時代は一体どういう味付けだったのか、とても興味がある。
[PR]
by seafoodie | 2014-01-24 11:45 | 北アメリカ(シアトル以外)