シアトル近辺の美味しいレストラン食べ歩き
by seafoodie
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シアトル在住のAlexです。美味しいものが大好きなので、レストラン訪問記をまとめてみました。

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Relæ (レレ)
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★★★½
スカンジナビア料理
Relæ
Jaegersborggade 41
Copenhagen, Denmark
3696-6609

Relæはミシュラン1つ星レストラン。本当は『世界一のレストラン』と名高いNomaに行きたかったんだけど、この期間レストランは夏休み中で超ガッカリ。RelæのシェフはNomaやEl Bulliで働いていたらしいし、ウェブサイトから得られる情報もかなり良さそうな感じだったので、予約を入れておいた。

コペンハーゲンの中心部からはかなり遠いので、バスを使って行かなければならなかった。中心部とは違い、周りには落書きも多く、少しだけ違った印象を受ける。でも危険な感じではない。

レストランは道の角の半地下にある。窓が開け放たれていて、店内をゆったりと吹き抜ける夕方のそよ風が心地よい。ミシュランの星つきレストランだというのに、肩を張った感じはまるでない。ジーンズで行っても大丈夫そうな雰囲気だ。

席に着いてすぐに、アップルサイダーはどうですかと聞かれる。僕はアップルサイダーが大好きなので、もちろんYesと答えた。オーガニックで栽培されたリンゴから作られたサイダーは、とても軽い甘さで、後味もとても爽やかだった。

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アップルサイダー

テーブルには隠れた引き出しがついていて、その中にナプキン、フォーク、ナイフ、スプーン、それにメニューも入っていた。

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各テーブルには隠れた引き出しが

メニューは肉食の4コースメニューと、ベジタリアンの4コースメニュー(どちらも450DKK)。二つのメニューを足し合わせて、それにエキストラのチーズコースを加えた7コースメニュー(725DKK)がある。僕はベジタリアンのコース、同行人は肉食のコースを頼むことにした。

最初にアミューズとして出てきたのは、いんげんに塩をかけたものに、発酵させたマッシュルームとサワードウブレッドから作ったムース。いんげんでムースをすくって食べる。いんげんは生みたいで、新鮮な甘さがとてもいい感じ。マッシュルームのムースをつけると、途端に妖しい味わいになるから不思議だ。なんとなくトリュフの魔法に似てるかな。かけてある塩もすごく美味しかった。

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アミューズ

パンは自家製のサワードウブレッド。普通のサワードウブレッドよりも酸味が少なく、オリーブオイルをつけて食べると止まらなくなってしまいそう。

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自家製サワードウブレッドとオリーブオイル

僕の最初のコースはセルタス。これは僕は初めて食べるものなんだけど、セロリとレタスの中間のような植物で、茎を食べるらしい。そのセルタスがナスタチウム(キンレンカ)の葉の上に置いてあって、その下にはさらに梅干しのペーストが塗ってある。コリッとした食感のセルタスは瑞々しく爽やかな印象。その緑色の味を楽しんでいると、ほのかな梅干しの酸味が立ち上ってくる。普段は酸味はあまり好きではない僕なんだけど、これはパーフェクトな組み合わせだと思った。セルタスの上はねっとりとした二つの緑色のソースに覆われている。これが何なのかわからないけど、ただの茎というだけに終わらせない、とても複雑な旨みを与えているのは確か。なるほど、これは非凡な一品だ。かなり斬新だけど、しっかりと足が地についている感じで、とても気に入ってしまった。

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Celtuce and nasturtium

同行人の最初のコースは、鹿肉のタルタルとグリーンピース。グリーンピースは普通のホックリとした歯触りではなくコリコリとしていて、微かな酸味とミントの香りがして、とても爽やか。それが鹿肉のタルタルの肉の旨みと一緒になると、1+1が5になったような感じで、舌の上を様々な味が駆け抜ける。これは本当に最高だった。

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Venison, peas and mint

共通のコースは、ヒマワリの種をKornlyというデンマーク産山羊のチーズのソースに絡めて、上に黒トリュフの薄切りを乗せたもの。トリュフはイタリアのと似た感じで、蠱惑的な香りは少ないけど、フレッシュな独特の香りが鼻腔を刺激する。ヒマワリの種はコリコリとしていて、ナッツのような味わい。それがチーズソースに絡まると、なんとなくリゾットのような感じになるから不思議だ。山羊のチーズといっても、僕があまり好きじゃないあのキツさがない。ヒマワリの種の味わいを優しく包み込んで、さらに増幅する感じ。それにトリュフの香りが加わると、またもや口の中は味覚の嵐が吹き荒れる。これも斬新だけど、素材の味を生かしながら、そのコンビネーションによって味わいを倍増する感じで、シェフの想像力の豊かさが浮き彫りにされる一品だった。

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Sunflower seeds, kornly and truffle

僕のメインは「野菜の花束」。なるほど、何種類もの野菜を束ねて、温かいソースをかけてあるだけのシンプルなもの。ソースは山羊のミルクのクリームがメインらしい。ほんの少しだけ感じる酸味が、野菜の味を引き立てる。普通のレタスのような味もあれば、ハーブの味もあったり、一口ごとに違う味わいが広がるのが面白い。ピュアでシンプルなんだけど、メインとしてはやっぱり少し「これだけ?」感があることは否めない。とても美味しいけど、どっしりと満足させてくれるような何かがないんだよなぁ。まぁベジタリアンメニューなんだから軽いのは当たり前なんだけど、この料理だったらアペタイザーとして出てきてもおかしくない感じ。

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Vegetable bouquet and grilled goatcream

同行人のメインは仔羊。でもこれは湿地帯に育つ羊らしく、食べる草が違うので、普通の仔羊とは風味が違うらしい。柔らかな肉を噛みしめると肉汁が出てきて、なるほど言われてみれば少し普通とは違う風味な気がする。でも言われなければわからない程度だな。新玉ねぎをサッとゆがいたものを細切りにして乗せてあって、そのツヤツヤとした輝きが真珠のようだ。赤と黄色のグースベリーも使ってあって、時々フッと甘さと酸味が感じられる。シンプルながらに緻密に計算された一品で、脱帽の味わいだった。

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Havervadgård lamb, new onions and gooseberries

デザートはバニラアイスクリームと粉末化したラズベリー。それだけでも美味しいんだけど、なんとカラメル化したマスタードも使ってあるらしく、微かなユニークな風味が面白い。最後まで非凡なディナー。一切手を抜いていない感じで、本当に楽しかった。

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Vanilla, dried raspberry and caramelized mustard

素材の味を大切にして、しかもすっきりした味わいを楽しめるという点で、以前僕が大好きだった(けど閉店してしまった)シアトルのLampreiaの料理に通じるところがあると思った。普通の僕だったら4コースだけだと物足りなく感じると思うけど、今回はコペンハーゲンに着いた当日のディナーということで、とてもいい腹具合だった。ベジタリアンということもあって、胃にもたれなかったし。ここのメニューはかなり頻繁に変わるようなので、コペンハーゲンに住んでいたら頻繁に通ってしまいそうな場所だった。
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by seafoodie | 2014-07-19 20:30 | ヨーロッパ
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