シアトル近辺の美味しいレストラン食べ歩き
by seafoodie
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シアトル在住のAlexです。美味しいものが大好きなので、レストラン訪問記をまとめてみました。

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カテゴリ:オセアニア( 9 )
Shimbashi Soba on the Sea (新橋そば)
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★★☆☆
Shimbashi Soba on the Sea
Shop 6, Wharf 9, Cowper Wharf Rdwy
Woolloomooloo, NSW 2011, Australia
02-9357-7763

 Sydneyに美味しい蕎麦屋があるということで行ったのがこのShimbashi。このレストランがあるのはWoolloomooloo Bayというちょっとハイクラスな場所っぽいところで、W Hotelが入っているビルの一角にある。天気のいい日だったので、外に座ることにした。目の前にはヨットやボートが沢山泊まっているマリーナ、爽やかな風、静かな雰囲気と、天気のいい日にランチを楽しむのには絶好の場所。

 最初は美味しいと言われている蕎麦だけにしようかと思ったんだけど、日本でだって蕎麦だけを食べたことのない人間。それだけだとちょっと軽すぎるかなって思ったので、蕎麦の付いてくる天丼セットにしてみた。

 出てきたのは天丼、蕎麦、ちょっとしたサラダとお漬物。天丼は美味しいんだけど、そればかり食べているとやっぱり油っぽくてしつこい。そこで箸休めで漬物を食べると、口の中がすっきりしてまた天丼を食べたくなってくる。うんうん、なかなかいいんじゃないかい? 問題のお蕎麦なんだけど、シコシコした麺はとてもいい蕎麦の香りがして、それにこの汁もとてもこの蕎麦にマッチしてて美味しい! 日本でも蕎麦ってあんまり食べに行かない方だったんだけど、この天丼セットはSydneyに居ながらにして日本を懐かしがらせてくれた。食べ終わってもなんか物足りない感じだったんで、もうちょっとだけ蕎麦があったら嬉しかったな。

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 このShimbashiはSydneyで唯一行った日本食レストランだったんだけど、さすがW Hotelのビルの一角にあるだけあって、なかなかのレベルだった。今度またSydneyに行った時には再訪して、今度はお蕎麦だけをたくさん食べてみたいと思う。あのシコシコした麺の感じ、まだ口の中に残ってる…。
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by seafoodie | 2003-03-01 00:00 | オセアニア
Forty One (フォーティーワン)
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★★★½
Forty One
Level 41, Chifley Plaza
2 Chifley Square
Sydney, NSW, 2000, Australia
02-9221-2500

 Cafe Sydneyに続いて、ここもアメリカン・エクスプレスの賞で次点を取ったレストラン。ダウンタウンのど真ん中にあるビルの41階にあるレストランで、雰囲気はもちろんのこと、眺めも抜群にいい。Sydneyに住む友達も、僕が行きたくて行けなかったRockpoolというレストランよりも好きだという場所。当日予約が取れてラッキーだったと思う。 

 初めてのレストランでもしコースメニューがあったら、僕はいつも迷わずにそれを注文している。自分で何を食べたいかってのを選ぶよりも、シェフの腕前を凝縮したようなコースメニューで、そのレストランの第一印象を掴むってのが目的。それと一緒に、各コースに合ったグラスワインを持ってきてくれるように頼むと、ソムリエの腕を見ることもできる。今回はまさにそれ。どんな料理とワインで楽しませてくれるか、とてもドキドキしていた。

 最初に出てきたのはアミューズ。マグロとキャビアが主役。とても新鮮なシーフードで、のっけから口の中がすっきり。とても美味しかった。レンゲに乗って出てくるっていうこのプレゼンテーションもなかなか面白いよね。

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マグロとキャビアのアミューズ

 次のコースはウズラとフォアグラのガランティーヌ 。これは普通、鶏肉や子牛肉なんかの骨を抜いて詰め物をして、香味を加えて煮た料理のこと。しっとり、こってりしていてとても美味しいんだけど、ほんの 5%だけ塩味が強いような気がした。このレベルのレストランだとかなり繊細な味付けのところが多いんだけど、このガランティーヌはとてもはっきりした味付けだった。味自体はとても良かったので、もうちょっとだけ塩味を控えるともっと素晴らしかったんじゃないかな。付け合せもよくてとてもグッド。おまけに一緒に注がれたワイン、Huia Gewurtztraminer 2002, Marlborough, New Zealandの甘味もこの料理にとても合っていた。

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Galantine of Quail and Foie Gras, Truffled Green Bean & Shallot Salad

 お次はスイートコーンのスープと、カニ肉とほうれん草のハンバーガーといった感じのもの。このスイートコーンスープ。フレッシュなコーンの味がしてとても美味しいんだけど、やっぱりちょっとだけ塩味がどっしりし過ぎてる感がある。今日のシェフの味覚なのかな? しょっぱ過ぎるってことでもないんだけど、もうちょっと控えめな塩味の方がコーンの味をよく味わえていいと思う。カニ肉はとても美味しかった! このプレゼンテーションも泣かせるよね。なんかこれだけでちょっとしたランチになっちゃいそうだ。これに一緒についてくるハズだったワインは Viognierだったんだけど、在庫がなかったらしく、Carlet ‘Tre Bianchi’ 2001 Cardinia Rangesになってしまった。Viognierを今回の旅行で大好きになってしまったのでとても残念だったんだけど、このワインもなかなかだったと思う。

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Cream of Sweetcorn Soup with a Feuillete of Peppered Hand Picked Crab Meat & Creamed English Spinatch

