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シアトル近辺の美味しいレストラン食べ歩き
by seafoodie
プロフィール
シアトル在住のAlexです。美味しいものが大好きなので、レストラン訪問記をまとめてみました。

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Le Bristol (ル・ブリストル)
Le Bristol (ル・ブリストル)_b0198361_5132131.jpg

★★★★
フランス料理
Le Bristol
112, rue du Faubourg Saint-Honoré
Paris, France

 このレストラン、冬の間は屋内に席があって、夏の間はテラスのような場所に移るらしい。「夏」レストランは5月からだったので、今回はまだ屋内の席。こんな天気のいい日に外で食べたら美味しいだろうになぁ。でもまあしょうがないので、シャンペンを飲みながら、今回のランチはちょっと豪華にということで、“Spring Flavours”というコースメニューを頼んだ。あ、そうだ。メニューは英語も日本語もあるらしかったんだけど、母がいるからということで日本語のメニューを頼んだんだよね。そしたら僕、日本語のメニューが読めないことが発覚! いや、日本語は読めるんだけど、どんな料理か咄嗟に頭に浮かんでこない! ずっとアメリカでは英語のメニューばかりを読んでたんで、どうもレストランの思考回路は英語の頭に直結してるらしい。いや、これにはマジであせった。後で英語のメニューを貰っておさらいしたけど(笑)。

 最初のコースは卵の殻の中に、半熟卵とモレルマッシュルーム(大好き!)とアスパラガスのスープが入ってるヤツ。このプレゼンテーションがまたいいんだ。なんとなくお伽の国のような感じで、このままストーリーを付けられそうな感じ。卵の中に、一緒についてきたパンをつけて食べると、もう周りがパァァッと明るくなったよう。アスパラガスのスープと卵の優しい味わいに、モレルマッシュルームのちょっとだけスパイスのような味が加わって、「春」という概念を凝縮したような味わいだった。笑顔になっちゃう料理って本当にあるんだよね。いやー、最初からこの分だったら期待できそうだぞ。

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Farm hen egg, soft boiled, morel mushroom and asparagus broth and country loaf “soldiers”

 お次のコースはトマトのガズパッチョ。最初はキュウリのゼリーが注がれている緑色の皿を持ってきて、その上にトマトのガズパッチョを注いでくれるという演出つき。真ん中にはグアカモーレが盛ってあって、その横にはアボガドの薄切りが乗ってる。スプーンでキュウリのゼリーとトマトのガズパッチョをすくって食べる。この二つ、もう黄金の組み合わせ! 春から初夏にかけての爽やかな味わいが口一杯に広がる。コショウを本当に上手く使ってあって、スパイスは全然突き出ていなくて、トマトの味わいを引き立てる役に留まっている。すごいよー。これも感動の料理。

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Tomato gazpacho soup and cucumber jelly, guacamole with mild peppers

 次は魚のコース。サルガッソー海域のアナゴを香ばしく調理したものが、パセリのピュレの上に乗っていて、それにガーリックの泡がかかってる。一口食べてみると……しょっぱい、しょぱすぎる! なんだか今回の旅行は塩辛い料理に当たる率が多いなぁ。母と二人で「しょっぱいよねー」とか言いながら食べてた。僕も母も全部食べきれずに残したら、不満の顔をどこかから見ていたのか、サーバーが何か問題があったのか聞いてくる。OKだったって言ったんだけど、「本当に?」ってあまりにもしつこく聞いてくるもんだから、個人的にはちょっとだけ塩辛過ぎたみたいということを告げると、すごく謝って何か他の魚で作り直しましょうかと聞いてきた。それは結構ですって伝えたんだけど、一度出てきた肉用の食器を下げて魚用の食器を持ってきたんで、これは持ってきてくれちゃうなってのは見え見えだった。

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Eel from the Sargasso seas “meunière”, fine puree of flat leaf parsley, frothy Lautrec garlic broth
(ちょっと食べかけでゴメンなさい)

 出てきたのは白身魚の上にチーズのクラストが乗せてあって、その周りにカレーのようなスパイスを使ったソースを乗せたもの。「今度は塩辛くないと思いますよ」という言葉どおり、中までモイストな白身魚はとても優しい味わいで、これに周りのソースをつけて食べると、スパイスのお陰で魚の味が強調されてもう最高! 本当に美味しかった。もうお腹が一杯になりかけてたんだけど、これは最後まで食べてしまった。

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しょっぱすぎない白身魚

 肉のメインコースは子羊の肉にハーブを纏わせて調理したもの。肉も最高、ソースも最高。付け合せがまたまたしょっぱすぎたけど(笑)、子羊自体は本当に満足のいく味わいだった。

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Rack of lamb from the Aveyron, roast with herbs, Lautrec garlic croquettes and “violin” courgettes marmalade

 この後はチーズをいくつか楽しんだ後、デザートコースの始まり始まり。4種類のマカロンとかが出てきたあと、最初はイチゴ尽くしのデザート。イチゴのコブラー(だと思う)、イチゴのシャーベットとアイスクリーム、それにイチゴの綿菓子! 中でも特筆すべきはイチゴのシャーベットとアイスクリームが入った真ん中のヤツ。走りのイチゴの爽やかな酸味とバニラアイスの甘味が見事に調和して、心から満足させてくれる味を作り出していた。コブラーも美味しかったし、綿菓子も楽しかったし。いやはや、心からウキウキさせてくれるようなデザートの一品だった。

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グラスに入ってくるミニマカロンがカワイイ

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The first “guariguette” strawberries prepared in different styles

 お次のデザートコースは、お菓子の中にダークチョコレートがつまったヤツと、もう一本お菓子の中にコーヒークリームを目の前で注いでくれるヤツ。その下にはコーヒーアイスクリーム。もうお腹がはちきれんばかりに一杯で全部は食べられなかったんだけど、特にコーヒーアイスクリームは軽い感じで、コーヒーの香りで口の中を洗い流してくれるみたいでとてもよかった。

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Dark chocolate velvet cream with crispy praline and pure Arabica coffee ice cream

 最後にプチフールを乗せた台を運んできたんだけど、もう絶対に食べられないというと、ちゃんとお土産に包んでくれた。んー、サービス良し、味も抜群で、なんでこのレストランが3つ星じゃないのか不思議なくらい。ここ、絶対将来すぐに3つ星が取れるんじゃないかな。いやはや、ここでランチを食べて本当によかった。約3時間の至福のランチ、心の底から満足させてくれた。お値段は二人で€413。ひぃぃぃぃぃ。
by seafoodie | 2004-04-16 12:30 | ヨーロッパ
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