 次はチキンの胸肉に、Yabbyと呼ばれるオーストラリア版ザリガニの尻尾が付いてくる。このソースもザリガニをベースにしたものらしい。チキンって普通こういうコースメニューでは今まで出てきたことがなかったのでちょっとビックリ。なかなか美味しいことは美味しいんだけど、なーんか普通っぽいって印象は避けられない。目が飛び出るほど美味しくはなかったけど、ガッカリするほど不味くなかったってのが正直な気持ち。これについてきたTucks Ridge Chardonnay 2000, Mornington Peninsula, Victoriaはとても美味しかったけど。

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Grilled Breast of Corn Fed Chicken with Champagne Poached Yabby Tails, Saffron, Tomato & Crustacean Sauce

 さてメインは子羊のメダリオンに、マッシュルームの入ったクレープと、タラゴンとマデイラ酒を元にしたソースがかかってる。うん、とても美味しかった。肉質もいいし、ソースの出来もいい。付け合せのマッシュルームクレープも非凡でいいじゃん。あまり驚きはないメインディッシュだけど、それだけに安心して食べられた感じかな。Cape Mentelle Trinders Cabernet Merlot 2000, Margaret River, Western Australiaは最高に美味しかった。ワイン愛好家には叱られちゃうかもしれないけど、個人的にCabernetとMerlotのミックスって好きなんだよなー。Cabernetのどっしり感と、Merlotのフルーティー感が一緒になった感じで。うんうん、いいメインコースだった。

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Noisettes of Gippsland Lamb, Wood Mushroom Crepe, Madeira Jus Infused with Tarragon

 メインの後はチーズのコース。このチーズはみんなウォッシュド・タイプっていって、製造途中にチーズの表面を塩水とかで洗って、菌が付きやすくしてるもの。それも一つ一つ、オーストラリア、イタリア、フランスと、生産地の違うチーズが3種類。同じウォッシュド・タイプでも、こんなに性格が違ってくるんだなって、すごく興味深い経験をした。これと一緒に来たワインはTorbreck Juveniles Grenache Blend 202, Served Chilled, Barossa Valley, South Australia。うーむなかなか。

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Trio of Washed Rind Cheeses from Australia, Italy & France

 お次はゼリー。これって何のゼリーだったか忘れちゃったんだけど、ネットリとした食感がとても良かった。普通でいうとパレット・クレンザーの役目をするシャーベットってところかな。

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ゼリー

 最後はデザート。これは一つの皿に4種類ものデザートが乗っているコース。見るだけで楽しくなっちゃうんだけど、この頃になるとやはり満腹で、全部食べるってワケにはいかなかった。でも一番手前に見えてるチョコレートケーキなんかはとても上品な味で、この夜のディナーを締めくくるのにピッタリだった。ワインはBimbadgen Estate Botrytis Semillon 1999, Griffith, New South Wales。あまりにも満腹だったので、どんなワインだったか忘れてしまいました。ゴメンなさい。

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Dessert … Mini Variation on a Theme

 さすがSydneyで名高いこのForty One、とてもいい経験ができた。例の塩味がきつ過ぎる件とかがなければ4つ星をあげられたかもしれない。眺めはいいし、インテリアもいい。サービスもいいし、もちろん食事も楽しめる。SydneyではTetsuya'sと並んで外したくないレストランかもしれない。

 男性諸君。ここのトイレはとても気持ちいいです。夜景を見ながら用を足せます。ぜひぜひ(笑)。
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by seafoodie | 2003-02-28 00:00 | オセアニア
Tetsuya's
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★★★★
Tetsuya's
529 Kent Street
Sydney, NSW, 2000, Australia
02-9267-2900

 オーストラリア1のレストランとして有名なTetsuya's。日本人シェフがオーストラリア1と言われるまでに作り上げたレストランの料理。ここに来ることはオーストラリアへの旅行が決まった時点からの夢だった。予約受付けができる限界、6週間前にアメリカから電話をかけて予約を入れた。シアトルの Herbfarmのように、とても予約が難しい場所らしいんだけど、6週間も前ということだけあってか、すんなりと予約を入れることできてホッとした。

 ここの料理はHerbfarmと同じように、自分で選ぶことのできる選択肢はほとんどない。ワインリストからワインを選ぶことができるくらい。それと食事が始まる前に、どんな料理が苦手かというのを告げておくと、それを避けるように料理してくれる。例えば一緒に行った友達のFritzは貝柱が苦手、Bobは生のシーフードがダメということを言っておいたら、ちゃんと彼らだけそれを避けるように他のもので置き換えられて出てきたりしてた。ここらへん、さすが。

 話は前後しちゃったけど、ここのレストランは歴史的に意味のあるGovernor's Houseという家の裏にある。大きな看板も何も出ていないので、場所を知らなかったら絶対にレストランだとはわからないようなところ。中に入ると、京都の高級旅館で感じたような、あの静かで洗練された高級感に身を包まれる。

 まず最初に軽い白ワインをということで、2000 Wellington (North Tasmania)を頼んで料理が運ばれてくるのを待つ。最初のコースは2つの小さなグラスに入った「サンドイッチ」と「サラダ」。「サンドイッチ」の方は、一番下に白いネットリしたソースがあって、その上にそぼろ状になった卵、その上にキャビアが乗ってる。「サラダ」の方はビートルートと、赤いオレンジ。ウェイターから「よくかき混ぜてから召し上がってください」と言われる。あまりにもキレイだったのでかき混ぜたくなかったんだけど、グチャグチャにしてから口に入れてみると…。なるほど「サンドイッチ」と「サラダ」と言われているのがよくわかる。「サンドイッチ」の方のこのねっとりした白いソースは何なんだろうなぁ? とにかくそれがキャビアと卵ととても良く合って、やさしいサンドイッチ風の味を作り出している。キャビアに卵を混ぜたり玉ねぎの細かく切ったのを混ぜることはあるけど、それがこんな風な味にもなれるなんて思ってもみなかった。もう一つの「サラダ」の方は甘味と酸味が一緒になって、確かにフルーツサラダ風の味。シンプルな足し算で、どれだけの味を作り出せるかってのを試してるみたいなアピタイザーに興奮してしまった。

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Caviar & Snow Egg Sandwich
Beetroot & Blood Orange Salad

 次は生牡蠣。これはコースメニューにはなかったんだけど、ウェイターのオススメで追加してもらったもの。僕って実は生牡蠣は大好物って感じじゃない。店によって当たり外れがすごく激しいから。でもここのは今まで食べた牡蠣の中で一番美味しかった! とにかくこのソースがスゴイ。何なんだろう、コンソメ? 何かの出汁? それにアサツキを細かく切ったものと、あれはごま油だったのかな? この全てが牡蠣の味と喧嘩せずに、口の中で踊ってる。こんな牡蠣だったら20個は食べられそうな感じだった。あー、この牡蠣にかかってたかけ汁をどうやって作るのかを聞いておくべきだった~!

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生牡蠣

 次に出てきたのはアピタイザーの盛り合わせ。スパイスを加えたトマトのガズパッチョ、アスパラガスとマロンという蟹のサラダ、鹿肉のたたき、キングフィッシュのフィレ、ツナのタルタル。どれも目が覚めるような素晴らしさ。特に鹿肉のたたきは、今回のディナーの中で僕にとって一番印象に残った味だった。鹿肉とはいえ全然獣臭さがなく、それにローズマリーのいい香りとハチミツの微かな甘さが加わって、まさに味と香りのオーケストラ! マロンっていわれる蟹の身も美味しかったし、もちろんツナのタルタルも素晴らしかったし、キングフィッシュにオレンジベースのソースがかかったヤツも最高だった。スパイスを加えたトマトのガズパッチョはとても冷たくてすっきりと美味しくて、このコースを締めくくるのにピッタリだった。んー、どうして鹿肉にローズマリーとハチミツとかっていう組み合わせを思いつくかなぁ? シェフも色々と試行錯誤を繰り返したに違いない。

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Gazpacho with Spiced Tomato Sorbet
West Australian Marron Salad with Asparagus
Tataki of Venison with Rosemary & Honey
Marinated Fillet of Kingfish with Orange & Soy Jelly
Tartare of Tuna with Goat Curd & Wasabi

 次のコースが来る前に、2001 Yalumba Eden Valley Viognierを頼む。Viognierは今回の旅行で僕のお気に入りになったワイン。シャルドネっぽい力強さに、リースリングのようなフルーティーさがちょっと加わった感じ。このYalumba Eden Valley Viognierは今回の旅行の他のレストランでも飲んだんだけど、舌にピリッとくる発泡性っぽい感覚から、どっしりしたオークの香りのする味、それでいて鼻に抜ける香りはとてもフルーティーと、僕の好きな性格を全部集めたみたいだった。

 このワインと一緒に食べたのが、ここのシェフが有名になった料理。オーシャントラウト。低温で長時間調理してあるらしく、中は生のようにジューシー。味付けはこの上に乗ってる昆布のみじん切りから来るものが大きいみたい。とにかく口の中に入れるとトロッととろけるような身、それに昆布の佃煮っぽい味が加わって、もう気分は日本にワープバックしてしまった感じ。こんなに日本料理っぽいんだけど、日本料理とは呼べない要素もたくさん含んでいて、どこの料理といったらいいのかわからない。でもこれは確かに、シェフが有名になったキッカケの料理だけあって、素晴らしい一品だった。この組み合わせ、本当にどうやって見つけるんだろうなぁ。

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Confit of Petuna Tasmanian Ocean Trout Loin with Kombu, Celery & Daikon

 お次はロブスターのラビオリ。このコースは確かに美味しかったんだけど、前のコースで体験した素晴らしさがあまりにもスゴすぎて、この料理がちょっと平凡に感じてしまった。んー、でもこの料理が最初に出てきてもあんまり感動しなかったかも。パスタとロブスターはなんとなく同じような舌触りだし、どちらもあんまりでしゃばった味じゃないから、それにかけてあるソースが決め手なんだけど、それがちょっとさっぱりしすぎてて印象に残らなかった感じかな。ここでこってりとしたイタリア風のソースっぽいものが出てきた方がよかったかもしれない。美味しかったけど、今回のコースの中で唯一気になった点だった。そうそう、この写真の左上にあるヤツ。これはパンにつけるバターなんだけど、なんとトリュフが混ざってる。素晴らしい味と香りにみんな恍惚となっちゃって、このバターをおかわりしなきゃならないほどだった(笑)。あー、あんなバターどこかで手に入らないかな。

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Lobster Ravioli with Shellfish Vinaigrette

 魚コースの最後は貝柱のカルパッチオ。普通カルパッチオっていったら、肉の極薄切りなんだけど、これは貝柱の薄切り。それにフォアグラとライムがかかってる。これもあまり印象に残ってないな。確かに美味しかったんだけど、なんとなく今まで出てきた驚きからしてみると「普通」な気がして。でもこれだけ食べると飛び上がるくらい素晴らしいものなのかもしれないけどね。僕は個人的に貝柱は生で食べるより、火を通した方が好きだからかもしれないな。

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Carpaccio of Scallop with Foie Gras & Lime

 肉料理のスタートと一緒に頼んだのが2000 Smithbrook The Yilgarn Merlot/Cabernet。メルローとカベルネの組み合わせは僕が一番大好きな赤の組み合わせ。カベルネの重さにメルローのフルーティーさを加えた感じでとても美味しかった。

 肉料理の最初は子牛肉。それにヒジキとワサビのバターがかかってる。ソースもヒジキから作ったものらしい。これには感動。ワサビのいい香りに子牛肉のデリケートな味。これにヒジキの日本的な味が加わると、本当に日本料理に限りなく近い感じになるから不思議なんだよな。子牛肉にヒジキを使おうなんて、一体どうやって決めたんだろう? サイコロかなんかでランダムに決めたに違いない(笑)。でもホントにまさに「どうして?」の世界。ワサビバターか…今度何かに使ってみたいな。あまり料理するわけでもないのにこんなことを感じてしまう。

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Seared Fillet of Veal with Hijiki Jus and Wasabi Butter

 肉料理2番目はハトの胸肉。胸肉といっても普通のチキンのように白いわけではなく、これは完全な赤味の肉。これがソバのリゾットの上に乗せてある。ソバのリゾット…? ソバガキですか? ハトは素晴らしい味を持ってる。軽すぎも重すぎもしない、ちょうどいい赤味肉の味。全然ドライじゃない肉を噛み締めると、肉汁がほとばしり出てきて、ああもう死んでもいい状態。洋風とも和風ともつかないようなこの味が、ここのシェフの一番作り出したいと思っている味のようだ。

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Roasted Breast of Squab with Chestnut Mushroom & Buckwheat Risotto

 メインディッシュが終わった後は、デザートの群れにとりかかる。ここの店では、本場のフランス料理の店と同じように、デザートが3品も4品も出てくるみたい。これと一緒に頼んだのは、2000 Muscat de Beanmes de Venise, Domaine de Durbarz, Rhone Valley, France。甘いマスカットの香りのするワインで、デザートにピッタリ。それと一緒に出てきたのがチーズとフルーツの盛り合わせ。チーズと甘いワインを一緒に食べるって、本当に好きなんだよなぁ。それにこの皿に乗ってるグレープが美味しかった!

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Selection of Cheese & Fruit

 デザート2品目はイチジクに「ソフトクリーム・アイスクリーム」が添えられたもの。このアイスクリーム、普通のものと思いきや、ちょっと酸味のあるアイスクリームなんだよね。サワークリームを使ってるみたいだ。確かにイチジクの甘味とアイスクリームの酸味がいい対比をなしてたけど、個人的には普通のバニラアイスクリームの方が美味しいんじゃないかなぁ。でもイチジクって、日本料理では素晴らしいデザートだよね。

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Figs with Soft Cream Ice Cream

 お次のデザートはヘーゼルナッツのスープ。これは一口食べてぶっ飛んだ。すごく美味しいお菓子を冷やして液体にしたらこうなったって感じ。とにかく全ての快感な味が口の中で踊りまくってる。元からスープっていうのはシェフの腕を見るとてもいい品だと思ってたんだけど、こんな風にデザートをスープとして出されちゃうと、返す言葉もございません状態で、思わず何も言わずに全て吸い込むように食べてしまった。あー、こんな料理が作れるってすごすぎるぞー!

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Hazelnut Soup with Chocolate & Hazelnut Sorbet

 素晴らしいスープに感動した後はモカの「浮き島」。モカのムース島が、レモンの香りのするソースの海の中にまるで浮かんでいるような感じ。フルフルと震えるムースの中は空気が一杯入ってて、とても軽く作られてる。レモンの香りのソースがとても合うんだ、これが。デザートだとはいえとても重いものが出てくるフランス料理と違って、ここのデザート群はとても軽くて、それでいてデザートを食べたって気にさせてくれる。このモカの浮き島のフワフワ感が、ここのデザートに対する主張を物語っているかのようだった。

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Mocha Floating Island with Lemon Scented Anglaise

 最後の最後にはチョコレートのトリュフ。しっとりとしていて高級感溢れるトリュフはとても美味しかった!

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Petit Four

 Tetsuya'sでのディナー。期待に応えて、そして予想をはるかに上回る結果だった。まさに「さすが」っていう言葉がピッタリな感じ。どの料理も本当に面白い組み合わせで、とても手が込んだものばかりだった。こんな素晴らしい料理に不満を言うのはなんなんだけど、「すごい!」とか「これはユニーク」とか思う料理はたくさんあったけど、ホッとして感動できる料理ってあったかな? 日本料理をルーツにしてるんだから、心を落ち着けてくれるような、思わず微笑がこぼれてしまうような、そんな料理があったらもっと良かったと思う。だからといってこのシェフの素晴らしいアートを批判してるわけじゃない。誰も考えつかないような材料の組み合わせ。本当に試行錯誤の繰り返しだったと思う。その想像力と努力には頭が下がる思いだ。料理の質、サービス、店の雰囲気、どれをとっても超一流。今度また行けるのはいつになることだろう?
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by seafoodie | 2003-02-27 00:00 | オセアニア
Cafe Sydney (カフェ・シドニー)
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★★½☆
Cafe Sydney
Fifth Floor, Customs House
31 Alfred Street
Circular Quay, NSW, 2000, Australia
02-9251-8683

 ここは急遽予定変更で行くことになったレストラン。アメリカン・エクスプレスの賞の次点に輝いたレストランらしいので、かなり期待していた。場所は Sydneyのサーキュラー・キーの真ん前のビル、しかも屋上ということもあって、眺めは最高だった。一人でもにこやかに席に案内してくれるところなんかは、サービスのレベルの高さを期待させてくれた。

 まず最初に頼んだのが、冷たいカズパッチョ。要するに冷たいトマトスープなんだけど、食べてみると最初は美味しいけど、だんだん酸味がきつく感じてくる。 でも酸味と対照をなしているエビとカニの身の甘さは美味 しかった。とても新鮮なシーフードを使っているんだろうな。後味にガーリックの美味しい味がたなびいて消えていくのがとても印象的。一緒に飲んだGreen Point Chardonnayはこのスープの後だと、オークの香りと共に苦味を感じてしまう。 このスープはこのワインには合わないかな。美味しかったんだけど、いかんせん酸味のキツさが惜しまれた。

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Chilled Gazpacho with Yabbie, Cucumber and Pepper Salad

 さてメインに頼んだ子牛の肉。プレゼンテーションはいいんだけど、肉の味が薄くて何となくドライ。周りのトマトとビネガーソースをつけて食べないと美味しくない。真ん中のHerb Crustなるものもパサパサした印象 だったし。 全体的にとてもドライな感じで、この料理は大きな減点。なんてったって、あまり美味しく感じないんだもん。トマトと一緒にガーリックがついてるんだけど、香りが全く抜けちゃってる。なんでだろう? あー、プレゼンテーションもサービスも場所も良かっただけに、このマイナス点はとても惜しかったなぁ。

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Wood Grilled Veal Cutlet with a Parmesan and Herb Crust, Semi-dried Tomatoes, Pinenuts and Basil

 最後はシャーベットと季節のフルーツで締めくくり。真夏だけあってかなり暑いので、こういうさっぱりしたデザートがピッタリ。この皿は可もなく不可もなくといった感じ。ちょっと安直かなって感じがしたけどね。

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シャーベットと季節のフルーツ

 このレストラン、周りを見るとスーツ姿のビジネスパーソンばかり。しかもエリートっぽい感じ。たぶんこの周りのオフィスで働いている人が、ちょっといいランチを食べに来る場所なんだろうな。とてもいい場所でいい気分だったんだけど、やっぱりメインディッシュが惜しかったな。まぁ味で勝負っていうよりも、全体的な点数で評価されてる感じみたいだからいいのかも。エリートビジネスパーソンがどんな所で食事してるかを知るのには絶好の場所かもしれない。
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by seafoodie | 2003-02-26 00:00 | オセアニア
Flower Drum (フラワー・ドラム)
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★★★★
Flower Drum
17 Market Ln
Melbourne VIC 3000, Australia
03-9662-3655

 「チャイニーズ・レストラン」って聞いて何を想像する? 僕がイメージするのは、だだっ広い店内、騒がしい客たち、あちこちで響く食器の音…。ここのFlower Drumはそういうイメージを吹き飛ばしてくれるような場所だった。Melbourne1と言われているこのレストランにはドレスコードがある。ショートパンツやサンダルはダメ。ちゃんとしたロングパンツでないと入れてもらえない。だからこういう高級な雰囲気を保てているのかもしれないな。店内に通されたときに、その静かさと内装の高級さに失礼ながら驚いてしまった。まるでパリの3つ星レストランのような、洗練された雰囲気。まだ客が僕たちだけだったから、余計にそう感じたのかもしれないな。

 今日のスペシャルアピタイザーはエビのダンプリング(シュウマイのようなもの)。このエビのダンプリング。写真では普通の中華料理屋で見るようなヤツだと思うでしょ? ところがどっこい。食べてみるとわかるんだけど、中にトビコのようなプツプツした卵が入ってて、それがとてもいい風味と面白い歯ごたえを与えてくれている。エビも新鮮で甘いし。あ~もう最高! さっすが~!

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 次に頼んだのはフカヒレスープ。…僕さー、実はフカヒレスープって飲んだことないんだよね。日本にいるときにはそんなに高級なレストランに行かなかったし、シアトルでもあまり中華料理屋で高いものは頼まないし。でもこの時思わず目が行ったのが、スープ欄の一番上に鎮座していたこのフカヒレスープ。一人前で、値段はなんとAU$130。アメリカドルに換算しても$80。かなりその値段でひるんだけど、せっかくMelbourne1と言われているレストランに居るんだからということで、ここは思い切って頼んでみる。出てきたのがコレ。このスープの他にネギとモヤシらしきものと、醤油のような容器に入ったものが一緒に出てきた。初めての僕にはどうするのはわからなかったので、素直にウェイターに聞いてみると、醤油のような容器に入ったものは酢で、好みによって入れる人がいるらしい。でもネギとモヤシは絶対に入れなきゃいけないみたい。なるほど。そんじゃ僕はネギとモヤシだけ入れて、酢は使わずにまず一口。…口に広がる深い深い味わい。何をどうやったらこの味わいを作り出せるのかわからないけど、それだけで恍惚となってしまうような味。それにフカヒレのコリコリと、ネギとモヤシのシャリシャリが加わって、口の中は一大交響曲状態。フカヒレって味はないって知ってたから、この味をどうやって出してるのか本当に疑問だった。中国四千年の歴史、伊達じゃないよね。AU$130払った価値、大アリだった。

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 メインディッシュは3人とも目が行った、北京ダックを頼んでみた。それに僕はどうしてもチャーハンを食べてみたかったので、スペシャルチャーハンを頼んでみた。北京ダックはカートに乗せて運ばれてきて、ウェイターがそれを切ってビンの上に置いて、ネギ(?)と一緒にソースをかけて巻いて皿に載せてくれる。手でつかんで食べたんだけど、これがもう堪えられない美味しさ。アヒルの皮はパリパリし過ぎずに、ホッコリサックリしててもう最高。それにネギの風味が加わって、ビンの歯ざわり舌触り。やっぱり中華料理ってスゴイってこの時マジで感じたね~。一緒に食べたチャーハンもでしゃばり過ぎない味で、全然ベトッとしてなくて、とても美味しかった。惜しむらくはこの北京ダック、一人二つしか出てこなかったこと。チャーハンがなかったら食べ終わっても空腹状態だったよ(笑)。

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 食べてるときに気づいたのが、ここのウェイターの注意深さ。ワイングラスが空になりかけると、どこからともなく現れてワインを注いでくれる。北京ダックの一つ目を食べ終わりかけると、どこからともなく現れて次を作ってくれる。みんな目を光らせてるっていうのがヒシヒシ伝わってきてスゴかった。サービスってのはやっぱこうでなきゃ!

 デザートは僕は杏仁豆腐とフルーツサラダの盛り合わせを頼んだ。杏仁豆腐はもちろん自家製らしく、今までに食べた杏仁豆腐のようなあのちょっとした薬臭さがない。プリンのように舌の上に乗せるとフルフルと震える杏仁豆腐。これに季節のフルーツの味を加えると、北京ダックとチャーハンの油が洗い流される感じ。星型のヤツはスターフルーツって言うらしいんだけど、これはちょっとだけ僕には酸っぱすぎた。

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 すっかりここの食事に満足してお勘定を頼むと、会計と共にクッキーが運ばれてきた。このクッキー、とてもホッとする味。甘すぎもせず、どこかの家庭に招かれてそこの手作りのクッキーを出された感じ。この心遣いが嬉しかった。

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 Flower Drum。Melbourneでは他のレストランに行く機会があまりなかったんだけど、Melbourneで一番と言われる理由がよくわかった。とにかく素晴らしい食事と、素晴らしいサービス。たくさん人が入ってきても、高級さを失わないあのインテリア。やっぱり一番と言われるってのはスゴイことだなって実感した。僕にとって中華料理ってどこも美味しいから、かなり飛び抜けた美味しさでないとランクが上って思えないんだけど、ここのレストランはまさにトップクラスだった。この素晴らしいレストラン、いつまでも続いてほしい。
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by seafoodie | 2003-02-25 00:00 | オセアニア
Grossi Florentino (グロッシ・フロレンティーノ)
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★★★½
Grossi Florentino
80 Bourke St
Melbourne VIC 3000, Australia
03-9662-1811

 ホテルのコンセルジュで勧められたこのレストラン。メニューやレビューが載ったコピーまで渡されて、勧め方にも力がこもってた。ロビーから歩いて2分のレストランは、トラディショナル+シックな感じ。店内はそんなに大きくないんだけど、天井が高くて、黒い壁が高級感を醸し出している。ガーシュウィンの音楽がかかっていて、昼間だというのにとてもリラックスした気分になってしまう。

 イタリア料理ベースの場所なので、無難にPinot Grigioを飲みながら何を食べるか決める。まず目に入ったのがこのFiori Di Zuccaというもの。ズッキーニの花をビールを混ぜた衣で揚げてあって、キュウリのサラダとパインナッツと一緒に出てくるというもの。花の揚げ物っていうだけでとても非凡だよね。他のものには見向きもせずに注文してしまった。出てきたものはまさに書いてあった通り、花の揚げ物。周りの赤いソースをつけて口に入れてみると…。花ってなんとなく甘いんだよね。ビールを使った衣だからかもしれないけど、余計に甘さが強調されてる感じ。衣はシャリッとしていてとても食感がいい。それにこの赤いソースはトマトベースのソースらしく、そのちょっとした酸味が花の甘味とすごく良く合う。キュウリのサラダとパインナッツもまさにこの揚げ物にピッタリの付け合せ。こんなにアピタイザーだけで感動するのは珍しい。満面の笑顔にしてくれちゃった。一口一口が本当に美味しくて、食べ終わったときにはすごく残念な気になっちゃったもん。この分だったらメインに頼んだ子牛もすごく期待できるな。

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Fiori Di Zucca

 メインディッシュは子牛肉の巻き物。子牛肉を薄く切ってあって、それをとても風味のあるパンと一緒に巻いてある。味付けはレモンとガーリック、それにフェネル。一口サイズに切ると、一緒に巻いてあるパンがソースを吸ってネットリと肉に絡まっている。味わいも最高。僕は普通レモンとか酸っぱい味がでしゃばる料理は好きじゃないんだけど、この味付けはレモンの「風味」だけがして、酸っぱいという味はどこにもない。どうやってこのソースを作ってるんだろうなぁ。とにかく軽くもなく重すぎもせず、この子牛肉にちょうどいいソースだった。なんかね、どの味も突出することなく、色々な味が渾然一体となって、舌の上の全てのポイントを刺激してる感じ。美味しくて踊りだしたくなっちゃったよ。いやー、昼からいいものを食べさせてもらっちゃった。

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Bracioline di Vitello

 素晴らしいランチの後は、ティラミスにしようかシャーベットにしようか迷った挙句、軽く終わりたいと思ったのでシャーベットということに。レモンとベリーと…あと何だったかな? 3種類のシャーベットは、メインディッシュの油を口から洗い流してくれるのにピッタリだった。惜しむらくはジェラートがなかったことかな。僕はシャーベットよりもジェラートのファンなので、本格的なイタリア式ジェラートを食べてみたかった。でもこのホームメードのシャーベットも素晴らしかったことには変わりない。

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シャーベット

 このGrossi Florentino。レビュー記事で、「特別な日に」って勧められてるのが頷ける内容だった。ランチだけってのがちょっと惜しかったけど、今度もしメルボルンにまた行く機会があれば、ディナーを絶対にここで食べてみたい。この日食べたランチから想像すると、ディナーもきっときっと素晴らしいことだろう。
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by seafoodie | 2003-02-24 00:00 | オセアニア
Meli Melo
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★★★☆
Meli Melo
107 Acland St
St Kilda, Victoria 3182, Australia
(注) 閉店?

 ここはまさかまさかの場所だった。限られた時間の中でランチをとらなければならなかった時に、真っ先に目に入ったちょっと高級そうなレストランがここ、Meli Melo。高級そうといってもレストランに入るのにドアはなくて、店の半分くらいが大きなガラスで仕切られてるだけ。だからレストランの中にいても外の音が聞こえるし、爽やかな風も中に吹き込んでくる。やっぱり直感は信じるもんだよね(笑)。

 メニューはとてもイタリアン。パスタから始まって、いろいろなイタリア料理が並んでる。店の中にある黒板には、今日のスペシャルが所狭しと並んでる。僕はその中からシーフード・リゾットを注文することにして、他の2人もそれぞれの品を注文した。ウェイターから「待ってる間にアンティパストはいかがですか?」とのこと。このアンティパストも黒板に書いてある。それじゃあということで、ワインも頼んだことだし、アンティパストも頼んでみた。出てきたのを見てビックリ。僕はイタリア風の、色々な食べ物がごちゃごちゃに山盛りになったものを想像してたんだけど、プレートの上にはとても美味しそうなプロシュート、オリーブ、ホワイトビーン、キッシュなんかが品良く並べられている。これが出てきた瞬間、ここに来て正解だと思ったね~(笑)。それぞれの食べ物の量は少ないし3人いたので、誰がどれを食べるかってのにかなり迷ったけど、結果として本当に美味しいアンティパストだった。特に写真ではBay Leafの葉っぱの下に見えるキッシュとか、プロシュートも最高だった! こりゃメインディッシュもかなり期待できるね。

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Meli Melo Antipasto

 さて僕が頼んだシーフード・リゾットはトマトベースのリゾットにイカ、タコ、ムール貝やアサリっぽい貝なんかが入っていて、シーフードという名前は伊達じゃないぞって感じ。ぱっと見はなんとなくパエリアっぽい感じなんだけど、食べてみるとやっぱりリゾット。イカは柔らかくて臭みがないし、ムール貝も同様。トマトソースは酸味が強すぎることはなく、僕の好みの味。一口一口食べるのがもったいない感じだった。いい天気、外から流れ込んでくる爽やかな夏の風、Melbourne近辺で生産されたシャルドネ、そしてこのリゾットで、とても豊かなランチを満喫することができた。やっぱり勘って信じるものだね。

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Seafood Risotto

 Markが頼んだのは、通常のメニューにあるカニのトーテリーニがビスクソースに入ったもの。すんごく美味しそうだったんだけど、あまりにも美味しそうに食べてるもんだから「ちょっと貰っていい?」とも言えずに残念だった(笑)。

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Tortelloni of Blue Swimmer Crab, with a creamed bisque sauce, salmon roe, zucchini spaghetti, chives and dill

 Jerryも通常のメニューから、子牛と豚のミートボールの入ったリングイーニ。僕は食べなかったんだけど、彼が言うにはとてもデリシャスだったらしい。特に彼は子牛と豚のミートボールを食べ比べることができて感動してた。

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Linguini, with veal and pork meatballs, roasted garlic and a rich tomato ragu

 このMeli Melo。高級レストランってわけでもないし、かといって普通のレストランでもない、ちょうどその中間って感じの店。Melbourneの海辺の町、St. Kildaにとても相応しい、爽やかなレストランだった。
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by seafoodie | 2003-02-23 00:00 | オセアニア
Boulcott Street Bistro and Winebar (ブールコット・ストリート・ビストロ)
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★★★½
Boulcott Street Bistro and Winebar
99 Boulcott St
Willis Quarter, Wellington, New Zealand
04-499-4199

 ニュージーランドの首都Wellingtonのビルが立ち並ぶ間に、時代に忘れ去られたような白い三角屋根の家が建っている。これがBoulcott Street Bistro and Winebar。ホテルのコンセルジュにいいレストランはどこかと聞いて、一番に紹介されたのがココ。 ホテルから歩いて5分のところだった。

 ドアを開けて入ってみると、まさに普通の民家のような造り。なんとなくエネルギッシュな感じの濃いホストに出迎えられて、席に案内される。ここは予約を取ることができないので、待ちたくないときには早目に行かなければならない。僕たちが行ったのは7時半だったので、まだ半分以上空席が残っていてラッキーだった。

 メニューを開いてしばらくするとアミューズのサーモンが運ばれてきた。ほとんど生みたいな感じだったんだけど、たぶんスモークしてあるかレモン汁でキュアしてあるんだろう。とても爽やかな味わいで、これからの料理を期待させてくれる。

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アミューズはサーモン

 メニューの主役たちはだいたい他のレストランと同じ。ポークとかビーフとかラムとか。ニュージーランドだからといってとりたてて変わったものは置いてなさそうだ。でもそれぞれの料理法がなんとなく変わっていて面白い。アピタイザーとして僕の頼んだRisotto Neroは、たぶんイカ墨のリゾットなんだと思う。その上にムール貝をトマトソースに包んだものを載せてある。リゾットは全然ベチャッとしていなくて、それにイカ墨の素晴らしい風味が加わってとても美味しい。その余韻が残ってるうちにムール貝を頬張ると、全然臭くないムール貝の甘味が酸っぱすぎないトマトソースで強調されて、それにイカ墨の風味も加わってもう感動。イカ墨スパゲティとかって日本では食べるけど、アメリカでは見たことなかったんだよね。だから余計にイカ墨を使ってる料理を見て感動しちゃった。とにかくアピタイザーでこんなに心を掴んでくれるんだから、メインディッシュではもっともっと期待しちゃおう。

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Risotto Nero with provencale mussels

 さて僕のメインディッシュは子羊のメダリオンをモロッコ風に仕上げたもの。クスクスが下に敷いてある。写真からわかるように、子羊の肉の仕上がり、完璧でしょ? 一口食べてみると、モロッコ風という名の通りそっち系統のスパイスの香りがする。たぶん表面に擦り込んであるんだろうな。でもでしゃばり過ぎない感じで、子羊の肉の味を殺さず、逆に引き立てている。ソースはたぶん赤ワインとモロッコ風のスパイスと肉汁を煮詰めたものだと思うんだけど、どう味わっても醤油っぽい味にしか思えない。でもそれがすごく合うんだよ~。子羊を食べさせてくれるレストランは星の数ほどあるけど、こんな風に変わったスパイスを使って、美味しさで唸らせてくれるレストランはそうそうない。いやー、これには参ったね。僕はすごく美味しいものを食べると体が勝手に踊りだしちゃうんだけど (笑)、この子羊も踊りださせてくれました。

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Moroccan spiced lamb loin, grilled aubergine and couscous

 素晴らしいディナーを終えた後はデザート。このレストラン、難点があるとすれば、たぶん昔の民家だっただけあって空調が整ってない。だから食事が進むにつれてとても暑くなってくる。最後の方では額の汗をハンカチで拭ってたくらいだもん。というわけで頼んだのがアイスクリーム。どんなアイスクリームがあるの?って聞いて3種類の答えが返ってきて、んじゃあ僕はチョコレートって言ったら、「え? 1種類だけでいいの?」だって。ここのアイスクリームは3種類が一つのプレートに乗って出てくるらしい。それなら全部いただきましょう! 手作りっぽくて美味しかった~! 個人的にアイスクリームは最高のデザートだな、うん。

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アイスクリーム3種

 さすがさすがのレストラン。前日の場所に引き続いて、とても高レベルの食事を出してくれた。うーんWellington、恐るべし! これからもあのアットホームな雰囲気と素晴らしい食事を出し続けてほしい。
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by seafoodie | 2003-02-18 00:00 | オセアニア
Copita Eatery and Winebar (コピータ)
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★★★½
Copita Eatery and Winebar
146 Featherston St
Lambton Quarter, Wellington, New Zealand
04-473-6001

 ニュージーランドの首都Wellington。そのダウンタウンの中心にあるのが、この Copita Eatery and Winebar。2002年度のWellingtonベストレストラン賞を受賞したらしい。インテリアは黒と濃い茶色を基調にした感じで、とても落ち着いていてシック。客層はビジネスマンらしき人たちや、かなりドレスアップした人たちが多かった。どうやらニュージーランドは、イギリスなんかと同じで、ビジネスマンはちゃんとスーツを着た人が多い。アメリカ西海岸のラフな服装に慣れていると、ちゃんとスーツを着ている人たちが多いってのが奇異に見えてしまう。

 ダイニングガイドによると、ここはニュージーランド料理を出すらしい。ニュージーランド料理ってどんなものか全然知らなかったんだけど、メニューを見ると普通の店で出すようなものばかり。シアトルで食べる「ノースウェスト料理」ってのと同じ感じなのかな。アピタイザーにはトマトのタルト・タタンを注文した。タルト・タタンっていうと、普通はフランス料理で出てくるデザートのアップルパイのことを言うんだけど、ここではそれをトマトでやるらしい。出てきたのを見てみると、まさにタルト・タタンのパイ生地の上にトマトが乗ってて、その上にアルグラ(ここではロケットと言うらしい)が乗ってる。食べてみると、パイ生地のサックリした食感に、それほど酸っぱ過ぎないトマトの風味、それとアルグラのゴマのような風味が加わって、今までに食べたことのない面白い味。デリケートな感じでとても美味しい。アピタイザーにはピッタリ。こんな繊細な味の組み立てができるんだから、メインディッシュも期待できるだろう。

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トマトのタルトタタン

 メインには子牛のロースト、マスタード添えを注文。骨付きの子牛肉の上に、マスタードの種がイヤってほど乗っている。食べてみてビックリ、甘い! 下にあるソースは甘くないんだけど、マスタードの種がハチミツとレッドペッパーと混ぜてあるらしく、マスタードの香ばしさと甘さ、それにレッドペッパーのピリッとした辛さが渾然一体になっている。子牛肉もなんとなくハムのようなスモーキーな風味がして、しっかりした味を持ってる。すごく美味しいんだけど、個人的な好みからいったらちょっと甘さがキツすぎるかな。でもこんな味付けの子牛肉を食べたのは初めて。とても個性的な味に、このレストランが去年賞を取ったってのに頷いてた。

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子牛のロースト、マスタード添え

 値段的にはシアトルの同じクラスのレストランの約2/3。初めてのニュージーランドのレストランでとてもいい思いができたことはラッキーだった。
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by seafoodie | 2003-02-17 00:00 | オセアニア